フレンドシップコンサート—東海大学付属高輪台高等学校×安城学園高等学校×浜松市立高等学校—

日時:2024年5月6日(月・祝) 蒲郡市民会館
会場:13:05
開演:13:35
終演:不明

【曲目】
・ゴールデンジュビリー(J.P.スーザ/F.フェネル)
・バレエ音楽「中国の不思議な役人」より(B.バルトーク/郷間幹男)
・フライミートゥーッザムーン(B.ハワード/郷間幹男)
・昭和・平成・令和アイドルメドレー~HAMAICHI Ver.~(/郷間幹男)
・オーメンズオブラブ(和泉宏隆/真島俊夫)
演奏:浜松市立高等学校
指揮:戸塚典永

・行進曲「勇気の旗を掲げて」(渡口公康)
・メルヘン(酒井格)
・ドラゴンの年より(P.スパーク)
・ディズニー・ファンティリュージョン!(B.ヒーリー/星出尚志)
・ルパン三世のテーマ(大野雄二/星出尚志)
演奏:安城学園高等学校
指揮:原田大雪

—休憩15分—

・サモン・ザ・ドラゴン(P.グレイアム)*
・Mondo con Amore(G.プッチーニ/H.Chankufu)*
・スペイン奇想曲(N.リムスキー=コルサコフ/石津谷治法?)*
・行進曲「勇気の旗を掲げて」(渡口公康)**
・シンフォニエッタ第6番「息吹の花」(福島弘和)**
・エル・カミーノ・レアル(A.リード)**
・ディープ・パープル・メドレー(/佐橋俊彦)**
・合唱「変わらないもの」(作詞・作曲:山崎朋子)
・ラテンスペシャル21!(構成:畠田貴生)**
演奏:東海大学付属高輪台高等学校
指揮:島川真樹*、畠田貴生**

—休憩15分—

・アルセナール(J.ヴァン=デル=ロースト)**
・コンサートマーチ「風薫る五月に」(保科洋)***
・Voluntary Garden(河添達也)*
・宝島(和泉宏隆/真島俊夫)****
演奏:3団体合同バンド
客演:蒲郡市ジュニア吹奏楽団*
指揮:岡本祐輔*、戸塚典永**、原田大雪***、畠田貴生****

昨日のドリームコンサート2024に続き、フレンドシップコンサートへ足を運びました。夜勤勤務の為、足を運ぶことが出来ましたが、帰宅後すぐに勤務することになり、勤務中は地獄でしたが公演は楽しかったです(笑)

安城学園の顧問である、原田さんは高輪台高校のコーチを務められたことがあり、前日にドリームコンサートの公演で高輪台高校さんが愛知県に来るということで、時間があれば翌日に一緒に演奏して頂けないかと打診をしたところ、承諾を得られ本公演が実現したそうです。

まずは、浜松市立高校さんの演奏で幕開けです。顧問の戸塚典永さんはバンド維新2024で浜松ユース吹奏楽団さんと西村朗さんの秘儀Ⅱを演奏して下さり圧倒的な世界観を作り出して下さいました。その公演の感想はこちら。現代曲に造詣が深い方だと感じ、中国の不思議な役人も是非鑑賞したいと思い、足を運ぶことを決めました。
スーザの作品は、往年の名作に相応しい佇まいをした演奏でした。中国の不思議な役人は郷間幹男さんの編曲。初めて拝聴する版でした。色々と課題がありましたが、作品のシリアスな雰囲気を存分に出して下さった演奏でした・・が、編曲は別の版が良かったかなと感じております。
メドレーは本校の特別バージョン。銀河パラダイスやフライングゲットなど、昭和~令和まで往年のアイドル曲が流れました。懐かしさと、えっこれは何の曲?となるオッサンが私です。

続いて、安城学園さんの演奏。本校は柔らかいサウンドが印象に残るバンドです。今回の演奏もそれが伝わる演奏でしたが、ステージの中だけ響いている感じでした。失礼な表現ではありますが籠った感じのサウンドになっていたかなと思います。ドラゴンの年の3楽章は、打楽器奏者の方がグロッケンシュピールの2台一人で演奏されておりました。
ルパン三世のテーマは良く響いており、各ソロが決まっていましたね。心地よかったです。

休憩を挟み、高輪台高校さんの演奏へ。
冒頭2作品は、マーチングバンド編成で演奏。Mondo con Amoreはトゥーランドットの美味しいところどりという作風。ドラムメジャーの方がバトンを落としてしまうというアクシデントがありましたが、表情を一切崩さず演奏されていたのは良かったな感じます。私だったら落として時点でパニックになって、そこから何もできないでしょうな(笑)
マーチングバンドのメンバーで、座奏でスペイン奇想曲を。編曲者の名前がありませんでしたが、石津谷版だと考えられます。本校は、往年の名作がとても合っていると個人的には思っています。白鳥の湖や中国の不思議な役人を演奏して下さったCDは今でも記憶に残っています。

最後は3団体の合同演奏と、ゲストである蒲郡市ジュニア吹奏楽団の演奏です。蒲郡市ジュニア吹奏楽団は蒲郡市内の小学4年生から中学3年生で構成されている楽団で、現在は40名ほどで活動されております。
御団体の委嘱作品「Voluntary Garden」が拝聴出来たのは嬉しかった。他にも、小長谷宗一さんが作曲した「翔きの瞬間」も御団体の委嘱作品です。こちらはCAFUAレコードさんから出版されています。
Voluntary Gardenは3/4拍子を基調としたコラール風の作品であると考えられます。演奏時間は6分ほど。ジュニアバンドの作品であるため、個人→パート→アンサンブル→合奏という練習をすると、作品が創られていく感覚が存分に味わえると感じております。練習曲に相応しいですね。

宝島は帰宅の都合上、拝聴できませんでした。

河添達也さんの作品と郷間幹男さんが編曲されたマンダリンが拝聴出来たのは大きな収穫でした。河添達也さんの吹奏楽作品は他にもありますが、本作品も含めて未出版なのが残念。ちなみに、アクティングアウトⅡというB♭管クラリネットのための現代曲作品もあります(こちらは音源化されている)。吹奏楽作品で拝聴出来るのは、ParataxisⅡ(吹楽Ⅳ委嘱)も音源化されていますね。Voluntary Gardenも、出版されて多くの楽団に取り上げて頂きたいと感じた次第です。

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