まだい

初学者向けのタイラバについて

問題一覧

(2020.03.02、2020.12.12加筆)
どうも、こんにちわ、ぼくを取り巻く数多の問題について、よりよい未来のために研究し、考察します。

最近、新しい友人、古い友人と、周辺でタイラバを始める人が増えてきました。なので、そうした初学者な皆様に向けて、多少はやったことがある剛毛な初心者というか、ツルツルのベテランというか、そんなぼくの経験とその経験から感じていることについて少しまとめてみます。

まずぼくのことですが、2018年3月からタイラバをやり始めました。東京湾です。東京湾以外では相模湾で1回、伊予湾で1回のみです。数字的履歴はおおよそ以下です。

2018年 釣行数11・キャッチ数10
2019年 釣行数9・キャッチ数11
2020年 釣行数8・キャッチ数9

まだまだひよっこというか、下手な部類です。初心者に産毛が生え始めた、くらいでしょうか。ただ、2019年後半から、環境がいいのが大きいとは思いますが、一回の釣行で複数匹をキャッチできるようになってきました。ではさっさと本題に入りましょうかね。

蛇足っぽくお断りしますと、以下のテキストに絶対的な真理なんかはないと思います。あくまでも一意見として、賛同できるところはそうしていただき、違うと思えば無視していただければと思います。よくわからない、そう思ったらまずはご自身で試してみるのがいいと思いますよ。あくまでも初学者が理解しやすいようにまとめた感じです。

タイラバについて

ここ数年で完成されてきた釣法ですかね。遊動式のシンカーと、バスで言う所のラバージグ風なリグ(仕掛け)をあわせて使う釣りです。あるいは、バーティカルでやるテキサス、と言えば、バスをやっている人にはわかりやすいかもしれません。

リグを落とし、着底したら巻き上げる。これを繰り返します。とても単純。ただ、単純なだけに、工夫しないと釣れません。

◆タイラバの要素について

いくつかあると思いますが、大きくわけると三つかと思います。

1)道具立て
2)リトリーブ
3)フッキングからキャッチまで

ではそれぞれ見ていきます。

1)道具立てについて

始めに道具ありき、という考えには疑問を抱いているのですが、まぁ仕方ないですよね。タイラバに関しては、(できれば専用の)ロッド、リール、ライン、シンカー、ラバー、ワームこの6つが道具の主な要素になります。

1)ー1専用ロッドについて

まず、ロッドに関しては専用である必要はないと思います。よく言われるのが、「ティップ(先端部分)が柔らかい竿」という点です。これは概ね間違っていませんので賛成です。逆に、ティップさえ柔らかければ、釣りが上手い人であればなんとかなっちゃうと思います。

向いている順にいいますと以下です。
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1)タイラバ専用竿
2)タチウオジギングロッド
3)フネ用餌釣り竿の7:3先調子、みたいなやつ。長さは6ft前後
4)スロージギングとかジギングロッドの弱いやつ
5)それ以外のティップの柔らかい竿
--
こんな感じになると思います。

次にその順番の理由を説明します。何故柔らかい方がいいかというと、マダイの捕食の仕方に原因があると思います。

スクリーンショット 2020-01-06 9.52.26

上記、マダイのバイトのイメージですが、ぼくの経験上、東京湾でバイトが発生するのは9:1でリフト時だと思っています。あるいはぼくがフォール時のアタリに気づいていないだけかもしれません。。。フォール時のバイトがわからない理由として、ルアーのヘッドとラバーの部分が分離し、下図のような状態になっているからかな、と思います。

スクリーンショット 2020-01-09 8.55.21

違うかもしれないけど、遊動式やめようかな。。。w

フォール時のバイトの場合、ルアーをバイトしてそのまま下に行くと思います。でもバイトしてから反転する可能性もあるか。。この場合であれば向こう合わせになるので、ティップの硬さはどうでもいいと思います。問題はリフト時のバイトです。

リフト中に魚にルアーを見つけてもらい、バイトを誘発すると次のような挙動になると思います。

い)ルアーを咥えて反転
ろ)ルアーを咥えたまま上昇
は)ルアーを咥えたままステイ

上記挙動の発生する割合を見ると、い)から5:3:2くらいに思えます。

い)の場合、咥えて反転されると、フォール時同様、向こう合わせになるため、ロッドは硬くてもなんでもいいかもしれません。ただ、反転&反転(つまり上昇)みたいな動きを瞬時にする時もあるため、そして、反転した瞬間にまだフッキングしていないような場合、ティップが硬いと吐き出されてしまうように思えます。

