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FTインプレッション63【パワーゲイとハードゲイとエクストラゲイの違い】

どうも。

リールのギア比なんですが、こだわり強い人は「キャスティングは絶対にXG」とか言いますけど、ほんとにそう?と思います。

というのがですね、今年に入り、ステラSWの18000と20000、それに4000、さらには8000も買ったわけです。そしてそれぞれに糸を巻きつけるのですが、PGだと圧倒的に楽なのですよね。。。だもんで、全部PGが実はいいんじゃないか?そう思い始めたのです。なので数字で比較してみます。

例えばステラSW14000はPGとXGのラインナップです。

参照:シマノ社

最大巻き上げ長は、スプールに糸をパンパンに巻いた状態で、PGが104cm、XGが134cmです。以降、ちょっと検証してみます。


【巻き上げ速度について】

仮に1秒で2回ハンドルを回せたとするとPGが時速7.4kmXGが時速9.6kmです。
80km/hで泳ぐ魚からしたら誤差なような気もしますが、ルアーのスピードが遅くて見切られたりすることもあったりしますし、捕食時はゆっくり泳いているかもしれませんので、巻きの速度と釣れ方の関連性はよくわかりませんね。

【XGのメリットに関する考察】

さっき読んでた記事で、相模湾のマグロキャスティングゲームなら絶対にXG、と主張してるものがありました。論拠として、キャスト後に出る糸ふけを取るスピードがXGの方が速いから、という点。ほんと?

例えばタイミングよくキャスト出来て、フェザリングも決まったとして、5m糸ふけを取りたい、という状況だとします。

この場合、PGなら約5回転XGなら約3.7回転で糸ふけが取れます。その差1.3回転ですね。
上述通り、1秒に2回転できたとすると、PGなら2.5sec、XGであれば1.85secで糸ふけが取れます。
その差0.75sec、XGが有利っちゃあ有利。

ただ、0.75秒って、これはほぼ誤差なのではないでしょうか。むしろ巻きが軽い方が早い挙動になるかとも思えます。

【釣れる要因】

加えて、キャストのスピードやルアーの軌道次第で、キャストからルアーへアクションを加えるまでの時間は数秒変わると思います。
速いスイングかつライナーで撃ち込むのと、ふわっとしたスイングかつテンプラ気味の軌道で着水するのでは、50mも飛ばす場合、2秒くらい変わる気がします。

また、キャスト→着水→糸ふけ取る→ルアーを動かす、という一連の流れで魚をかけるわけですが、個人的な経験では我先にナブラに入れるのは確かに大事ですが、どちらかというと入れる位置の方が重要だと考えています。群れが向かう先に投げ込まないと釣れません。故に、糸ふけを取る速さは、撃ち込む位置に比べ、ルアーがバイトされることとの直接的な因果関係は希薄な気がします。

【個人的結論】

基本、ギア比はどっちでもいいと思いますが、ジャーク→ストップ、的にテンポが早くない釣りであればPG、ノンストップジャークや腕がもげるくらいの速巻きが必要であればXGがいいかと思います。

ただ、14000を使う釣りでハイスピードの巻きが必要かというと不要な気がしますので、今後14000を買うことがあればPGにしようと思います。

【やってみた感想】

ステラSW8000PGでやってみました。

利点
・ジャーク後の巻きが軽い

◇気になる点
・回収時、14000XGに比べると数秒遅い

乗合船で荒々しいところであれば素直にXG、あんまりめんどくさくない船ならPGって感じでしょうかね。


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