FTインプレッション061【アキュレートBV600NN】
どうもどうもどうもどうも。
釣りばっかりしてるといい加減飽きてきません?
飽きる、というか億劫になるというか、毎日カレーばっかりだと「あぁ、今日もカレーか。。。」となるアレです。
以前はメラメラと燃え上がり、ムラムラと衝き動かしてくれたやる気というか、衝動というチャーミングな名前の炎が下火になる時期。賢者タイムというかそういう静かなムードになるのは仕方ないんじゃないですかね、釣りにしても、他のことにしても。
ではそういった時期をどう乗り切るか?
「我慢」
いいんではないでしょうか。
「修行と捉える」
大いに結構ではないでしょうか。でも、自由に選択出来るのであれば、違うことをしてみるのもいいと思いますよ。
そんなわけで最近はこれまでやったことのない釣りにはとても興味が湧くものの、経験済みの物には触手が伸びづらい感じになっています。これは非常にキケンな兆候でして、手近に済ませればいいものを、余計なことをしたくなっているわけですね。
そんなある日、荷物が届きました。
おや。。。なんだろう。。。
激しく釣れ??だと。。。???うーん。。。これは、まさか。。
まさか。。。
おぉ、来てしまった。。。ついにこの日が来てしまった。。。
アキュレートのBVです。
そして大げさに言ってしまいすみません。到着前にディーラーから電話もらってたのでいつ来るのかは知ってました。
これ、すごいですよ。「なにが?」って糸巻き量です。
PE2号が1,000m入ります。キッチキチでビッタビタのカッチンカッチンにテンションかけて巻けば1,200は楽に入ると思います。ていうか、2.5号で1,200、3号で1,000も入ると思います、これまでの経験上。
また最大ドラグ値は14.5kgです。ドラグはマーフィックスとかブルーヘブンなんかに比べると普通かもしれませんけども、なかなかのものですね。
詳細についてちょっと見ていきましょう。
外観等
これだけ見ると何が何だかわかりませんね。
装着するとこんな感じです。リールシートの下に見える青い部分は大型リール特有のクランプというパーツです。ありえ無い大物が掛かった場合に、ふらつきやガタツキを軽減するための機能のようです。まぁ、そんなのかからないとは思うのですけどね。。。
ハンドル側から見るとこんな感じです。
ボディカラーですが、赤は真っ先に却下され、黒もまぁやめとくかな、となり青になりました。前にどっかのフネでみたアキュレートがかっこよく見えたのも要因です。
そして9月からだったか、新規注文はシルバーのみになっているようです。これはギリギリのタイミングで入手できた希少種。とはいえ、オールシルバーの方がシックでいいんじゃないか、と届いてから思い始めました。
ハンドル軸のこのボタンはノーマル/ハイの切り替えボタンです。この状態がノーマルギアです。軸の右下に見えるボタンを押すとハイギアにチェンジできます。
ハイギアです。巻き感は明らかに重くなります。
ハンドル長は11cm程度あり、このままでも大物相手に戦えるのではないでしょうか。
ノブはこんな感じです。
ディーラーサイトのものはノブの先端がブルーでしたが、まぁそんなもんでしょう。そしてこのノブ、中空になってますね。すごく手の込んだ造りかと思いましたが、思いの外シンプルでした。
ネジ式。ノブ交換も余裕な感じです。
今回、エクストラナローモデルを調達。何がナローかってそれはスプールです。
21のカルコン101と比べてもこのザマです。狭すぎやしないか?と。こんなんで水深500mとかやったらスプール激やせしないか?と。するよね、そりゃ。
一方、カップ径はカルコン101の二倍ほどあります。なんていうか、デカいですね。デカい、デカい(日本語)ですよ、これは。
テレビを見ながらくるくる回したりしてエンジョイしていましたが、次の週末に使うかもしれないので向き合いたくない現実に立ち向かわなければならなくなりました。向き合いたくない現実とは何か?それは糸巻きです。
しかもメーカーサイトでの許容量を大きく超える、2.5号1,200mに挑む、誰得?チャレンジです。このチャレンジに打ち勝ったところで自分の予測が当たっていた、という点でしか満足感を得る事はできないでしょう。やめといたほうが良さそうなチャレンジです。
苦難の糸巻き
辛いですよ。なんたってこれですから。
12連結です。山手線並み。
これを巻かなければならないのですが、何が苦難かというと、このままではテンションをかけて巻くのが難しそうなのです。というのは、通常、ぼくの糸巻きはこうなる工程です。
こうなるためには、リサイクラーにスプールを固定する必要があります。
圧倒的にできません。手前の長いネジがリサイクラーにスプールを固定するパーツなのですがさっぱり足りません。固定できるのはせいぜい6枚といったところでしょうか。
さぁ、困った。といっても、ずいぶん前から対策は考えていました。
こうなっているわけですね。可能であれば1-12を固定できればいいのですが、出来ないのなら詰めればいいわけです。1に2と3を巻いて詰め。。。を繰り返せばいい、はず。
こういうイメージです。1に2と3を、4に5と6を。。。って感じで1.4.7.10の4つのスプールに集約します。
手順ですが、1をリサイクラーに設置し、なんらかの棒状の物を2-12に通して回せばうまくいく、はず。
完成です。この工程で30分ほどかかりました。それでは巻いていきます。800m分巻いたわけですね。時速1.6kmか。。。
巻きつけ本番
なんたって1,200mあります。
巣鴨駅から駒込駅の少し先までと同じ距離です。はたして巣鴨に集う人生の大先輩たちよりもスピーディーに巻き取る事はできるのでしょうか??
ではやっていこうと思います。
400-500mほど巻きましたでしょうか。ビッキビキにテンションをかけて巻いているためこの時点で既に手首がしんどいです。そしてここまでで1時間程度かかっております。時速0.45kmですね。km/hで言うと「ちょっと遅いよね」感もありますが、時速450mと言うと際立って遅い感じがします。かたつむりくらい?とんでもなく遅いですね。
その後、もう1時間かけて巻きました。
きっつい。
初日はここで終了です。なぜなら疲れたので。
翌日
再スタートです。
計算上、1,200は入るはずなのですが、なにぶん巻きつけが下手くそなのと未経験の量ですので、表面が凸凹してきたため、1,100mで断念しました。
きっつい。
およそ3時間かけて1,100mを踏破?巻破?しました。時速で言えば400m/hに満たず、こちとら自動車ではないので燃費を気にしても仕方ないですが、リッター5メートルくらいしか走れないような燃料効率だった気がします。
二度とやりたくない作業です。
なので、これを読んで、1,000m以上のラインをレベルワインダーなしのリールに自力で巻きつけを行おうとする方がおりましたら、迷わずに釣具屋に持ち込む事をおすすめします。
一点、自力巻きつけのメリットをあげるとしたら、釣りに行っていないのに、えも言われぬ達成感を味わえること、でしょうか。
この達成感、軽やかな甘美さを伴っていて、およそ釣りでは味わえない感覚です。
おわりに
これにてようやくハードなディープタックルが揃いました。この先、これらのタックルを使って釣りに行く事があるのかどうか、きっと無いのだろう、そんな風に感じて戦慄しております。
ではまた。
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