ろ)のケースはパクパクしながらしばらく追っかけてくる場合です。この場合、途中で違和感を感じられるとやはり吐き出されてしまいます。違和感を感じさせず、反転するまで待たないといけません。この間、波があったり、潮があったり、船が動いたりしますゆえ、そうした動きと魚の緩衝材の役割として柔らかいティップが必要になると思います。は)も同様の考え方でいいと思います。

以上より数字で見ると、リフト時の80%程度は違和感を感じさせてはいけないと思います。フォール時も反転して向こう合わせになる確率を50%と考えると100回のバイトのうち、85回はティップが柔らかい方が優勢かと思います。加えて、それほどバイトがある魚でもないと思います。半日やってバイトがゼロ、というのもまぁまぁありますし、発生したバイトを確実にとるためにはティップの柔らかさは必須かと思います。

また「波があったり、潮があったり、船が動いたり」この影響を避けるためにリトリーブ(リールを巻いてルアーを動かす挙動)は一定がよいと思います。リトリーブ時に竿先が上下左右に動かないのが理想。ゆえに、竿尻(グリップエンド)は脇に挟み込みます。

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こんな感じ。そのため、タイラバの専用ロッドは、通常の船竿やジギングロッドよりも幾分グリップエンドが長めに設計されているように思えます。

画像3

ほんの少し、ですね。左からダイワの極鋭73、ジャッカルのタイラバロッド、マングローブスタジオのジギングロッドです。

釣り人の体の大きさもあると思いますが、結論としては、
・ティップが柔らかく(加えて/あるいはベリーも比較的柔らかめ)
・グリップエンドを脇で挟み込める
この2点を充した竿である方が釣りやすいと思います。

補足)
ちょっとまとまりが悪いですが、補足です。リトリーブの際、ロッドを立ててロッドをしならせながら巻くか、ロッドを水面に垂直に入れるようにしてリールの力だけで巻くか、これによっても釣果が変わる気がします。どちらかというと、ロッドを立てて、しなりを入れながら巻いた方が、ルアーに不規則な動きを入れる事ができ、バイトは増えるような気がします。

そして、ティップだけでなく、ティップとベリーのバランスがあってるロッドの方が釣果はあがるのではないか、と感じました。つまり、ロッドを立ててリトリープし、バイトが発生したとします。その際、ティップが硬いと弾いてしまうと思います。これは魚の意思ではなく、物理的な問題だと思います。柔らかく引っ張る魚に対して、硬く引っ張ってしまうためです。

一方、バイトはあるけれど乗らないパターン、これはベリーに問題があると思います。ティップとベリーのバランスがその時点の魚のコンディションにあっておらず、ルアーを吐かれてしまう場合。ティップはいいのですが、ベリーとのベントのバランスがずれているような場合、乗らないケースがあるんじゃないかな、と思います。今後、この点、研究を深めたいと思います。

1)ー2リールについて

これも試行錯誤しました。当初、タイラバとは巻きの釣りで、リーリングが一定であることがマストと予習しましたので、電動リールを使っていました。でも釣れませんでした。考えられる理由は後述します。

その後経験を積み、シマノのカルカッタコンクエスト201、オシアコンクエストCT301と続き、現状一番出番の多いリールはシマノのカルカッタコンクエスト101HGとなっています。またスピニングでいいのでは?説もありますが、それも含めて以下詳述します。

い)電動リールがよくないと思う理由
ぼくはダイワのシーボーグ200J-Lを持っています。

「リーリング」(リトリーブではない)の速度を一定に保てますし、ジョグダイヤルがあるので着底と同時に竿の持ち手の感覚だけで「リーリング」を開始できます。

2点問題があります。
1)リーリングではルアーの動きを演出しづらい
2)電動リールのリーリング開始時はトルクが少なく、着底している時間が普通のリールよりも長くなる
という点です。2)も問題ですが、1)がより重要な問題と考えました。タイラバで釣れる要素としては、リトリーブがもっとも大事だとぼくは考えています。「一定の速度で」とはいうものの、そんなことは出来るわけがないというか、ロッドの項目でも指摘した、波・潮・船の問題があるので、その影響下でルアーを動かすのが釣果の大事な要素だと思っています。電動リールは一定のリーリングは出来るものの、巻いている感覚が無いため海中の様子が手巻きに比べて乏しいと思うのです。ゆえにぼくは手巻きでやります。

