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Kindle問題

問題一覧
https://note.mu/tonuma/n/n3731fd40cb39

どうも、こんにちわ、ぼくを取り巻く種々の問題について、よりよい未来のために研究します。今回の研究対象はKindleです。ところで最近サンシャイン池崎さんって何してるんですかね?ジャスティス?みなさんはジャスティスですか?

そして本題のKindleですが、ぼくがもっと歳若く、何事にも傷つきやすかった頃は、そうした傷の痛みを少しでも和らげるために、あるいはそもそも傷を負わないようにするために、世界との距離をどうとるか、その手法や技術にはどういったものがあるか、それらをなるべく容易に身に付けるためにはどうしたらいいか、そんな事ばかり考えていました。結果、読書が一番効率的かと思い、結構本は読んでおりました。

サヴァランは食べているものを知ればその人の人となりを知る事ができる、といった話しをしておりました。これには納得させられるとともに、本棚を見ればその人の知性や性質をある程度知る事ができると思います。そうであるが故に、知らない人に本棚を見られることはとても恥ずかしい事だと思います。でも隠していたら何も始まらないので、まずは最近「買った」本について振り返ってみます。

肩をすくめるアトラス
アメリカの「保守の女神」と言われるアイン・ランドの最高傑作の第一部。元連邦準備制度理事長のアラン・グリーンスパンら当時の若者に大きな影響を与え、米国議会図書館の調査で「聖書に次いでアメリカ人が最も大きな影響を受けた本」とされた。

これは文字通り「買った」に止まりました。体調がすこぶる悪い時になんとか読もうとしましたが、途中になっています。USA版山崎豊子さんの小説、という表現が一番適切なのでしょうかね。山崎さんの本を読んだ事がないことと、この本も読み切っていないので、茫洋とした予測めいた表現ですけれども。

十字軍物語 第一巻: 神がそれを望んでおられる
ローマ帝国が滅亡し、「暗黒」と呼ぶ者さえいる中世──。カトリ ック教会は、イエスが受難した聖地であるにもかかわらず、長くイスラム教徒の支配下にあるイェルサレムを奪還すべく、「十字軍」結成を提唱する。これに呼応した七人の諸侯たちは、それぞれの思惑を抱え、時に激しく対立しながら異国の地を進むのだが……。中世最大の事件、現代まで残響とどろく真相に迫る、歴史大作の開幕。

これも「買った」に止まってます。キッチンに置いておいたらいつのまにかへにょへにょになっていましたので、書庫で大事に保管されています。十字軍から派生した文化や、政治的な地殻変動について勉強し直したいな、と思ったのですが、山川出版の世界史用語辞典読み直した方が早い気がしました。

美味礼讃 (上)
本書の著者ブリア‐サヴァランという人は世にも名だたる食通だったが、これが又、ただの美食家とはわけが違う。あらゆる学問芸術に通ぜざるなく、その上、詩も作曲も、時には粋な小唄の一つも歌おうという、こういう人物が学殖蘊蓄を傾けて語る “料理の芸術”と言えば、この名著の内容をほぼ御想像いただけるだろう。

想像できないんじゃないかなぁ、と思います、この解説。能書きはほっとくとして、とても面白いです。まず食事の感知機能というか、人間の機能の話しから始まるのですが、所謂五感の他に第六感として性的な感覚をあげています。なるほどな、と。単なる古典ではなく、訳者の力量もあるのでしょうけれども、言い回しの軽妙さ、エレガントさが素晴らしい。半分くらいまで読んで、久しぶりに一冊読了出来そう。

灯台へ
スコットランドの孤島の別荘。哲学者ラムジー氏の妻と末息子は、闇夜に神秘的に明滅する灯台への旅を夢に描き、若い女性画家はそんな母子の姿をキャンバスに捉えようとするのだが―第一次大戦を背景に、微妙な意識の交錯と澄明なリリシズムを湛えた文体によって繊細に織り上げられた、去りゆく時代への清冽なレクイエム。

これはですね、岩波文庫で買いましたが、本当は河出書房新社から出ている単行本で読みたかったのです。理由は河出の方が装丁が綺麗だから、です。

ビューティフル。

大いなる眠り (ハヤカワ・ミステリ文庫)
NHKドラマ化で話題の探偵フィリップ・マーロウ・シリーズの第一作がハヤカワ文庫に初登場! アメリカ「タイム」誌、仏「ル・モンド」紙の名著百冊に選出された傑作小説

面白いんですよ、チャンドラー。ロング・グッドバイから随時、村上春樹さんの訳で復活してますが、いつの間にか結構進んでましたね。あとは高い窓、プレイバック、水底の女、が刊行されていますね。

ところでこのシリーズ、個人的には単行本の装丁にむごたらしさを感じていました。

単行本。昭和感。

背表紙もバラバラ。河出さんのとこみたいにちゃんとやろうぜ!両隣のデッドロード、忘れられた巨人、ともに未読。

文庫本。文庫の方がいいね。かさばらないし。そんなわけで文庫本で行きます、今後は。

そして、改めて読書の習慣をつけようと思った今、ぶつかっている壁があります。Kindleです。上記、全て物理的な本です。なぜKindleではないかというと、Kindleで買うと不思議に読まないのです。最近は一切読みませんが、以前、ビジネス書の類いは全部Kindleにしたところ、さっぱり読みませんでした。そうなるとビジネス書は結局昔から読んでないのかな。。。何になる、という話しではないのですが、たまに思考のトレーニングも必要で、その際引用したりもすると思うのです。そうなると、Kindleが圧倒的に便利。線引いたところをサルベージできるため。でも漫画しか読まないのですよね。。。今後、Kindleで文芸書を読むか、まずは実験に何か買ってみようと思います。と、ここまで書いたところで、書庫を覗いてみました、Kindleの。

確かに積ん読が多いですが、全く読まないわけでもない。ならKindleでいいんですね。問題視して損したわー。


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