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FTインプレッション060【テンションアジャスター】

どうもこんにちわ。テンション上がってますか?

リールにラインを巻きつける際、みなさんどうされてますでしょうか?ぼくは第一精工の高速リサイクラー2.0を使っています。

ただ、めっちゃテンションをかけて巻きつける際、特にPE4.0以上の太糸でキッチキチに巻きたい際に、リサイクラーがきちんと回っていなかったり、糸が巻いてある側のスプールが摩擦で溶けたりと、「本当にこれでいいのか?」という疑問を抱き続けたまま、疑念が心の奥底で燻ったまま釣りをしてきました。

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ダメでしょ、これは。

そんなもやもやした気持ちを抱えたまま釣りをしてましたら、先日、PE本線がよくわからない切れ方を4回くらいしたことがありました。今になって思えば、根ズレだとは思うのですが、自身のラインシステムで唯一不安なのが巻きつけ部分。ですので、これを機にテコ入れすることにしてみました。

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高速リサイクラーでテンションをかけて巻いたPE3号300mです。300mともなると巻くだけでへとへとになります。

ギリギリですね。左側が膨らんでいるのが気になりますね。カルコン401のスペックはPE4号が260m入るので、3号だと346mな計算。まぁこんなもんかな、と思います。ちなみに下巻きはフロロを10mばかりです。

上の画像、リサイクラーには尋常ならざる力が加わるので軋み、スプールは限界を超えて溶け出し、苦心の末にギッチギチにビッタビタに巻いた状態です。

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スプールは当然に、夏場の車内に放置したチーズのように溶けております。

試しにテンションをかける器具として今回導入してみたのがこちらです。

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これですね。漁師が使う電動リールなんかで有名なミヤエポックさんの製品です。これ系の製品は有名どころだとSOMのIK500なんかがありますね。

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IK500は
・テーブル等の設置する台が必要、かつ穴ぼこを開けてねじ止めが必要
・高価(48,000円くらい)
となかなかの問題があり、これまで二の足を踏んでおりました。

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一方こちらはシンプルな機械です。ロッドに取り付けて巻くことを想定されているようです。

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画像のパイプ状のものがロッド、グリップです。

そして使い方は、溝にラインを巻きつけ、黒いつまみでテンションを調整して巻きつけます。かけることができるテンションは最大5kgです。試しに5kgでやってみましたがとんでもなく重たいです。

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こういう状態。でもやり方はいろいろですね。もともと、ロッドに取り付けて巻く想定の器具のようですので、今回は深場大物用ロッドのグリップ部分を前後逆にして設置し巻きつけてみました。

その結果がこちらです。

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並べると一目瞭然です。

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すごくないですか?リールだけじゃなくテンション上がりませんか?「あー、はいはい、すごいねー」って感じかもですが。。。

これにより何が起きるのかを少し解説してみましょう。

・ラインの巻きつけがゆるいと発生する問題

おそらくなのですが、巻きつけがゆるいと、高切れの遠因になると思います。ゆるいとほんの少し遊びがあると、急激に引っ張られた際に、スプール内部で瞬間的な力がラインにかけられてしまうのではないかと思います。

また、スプール上でラインが滑る状態となり、ドラグの性能をフルに発揮できないのではないかと思います。これは、スプールにゆるくラインを巻きつけると、ハンドルを回してもスプールだけが空転する状態のマシな状態と考えればわかりやすいと思います。いずれにせよ、ライントラブルの遠因となるかと思います。

・テンションアジャスターの問題点

トラブル回避には必須な感じですが、導入にあたりいくつか問題があるかと思います。

設置

ロッドに取り付けてもできなくはないですが、作業がちょっとしんどいです。

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このように、一旦何かの板にねじ止めして、クランプなどで、テーブルに固定すると使いやすくなります。専用台も必要なしです。

力加減

もう一つ、果たしてどのくらいのテンションが適切なのか、があると思います。テンションをかけるのは、ライントラブル回避のためであって、テンションをかけるのが目的ではないですからね。なので、目安が必要だと思うのですが、そういう情報はどこにもありません。。

以下、ぼくの考えです。

・号数≒KGを目安にする
→例えばPE3号であれば、おおよそ50-60lb程度、中間値で25kg程度かと思います。10%で2.5kgです。1号であれば1kg前後、2号であれば2kg前後でかけてみました。

このくらいであればラインに影響はなく、テンションも間違いなくかかると思います。

また、ここでの問題として、「本当にそのKGがかけられているのか」、問題があると思います。これはドラグチェッカー等を使うか、バネばかりなどで測るしかないですね。面倒ですが。

一旦かかるテンション数値が判明すれば黒いつまみに基準値をマーキングしておくことで調整しやすくなると思います。初期設定必須ですね。

加熱問題

巻いてるとラインと器具がびっくりするくらい熱を持ちます。なので、複数箇所に水をつけて冷やす必要があります。巻く前にアジャスターを冷凍あるいは冷蔵して冷たくしておくのも一案かと思います。

ライン推奨問題

3-12号くらいのラインの巻きつけを想定している機械のようです。それ以外のラインで、ドラグ設定値も低い、あるいは尋常でなく高いような釣りには不向きというか、想定外。でも12号(240lb)程度のラインを使う釣りってなに?と思ってしまいますが、なんなんでしょうね。。。

まとめ

少々値段は張りますが、2021.09.01現在で、2021年買ってよかったもの暫定一位です。「釣り具屋で巻いてもらうから大丈夫」という方もいると思いますし、それでいいならそれでいいと思います。ただ、頻繁に釣り具屋行くのも面倒なので、自力でなんとかされたい方は導入するのが良いと思います。

値段は12,000円程度、ラインの巻き替えを釣り具屋でやってもらうのに、支払うコストを500-1,000円程度と考えると、24-12回分です。明らかに人任せにしたほうがコストパフォーマンスは向上しますが、それでも自分で巻きたい方はぜひ!!






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