とはいえ、釣れるとは思います、電動でも。でも、手巻きリールの方が巻き心地はいいですし、応用が効く気がします。あと、電動は重たいし、バッテリーの問題、船から電源をとる場合、重たいバッテリーから電源をとる場合、コードの問題が発生するので、手巻きの小さいリールがいいと思います。それと、シーボーグ200ですが、カルコンと比べるのもあれですが、巻き感がゴミです。ざらざらしてる。この前、フォースマスター触ってみたら歴然としてました。

ろ)スピニングリール不利だと思う理由
水深40M、ボトムから4M付近に反応あり、の場合、着底させてから5-7Mほど巻き上げて落とす、を繰り返します。リールの一巻きは60-100cmほどかと思いますが、スピニングで100cm巻き上がる左ハンドルのものを使った場合、操作は以下の順番になります。
1)着底したら左手でベイルを閉じる
2)左手をハンドルに移して5回巻く
3)左手をハンドルから離してベイルをあげておとす
この繰り返しになります。左手忙しくない?二回動いています。

一方、ベイトリール(左巻き)の場合は、
1)着底したら左手でハンドルを回してリーリング開始
2)左手で何回か巻く
3)右手でクラッチを切ってリグおとす
となります。スピニングでは、二回手がハンドルから離れます。一方ベイトは同じ姿勢で続けられるため手返しがよくなり、結果、フォールとリフトの回数を増やすことが出来ると思います。

スピニングがベイトに比べて有利な点は、ラインの出方が違うため沈み抵抗が少ないことと、キャスト時の飛距離だと思います。なので、タイラバのジャンルの一つのキャスラバ(キャスティングする場合)であればスピニングはいいと思います。ただ、バーティカルでは不利だと思います。

では「レバーブレーキ付きのリールは?」と思う人もいると思います。僕がそうです。

これとかですね。一度試してみましたが、ハンドルが逆回転し続けるのが気になりまして、ベイトでいいかな、と思います。キャスラバの際は便利です。それと、ベイルを返さないでフォールさせる場合、ベイトリール以上に抵抗をかけられるので、ゆっくりルアーを見せたいような場合はよいかもしれません。

は)炎月、オシアCT等、カウンター付きリールとフォールレバー
これは好き好きだと思います。カウンターが無くても、マルチカラーのラインであれば、デプスを計算するのに問題はないかと思います。ただ、マルチカラーのライン、白い部分があるものが多いと思いますが、そこをタチウオやサワラに狙われることがありますので、タチ・サワが噛まない単色のラインを使って、デプスが計算出来るのは有利かと思います。

ぼくの場合、301CTを使っていました。大きいため、パーミングしづらいし、重さにより1日やると疲れてしまうため、タイラバではおくら入りになりました。

そうなると、シマノの炎月がいいような気がします。

フォールレバーも付いています。が、この手のリール汎用性がないという点があまり好きじゃないのですね。キャストする釣りには使いずらそう。この辺も個々人の感じ方だと思いますが、ぼくは汎用性が高いものが好きなので。ただ、汎用性を求め続けた結果、カルコンは全番手持ってたりして、汎用性大王みたいにな器用貧乏的になり、専門性が薄まっているので、これを書きながら炎月も買おうかな。。。と思い始めました。

で、フォールレバー、フォール速度は遅くするならサミングで十分である、という結論で、ぼくには不要と判断しました。オシアCTでフォールレバーの恩恵で釣れたのが一回しかない、という点もあるかもしれません。

でも炎月試してみたくなってきたな。。。

に)リールの暫定的結論
シビアすぎるパワーは必要な釣りではないと思います。正確に巻けている感覚があるリール、巻きに対してリール側で遊びが出ないギアのリールで、ドラグ性能がきっちりしているものであれば、なんでもいいのかな、と思います。ただ、安物だとドラグが機能しないものもあると思うので、なんでもよくはないですね。。w

