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釣行記048【コモディティの葛藤】

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どうもこんにちわ。釣行記の第48回目です。今回はかなり葛藤しました。

「来週末、釣り行きましょう」とゴリっと来た方がおられてですね、予定あったのですが、なんとか調整して行ってきました。しかも初体験のふぐ釣りです。これまで、タイラバの外道として、ショウサイふぐ、サバふぐ、とらふぐ(東京湾にも居る)キタマクラなんかを釣ってきましたが、よりによってふぐだけを狙いに行くのは初めてです。

ふぐ、言わずと知れた毒魚ですね。珍味ですね。そこそこの店でのとらふぐのコースなんかはいいですね。焼き、揚げ、白子、鍋、ひれ酒、と。つっても、「サワラ」といってその実「さごし」だったり、「ブリ」と言って実は「わらさ」だったりするケースもあるので、本当にとらふぐなのかは怪しいところもあると思います。ところで、個人的に一番好きなふぐ製品は卵巣のぬか漬けです。砕いてマヨネーズと和えて食べます。

毒やん、って思うのですが、漬けてるうちに消えるとか。。本当なのか。。

卵巣は大抵ダメなのだが。。。でもこうして生きている。もしかして死んでいて、今の現実は夢かなんかなのかもしれないけれど。

そして釣り方なのですが、「かっとう」らしいです。仕掛けの名前ですね。

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おもりに餌を付けて、引っ掛ける釣り。なんとも原始的で野蛮というか、美人局的であるというか、「通えばなんとかなるんじゃないか?」というキャバクラ的というか、残虐で残忍、冷酷無比、「おれ?バツイチだよ(再婚してるけどね)」と言って引っ掛けるような、戦略的不作為を散りばめた罠感たっぷりの、釣りというよりはもはや漁のジャンルに入る何かな気がします。こういうの、おっさんの常連さんが好きな釣りなんですよね、マゴチとかと一緒で。キャバクラ好きなんだろうなぁ、常連は。

こうした古い釣りの場合、漁法というか釣法が確立されすぎていて、工夫の余地が少ないというか、こうしたサービスを提供する釣り船が減って来ているためか、従来通りのやり方しか認められないケースが多い気がしていました。

ラインの太さは厳守、とか、重りも号数・形状ともに厳守、餌は車海老一択、みたいな。自由度が少ない、課題種目みたいな感じ。違うことやると「なんでお前にそこまで言われないといかんのじゃ」と言いたくなるような罵倒・叱責をうけるようなイメージ。座って釣ってるだけで怒られたり。意味わかんね。

ゆえに、こうした釣り、釣り船は避けて来ました。ぼくはタイラバ船で飽きてきたらイワシボールにサビキ投げ込んだりとデタラメやるので、厳しい人から見たら招かれざる客なのですね。でも今回は遵法せねばならず、この時点で葛藤が生じています。困った。

まぁ行くって言っちゃったのだから仕方ない、ちゃんとカットウ買って、用意しよう、と。

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ちなみにこんな感じ。穴の空いたジグヘッドにライン通して針二本結んだもの。これで1,080円。クッソ高い。と、思う。

なぜならば、釣り方としては工夫されているけれど、プロダクトとして工夫はあるのか、と思うためです。要はジグヘッド+針二本だろ?と。

メガバスの伊藤さんとか、カーペンターの小西さんとか、一握りの天才が作ってそれを量産したものなんかはコモディティというよりはブランド商品かと思います。値段は気にしたらいかん。

一方、開発費はもしかしたらメガバス、カーペンターなんかよりもかかっているのかもしれませんが、いつでも買えて、誰でも使えるもの、シマノやダイワのルアーですね、そうしたものは極力安くあってほしい。

それなのにこれは1,080円。。。ナツメとか中通し重りに餌ばり付けて、カットウばりつければ完成だろう?と。鉛は@40円くらいで買えるし、針二本つけてもせいぜいが200円。それを1,000円とは。。コモディティのくせに。。。とカットウに葛藤しつつ、忸怩たる思いを抱えたまま出航でした。いい加減、安易にオヤジギャグに頼るこのスタイルを打破したい、とは思うものの、実は韻を踏んでいるだけなのかもしれないと思うと、まぁこのままでいいか、とも思います。

事前に簡単なレクチャー受けました。それとなく聞いてました。そして出航。

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タンカーのそばにシーバスたくさんいそう。

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ストラクチャー周りにシーバスたくさんいそう。

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はい、釣れました、アカメふぐ。タックルはカワハギ竿にまさかのアンタレスDCモンスタードライブ。スプール空いているリールがこれしかなかった。食べるらしいので、しばらく生かしておきます。

クッソかわいい。途中から愛着湧いてきて、「イエティ」と名前を付けて餌(えびの頭とか)あげたり、余ったお湯入れて温めてあげたり、たまに頭撫でてあげたり、愛でていました。でも最後にはめった刺しにされて血を抜かれ、全身の皮を剥がれていました。かわいそう。。。

こっから先が辛かった。まず寒い。

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そんなこともあろうかと、お湯持参でカップスープです。これ、150円もする割にはいまいち。紙コップ&3袋パックみたいな感じが、冬場のスープ対策としては妥当かと思います。ぼくは次やるときはお湯沸かしますけどね、バーナー持参で。

次に風がやばい。そんであたりがない。

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貝殻

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ヒトデ。動くんですね、こいつら。見事にフッキングしてます。こんなのしか釣れない。

そして根掛かり!今回、カットウという特殊なリグで、他に使いようもないし、正直いって複数買いたくないし、でも自作すると怒られそうなので、完成品一つと材料複数の装備で臨みました。で、宿で話をしたら、宿で自作のカットウを売ってくれました。ナツメ10号に紐を通し、餌ばりと三本ばりをテグスで付けたもの。@220円。うーん。。。次回行くことがあれば、フル自作で行きます。

で、一個目、宿で買ったやつ。すぐなくなりました。持参した上記ダイワの完成品1,080円、これも流し変えの初投でロスト。仕方ないので金玉を借りて工夫します。それがこれ。

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やればできる。でもこれで釣れたのはヒトデのみ。。。そして女性に金玉借りるのってどうなのかな、と。「女性には借りるより貸せ、もし必要があれば胸を借りるだけにしておけ」、と昔先輩に指導されました。

その後、雨が強くなってきたし、まさかのオマツリ発生で仕掛け切っちゃったので納竿、と。お疲れ様でした。

総括
・食料としてのふぐは嫌いではないですが、ふぐしか釣れないってなかなかきついですね。ふぐはマゴチ同様、いいおまけ、くらいの位置付けがよさそう。
・防寒対策がますます大事な時期に。ただ、熱くなって脱いだりもするので、衣類の防水保管対策も必要。その際にこれは便利だった。マジでおすすめ。

次はクリスマス会です。どうぞよろしくお願いします。


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