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FTインプレッション-5 【DAIWA 紅牙 ベイラバーフリーTG タイドブレイカーH(ヘッド)】

 もくじ
https://note.mu/tonuma/n/n30e1d1920c69

 どうも、こんにちわ、ぼくの釣り具紹介です。今回はルアーです。紹介するのは、最近静かに流行り始めてるような気がする、タイラバです。

 DAIWA 紅牙 ベイラバーフリーTG タイドブレイカーH(ヘッド)
http://www.daiwa.com/jp/fishing/item/lure/salt_le/kohga_bayrubber_tidebraker/index.html

 こんなテキスト、つりする人しか読まないとは思いますが、「タイラバ」というのは釣法と釣具の両方を指す不可算名詞です。もともとはどこかの地域の漁師の道具の一つだったみたいすねー、知らんけど。

 いろいろ調べてみると、大抵の人が「ただ巻くだけ」と「簡単」と2点をアピールしているようですね。そこそこ経験の溜まってきた身として、その2点に回答すると「そうであり、だがそうではない」とマンション販売のチラシに散見される曖昧な返答になってしまいます。

こんな感じ。

 だいたい、ただ巻くだけ、で釣れたらみんな釣れるでしょ。まぁだいたい釣れてるので、やっぱ正解でいいのかな、とも思うのですが、なんかしっくりこない。なぜならぼく自身、未だにボウズの悲劇に見舞われることがあるから、です。

 思うにタイラバにおいての釣れる要素としては、
0.以下1-3を総合したルアーの動き
1.巻きのスピード
2.ラバーの色
3.ヘッドの形状と色
 
1-3の総合値としての0が全てで、それを分解し1-3のそれぞれの構成要素として各論が発生してきていると思うようになりました。構成としては
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タイラバ総論
1.巻き総論
 →巻き各論:着底について
 →巻き各論:等速巻きについて
 →巻き各論:フッキングについて
2.ラバー総論
 →ラバー各論:ネクタイについて
 →ラバー各論:スカートについて
(以下、つづく)
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 みたいなね。

 そうした中、ラバーとはクルマの両輪の関係のはずなのに、比較的扱いがぞんざいになるのが、ヘッドなのですよね。。なぜだろう。確かに色は関係ないような気がしますけれど、材質と形状は重要なのでは、と思っています。

 昨今はさまざまな形状のヘッドが出てきています。

この中でも、年間を通して、安定して釣れやすいのがDAIWAの紅牙ベイラバーフリーTGタイドブレイカーかと思います。左のシマノ製フラットバクバクは活性が高い時にねちっこくルアー見せるつりには有効。

 ぼくはタイラバに挑戦して、3回目でようやく釣れました。1回目は同船者含めゼロだった気が。。2回目は釣ってる人もいたけどぼくはボウズ。あきらめずに3回目でキャッチ。その後はたまにボウズの刑を受刑しますが、ぼちぼち釣れる。大漁とはいかないものの、まぁなんとかなってる感じ。その間、ヘッドはこの紅牙オンリーでした。60g-120gで使いわけしつつ。

 いいところ、は
・材質と形状により沈みが早い
・形状のせいか着底がわかりやすい
です。巻き総論とも関係するところです。

 勘弁してほしいところ、は
・高価なため、タチウオとかサワラに切られたり、根掛かりロストすると涙が溢れちゃう
・何気に壊れる。ラインを通すパイプが破損する
です。


補修した上で塗装された図と、なんか似ている人物。 

次に、「いいところ」を掘り下げてみます。
・沈みが早い
タイラバは、基本、沈めて(フォール)巻き上げる(リフト)だけの釣りですが、東京湾での感覚としては、タイがアタックしてくるのはフォール2に対してリフトが8くらいだと思います。いかにリフトの回数を増やすことが出来るか、重要な要素だと思います。タイドブレイカーのフォールスピードを1、他のヘッドのフォールスピードを1.1としたら、こちらの方が断然有利。100回落とすとしたら10パーセントって10回じゃないですか、ちりつもで釣果は当然変わってくると思います。
これには反論もあると思います。あと、地形なんかもあるので、他、タイラバが盛んらしい、瀬戸内海、玄界灘、伊勢湾なんかはまた別のメソッドがあるのかもしれません。そのうち実地調査したい。
・形状のせいか着底がわかりやすい
東京湾だと、富津近辺、浦賀水道あたりが主要なポイントですが、大抵砂地、泥地な感じ。砂地がおおいかな。例えばアスファルトに金属製とプラスチック製のスプーンを落としたら、どちらも落ちてる感じはわかると思います。硬いなにかに硬い何かをぶつける場合はいいのですが、では砂場で金属とプラスチックおとしたら、それは金属製の方がわかりますよね、衝撃とか。タイドブレイカーはしかも尖ってるのでより着底がわかる感じです。

遊動式タイラバ着底の想像図。鉛、TG(タイドブレイカー)それぞれから出ているラバーにつながる赤いラインが長いほうがラバーは不規則な動きになり、着底と同時に巻き上げることでよりゆらぎのある動きとなりタイはすぐ食べちゃうんじゃないか、という仮説。ダイバーの人に検証してもらいたい。

 長々と能書き垂れましたが、それでも釣れ無いこともあります(号泣)。結局、その日のタイのスイッチは何か?例えばネクタイの色、形状、全体シルエットのボリューム、トレーラーの有無なんかをいち早く発見し、スイッチを入れ、フォールとリフトを繰り返す、シンプルな修行みたいな釣り、言い換えると、相手の弱点を見つけ、相手が降参するまでその弱点を攻め続ける、非常に純度の高い弱いものイジメの構図とも言えます。口喧嘩なら、相手が気にしてる部分を言い続ける、的な。


 正直、飽きます(笑)。


 ただ、シンプルであるがゆえに、上記にあげた要素、リーリングのスピード、ロッドの強さ、ラインシステム等々、それら全てのセッティング次第で成果は出しやすいと思います。他のつりもそうですが、うまい人はなんだかんだで釣っちゃうのですよね。そういう人、なんなくやっているように見えるけど、なんなく出来るように見えるのはそれまでの鍛錬があっただけ、というとても単純で誰にでも出来る努力、それが全てに優先するゲームだと思います。
 釣れたのはたまたまでみなさんのおかげ、釣れなかったのはひとえに自分の努力不足。このつりに不思議の負けはないと思っています。なのでぼくは結構すきです、タイラバ。

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