その中で、シマノならカルカッタコンクエストの100番か200番、オシアコンクエストの200番、炎月、ダイワなら紅牙、ソルト対応のモアザンとかジリオンとかの系統がいいんじゃないかと思います。その中でも注視すべきは
・ドラグ性能
・糸巻き量
の2点。リールに関しては他にやる釣りと、予算との兼ね合いを優先させていいと思います。これから釣りを始め、キャスティングもやってみたい、というかやりそう、ていうか、バスとかシーバスも、という人であれば、汎用性を考えるとカルカッタコンクエストがベストな気がします。

1)ー3ラインについて

ラインはPEで、ぼくは0.6でいいと思います。利点としては
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・細くシンカーの沈下速度に影響を与えづらい
・潮の影響を受けづらいし、滅多に切れない。0.6でも1.2でも切れる時は切れる
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概ねこの2点です。

欠点は
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・磨耗が早いため、おまつりや船底でこするのが頻発すると切れやすい。PEの号数の違いは、強度よりも耐摩耗性能と考えた方がいいかも
・パワーファイトがしづらい
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だと思います。ぼくは3kg弱くらいまでしか釣ったことがないので、5.0kgとかをかけて切られたりしたら1.0に宗旨替えするかもしれません。

また、乗り合いだと号数を揃えてくれと言われることもありますので、その際は指示に従うのがいいと思います。以上より、初学者で不安であれば0.8、慣れてきたら0.6というのがいいと思います。

PEの号数と強さの考え方ですが、太ければ強い、というのは正論なのですが、構造を考えるといろんな意見が出てくると思います。

画像13

となっているようです。4本撚りの場合、構成する4本が切れれば切断されます。ということは、3本切れても1本残っていればなんとかなります。号数が大きい場合、これらの1本ごとの太さが増すため、当然強くなりますが、構造上、単純な引っ張り強度で考えると、違うベクトルの考え方が出てくると思います。より具体的に言えば、2本磨耗している4本撚りの1.0号と、全く磨耗していない8本撚りの0.6のどちらが強いのか、という話です。

PEの特性上、伸縮性がないため瞬間的な緊張には弱い、テンションをかけた状態でさらにテンションがかかると弱い、と2点弱点がありますが、タイラバでは、竿が緩衝材になりドラグを使うため、その点は多少考慮に入れ、出来る限り細糸でやった方が、バイトは出せると考えています。

1)ー4シンカー、ラバー、ワームについて

い)シンカーについて
お店に行けばいろいろ並んでいます。重要度としては、ボトムをきちんと感知出来るか、これが一番重要だと思います。なので正直なんでもいいのかな、と。というのが、例えば100と120でどれほど沈下スピードが変わるか等、数値でデータを持っておらず、感覚値でしか語れないのですよね。。。そんな感覚、いくつか記してみます

◆形状
いくつかあります。

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ダイワ ベイラバーフリーα

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ダイワ タイドブレイカー

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シマノ フラットバクバク

ぼくはフォールではなるべく目立たせず、すっと落としてリフト時にアピールしバイトを誘発する作戦がメインなので、ダイワのタイドブレイカーを多用します。タングステンで出来ているため、他より小さいから水の抵抗が少ないと考えています。去年から、ベイラバーフリーαのタングステンバージョンも売ってるようで今はこれが主力です。ベイラバーフリーから始め、ボーズレスのドロップK、タイドブレーカーのローテーションです。

夏場とか活性が高い場合は、フォールでアピールしたほうがいいケースもあるようで、そうした時には平べったい形状な、シマノのフラットバクバク、セブンスライドなんかがいい時もあるみたいですね。通年通して安定して釣れるのは、抵抗が少ない形状のものだと思います。

2020に入り、釣行を重ねて感じたのが、シンカーの形状を変えた瞬間にバイトが発生することがありました。シンカーの形状が出す波動の問題だと思います。ダイワのベイラバーフリーとタイドブレイカー、どちらもタングステン100gを使っていても釣果が全く変わる時があります。おそらく、リトリープの際にベイラバーフリーは回転して水流を出しますが、タイドブレイカーの水流はベイラバーフリーのそれとは異なるものと考えています。

よって、形状違いで3種類ほど持っていればいいのかな、と思います。

自分だけが釣れていない時、疑うべき順番としては
1)ラバーのカラー
2)巻きのスピード
3)シンカーの形状
かな、と最近思うようになりました。釣れていない時の対応としては、釣れている人とまずは1)と3)を合わせるのが近道だと思います。

◆素材
鉛とタングステンがあります。ポイントをわけて説明します。
--
・沈下速度:タングステンに分があると思います。質量が大きいため、同じ重量ならば鉛より小さく作れるため、抵抗も少なくなると思います。逆にゆっくり沈めたい時は鉛がいいです
・コスト:鉛がいいです。タングステンは鉛の3倍くらいします
--
両方持っておいて、状況に応じて使い分けるのがいいと思います。タングステンシンカーをロストすると、とても辛い気分になります。

◆色
たぶん関係ないと思います。なんでもよろしいかと。もし透明のものがあればそれを使いたいくらいです。なので、好きな色のものを使えばよろしいかと思います。そういいつつ、ぼくはシンカーにアワビシートを貼って、ケイムラウレタン塗料に漬け込んで、少しでも集魚効果が高まる期待をしています。基本、釣果には関係無いと思いますが、ハマると連発したりしますので、色もローテーションがいいかもしれないですね。

◆重さ
その時点で釣れている重さ、を使うべき、というと身も蓋もないですが、そういうことなのかな、と思います。

一般的に水深プラスNグラム、みたいに言われますが、風、潮等の影響もありますゆえ、その時点で一番釣っている人と重さを合わせるのがいいと思います。

東京湾であれば、60-120くらいで揃えておくといいんじゃないでしょうかね。この点、冒頭で書いた「着底がわかるかどうか」が一番のポイントです。使っているタックル次第で、40でも着底がわかるかもしれませんし、120でも着底がわからないかもしれないので、まずはボトムを取れる重さが重要です。

ろ)ラバーについて

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よく見るやつですが、ぼくは上記細いゴムのスカートはつけないで、ネクタイのみでやります。理由はいくつかありますが、極論するとなくても釣れる、からです。

僕の場合は、ネクタイのみを大量に入手して、その組み合わせでやっています。それにスカートを考え始めるとめんどくさいのですよね。。無くても釣れるし。そしてあっても釣れるので、実はその重要性についてはさっぱりわかりません。わかっていることはネクタイのみ。

で、ネクタイ、基本、ダイワの中井チューンストレートのケイムラオレンジを軸に組み立てていきます。

ケイムラオレンジと、オレンジ系統、赤系統、ピンク系統を組み合わせた8種類くらいをローテーションさせる感じでした。カーリーは外道が優先して釣れるイメージというか偏見というかバイアスなので、たまにしか使ってませんでしたが、関係ない気もしてきたので、とりあえずはカーリーで始めています。

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くるくるしてるやつです。というか、優先的に外道を釣りたい時は、カーリーxカーリーのゴージャスな感じでいきますが、そういう時に限ってタイが釣れます。

ネクタイの色、関係あると思いますので、なるべく幅広く持っておいて、釣れている人と同じ色を使うのが近道です。船中、誰も釣れていないのなら、誰も使っていない色を使うといいと思います。

は)ワームについて
フックにちょんがけしてアピールを増す、フッキング力を増すと言ってる人もいますが、そういう用途で使います。最近はフィッシュアローのリングフラッシャーをメインで使っています。

ただ、これもなんでもいいと思います。中国製のエビワームで釣れたこともありますし。。。

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ふぐだったけど。。。釣れている、ということは実際に効果があるのでしょうけど、釣り人のプラシーボなのかもわからず、とりあえず持っておいて、周りがワーム付きで釣っていたら使ってみるといいんじゃないでしょうか。ないと絶対釣れない、というものではないと思います。むしろあると外道しか釣れない、という事態も発生します。

2)リトリーブについて

リールの項目で少し言及しましたが、タイラバにおいて最重点項目がリトリーブだと思います。リトリーブとは

リトリーブとは、リールを巻くことでルアーを泳がせるテクニック。 テクニックと呼ぶには少し大げさなような気もするが、実は非常に奥が深いれっきとしたテクニック。 リトリーブの基本は一定速度でリールを巻く、いわゆる「ただ巻き」だ。 ただし、このただ巻きができていないためにシーバスが釣れないアングラーも多い。
http://www.lure-life.com/seabass/special/1308_seasonal/basic02-03.html

ということです。単にリールを巻くのがリーリングです。

ではなぜ大事なのかというと、自然状況があるから、です。

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こういうシンプルな状況であれば、適切なスピードで巻いてくればよいのですが、こんなの滅多にありません。

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こんなだったりします。加えて全然流れない時もあったりします。

基本、一定ではあるものの、状況に応じてルアーをどう動かすか、のイメージをつけることが出来ないと、というか出来た方が釣れやすいと思います。ポイントはルアーをどう潮に同調させるかというか、どう泳がせるか、です。潮が早ければゆっくりめに巻いて潮に載せる感じ、流れていなければ早めに巻いたり、抵抗の大きいヘッドに変えたりして波動を大きくする、といった対策が必要かと思います。

またリトリーブしていて、急に抵抗が強くなったり逆に弱くなったりすることがあるかと思います。そこは多分、潮目になっています。境目なので、小動物がいる可能性が高く、潮目を見つけたら、その前後3mくらいを中心に誘うのがよいと思います。

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加えて、竿の使い方をとってもこうなる場合もありますので。このリトリーブは技術論であり、答えはないというか、幾つかの引き出しを経験によって得ていくしかないと思います。なので、初学者の方は「こういう考え方もあるんだ」くらいで見ておきながら、釣れるリトリーブを身に付けるのがよろしいかと思います。

バスをやったことがある人、てくトロで釣ったことがあると思います。護岸沿いとかを「てく」てく歩きながら「トロ」ーリングするあれです。何気に釣れますよね。そういう何かをリトリーブで演出するのがタイラバだったりもします。

3)フッキングからキャッチまでについて

鉄拳指導も辞さない熱血船長さんだと、バイト以後は等速でリーリングするよう教えてくれて、バイトを感知してフッキングしようと竿を煽ったり、針がかりした後に変な挙動すると激昂されたりします。長年の経験上、バイト以後はなるべくタイに違和感を与えずに引き上げるのがベストな戦術である、という経験知なのでしょうね。

他、いくつか詳細な注意点というか、ぼくが知っていて、理に適っていると思うことを記してみます。

◆フッキングについて
ぼくもしなくていいと思います。でもこの点は永遠に答えが出ないのかも。

というのが、バイトがあったけど、針がかりしないケースとして、例えば「タイの歯に針が当たっていて、口を開けた瞬間にルアーが外れた」とか、「咥えていたのがルアー本体と針ではなく、ラバーのネクタイ部分だったり、ヘッドだったりした」とかがあると思います。

と、なるとですよ、そうしたケースでは丁寧にやっても外れてしまうケースがあるわけです。バイト後すぐに外れるのであれば諦めはつきますが、海面付近でのバラしは痛恨の極み。。

であるならば思い切ってフッキングしてみてはどうでしょうか?ぼくはまだその勇気が無くて、ばれないようにスィープ(そっと竿を持ち上げてフッキングする)くらいしかやってませんけど。。。w結論を早く出したいのであればフッキング、不確実性を抱えたまま、いつか事態が好転するのを待つのであればリーリングがいいのかもしれません。

◆ファイトについて
ドラグはゆるゆるセッティングで、竿のしなりを活かしていなして釣り上げるのが基本といえば基本。マダイは瞬間的に加速する時はあっても、ハイスピードで走り続けることは、相当いいコンディションの大物ではない限りはないと思います。もし運悪く、そうした巨大魚をかけてしまったら、船長に相談し、船を動かしてもらう等の対応が必要になります。

フッキング以後は、ラインのテンションを緩めないのが重要で、一定で巻くというより、一定のテンションを張り続けるのを念頭におきましょう。針がかりした魚が底に潜っていく挙動であれば一定のテンションがかかっているのでそのままリーリングすれば結構です。一方、海面に向かって走ってくるような場合に悠長に等速で巻いてたらフックアウトの可能性が一気に高まります。また、急激に潜っていく場合、ドラグ設定をミスっているのにリーリングしたら切れちゃいます。万全のセッティングのもと、一定のテンションを保ち続けるのが重要です。

最後に

ぼくはドライな人間なので、「自分で釣った魚は旨い」という意見にはどうも賛同しかねます。だってぼくより調理が上手い人に作ってもらった方が絶対に美味しいもの。コストもそっちの方が安いし。

でも、一度くらいは、自分で釣った魚で食事を作る、という経験はしてみてもいいんじゃないかな、と思います。そうした対象として、マダイはなかなかいいポジションにいると思うのですよね。そこそこ美味しくて、そこそこ楽、人にあげてもそこそこ喜ばれるし、ゲーム性としても罰ゲーム感は少なくそれなりにエンジョイできる、と。海釣り入門としてはおすすめの案件だと思います。

おすすめタックルまとめ

◆ロッド
・ジャッカル BSC-HS610SUL-ST

汎用性が高く、突出した何かがないので使いやすいと思います。タチウオジギング、乗り合いの餌釣りなんかにもどうぞ。問題はあんまり売っていないのと、定価が29,000円と少々高い。

・シマノ炎月B69L-S

とりあえず一本、という場合に、価格、性能のバランスが取れている製品だと思います。

・アブガルシアOFTC-672LT-80

最初であれば、シマノかこちらがいいのでは?と思います。乗り合い船、ヘボい道具で行くと、船長や同船者からナメられて雑な扱いされそうなので、その点アブなら大丈夫かな、多分。

・OGKタイラバシャフト

できれば缶ビール買う感覚で行きたい、という方はこちらで。5,000円出せば買えると思います。ただ、相当弱い竿なので、ビギナーズラックで大物が掛かる不運に遭遇したら、あとは天に祈りを捧げた方が魚をキャッチできるかもしれません。

・ジャッカル ビンビンスティックエクストロBSXS-C511XSUL

うちの主力というかエースです。ティップとベリーのバランスがとてもよく、ミスバイトですら乗せてしまう感じ。100mで、120g以上のヘッドを使うような場合にはちょっとパワー不足というか、操作性が心配になりますが、浅場でのタイラバならとてもいいですよ。

◆リール
・シマノ カルカッタコンクエスト

ゆりかごから墓場まで、的に、入り口がタイラバであれ、バスであれ、糸巻き器としての機能だけでなく、ルアーを投げて釣りをしたい、という要望まで全て叶えてくれます。問題は二点、値段が高いのと、金属製のため、冬場は素手で扱うのが少々キツいこと。ただ、不要になったら半値くらいでは売れるので、安物買いの銭失いにはならなそう。

糸巻き量は、100番がPEで0.6-400m、0.8-300m、1.0-240m、1.2-200m。
200番だとPEで0.6-720m、0.8-540m、1.0-430m、1.2-360mとなっております。汎用性を求めるのであれば200番、操作性というか、使いやすさを求めるのであれば100番がいいのではないでしょうか。

シマノでもダイワでも好き好きだと思うのですが、ぼくはシマノが好きなので、紅牙よりはこっちがいいかな、と。

両方とも長く使えますが、とりあえず一台、というのであれば、海で使っても大丈夫なベイトリールの中で、小さくて安いのを用意すればいいかと思います。キャスティングか上州屋に行って、「海でも使える、安くて小さいベイトリールを出して」といえばいくつか用意してくれます。1万円しないで買えると思いますよ。

◆ライン
PEの0.6号で安いのを探すと、運が良ければ150mで1,000円ちょっとで買えることがあります。消耗品ですので、安いのを買ってこまめに替える、という戦術が最初はいいかもですね。

値段以外に着目するのは、マルチカラーのものを選ぶ場合、配色に気を使ってください。例えば青、緑、オレンジ、ピンク、黄色、の5色でも、なるべく補色に近い組み合わせになっているものもあれば、なぜか同系色グラデーションで構成している間抜けな製品もあります。海面を見つつ、サングラスをかけてたりすると、青と緑の違いがわかりづらかったりしますので、青→緑とか、オレンジ→黄色、みたいな展開があるラインはやめといたほうがいいと思います。

本線はPE0.6でいいと思いますが、これに加えて、急な衝撃を吸収してくれるリーダーが必要になります。ナイロンかフロロカーボンの12lb(3号)を買って、3-5Mほどを詳しい人に繋いでもらうといいと思います。

◆ルアー
ヘッド、ラバーがセットになっているものを100g、120gの二つを用意しておくとよろしいかと。ラバー部分だけでも売ってるので、セットとは違う色のラバーをクリア系、チャート(黄色)系、緑系の3つくらい用意しておけばしばらく遊べます。そんなにルアーをロストする釣りではありませんし。

結構長くなりましたが、ここまで読み切った初学者の方はきっと釣れると思いますよ。ぼくのまわりで釣れていない初学者、ロッドの項目で頓挫してるでしょうからw



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