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釣行記-160【えがおとベニアコウ】

歴史が開かれた

平塚の一俊丸さん、すげー釣れてます。平塚なのに秋谷まで行ってる、という話を聞いていたので、「それなら竜海丸さんの方が釣り時間長いな」とか思ってたのですが、竜海丸さんだとチャーターなので仕込みが大変。

一方、こちらの一俊丸さん、気軽に乗り合いで行けそうなのでチャレンジしてみることにしました。

まずはこの釣り、アコウですね、これについてちょっと調べました。

ベニアコウについて

アコウってベニアコウ?それともアコウダイ?メヌケ?なんか混乱してます。まずはそれに類してそうなものを列挙してみます。

1.アコウダイ

ふーん。


2.ホウズキ

ふむふむ


3.バラメヌケ

うむうむ


4.サンコウメヌケ

これは結構違う


5.オオサガ(コウジンメヌケ?) 

これがベニアコウだと思ってた

これらは全部別種みたいですね。

そんで、面倒というか、厄介というか、理解を阻む要因が、サンコウメヌケとオオサガとコウジンメヌケをベニアコウと釣り人は呼んでいるそうなことです。

もう混乱してじゃろ、これ読んでるあんたら。

加えて、オオサガとコウジンメヌケは別種・同種の議論がまだ続いている模様。なんなんだよ?感しかございません。

そして、整理したらわかってきましたが、厄介なのは「アコウ」としか言わない人。(ベニ)アコウなのかアコウ(ダイ)なのかはっきりしませんがな。はっきりしとけ、と。でも、ファジーにフワッと言って聞いた人を騙すつもりならテキトーにいっとけばよろしい。

また住処で見ると、銚子以北がベニアコウ(メヌケ)以南がアコウダイだそうな。今回は銚子以南なのでアコウダイですね、多分。釣れるといいな。

準備について

ちょっと前に男前の友人がチャレンジして撃沈。高切れラインロスト、とか。この釣り被害額がデカそうです。というのが、ジグは500g〜なので五千円くらい?そしてラインがワンピースラインとして機能させるとなると、例えば下から300mで切れて残ってるのは700mとかになると、帯に短し。。な感じに。200mx3を獲れるわけですが、深海用のラインとしてはつかえくなるわけです。怪我してしまって、遠い輝きを取り戻せない競走馬、みたいなラインになるわけなんですよね。かなしいね。

そして、サイトを見ると「水深500m前後」とあるので、まぁそんなもんかな、と。PEは多分1.5-2.0かと思料しましたんで、とりあえず準備。

ジガー

先んじて買ってどうすんの?って話もありますけどね。ジグはこんなこともあろうかと800.1,000.1,000と3本あるので大丈夫かとも思いますが、600を追加しときます。

念のため船宿に確認しますと以下の返答。

「ラインは伸びの少ないPEで、1.5~2号を1000~1200mくらい、ジグは800~1500gをご用意ください。」

なるほど。想定内ですね。

マニアフェローズ48に電動リールでチャレンジしてきます。

フックについて

さすがに3kg超えるとジャムフックライトは伸びそう、ていうか伸びる、実際何回か伸びた。なので一本危なそうなやつを準備することにしました。

これです。

深海の釣りはフックアウト問題と常に隣り合わせなので、これがいいんちゃうか?という話を聞いた時から試してみたかったのですね。ただし諸刃の剣です、これ。一回かければなかなか抜けない、ってことは根掛かりは。。まぁいいでしょう。

では組んでいきます。

その前に重さ確認。

ライトじゃないジャム

同じくらいか。問題ないな。

スパイコブラ1000

やっていきます。

位置はこんくらいかな
できた
いなむらさんにも
5にもピッタリ


これプラスまだ届いていない600の計4本の軽装です。軽装とはいえ3.4kgありますがww

実釣編

さて準備すっか、と思ったらバッテリーのケーブルを忘れております。「手巻きか。。後ろで寝てよっかな。。。」と思いましたけれど、よくよく考えればバッテリーはリールに直付けすればいいだけの話。

じゃまだなぁ

仕方ないので始めます。今回もエサ船に無理くり乗り組んだ都合上みよしで執行します。みよし、辛いなぁ。。。

スタートは1,000g、つまり1kgです。ラインがガイドに絡んだままジグを投下したらよくてラインブレイクしてロスト、下手するとガイドぶっ壊れるでしょう。

なので慎重にその時を待ちます。フランスの有名シャトーではぶどうを仕込む際、処女に踏ませて潰すそうですが、そのくらいの念の入れ方で左手でジグを持ち、ラインを張った状態でスタンバイします。

合図が出たのでそっと投下。乗り合いではこの瞬間が一番集中力を高めねばならんことにようやく気づきました。

そして無事着水。やれやれ、と思ったら「プツッ!!」と。

ふぁっ????

高切れです。ぐぬぬぬ。。。。

仕方ないというか、やむおえずというか、組み直さないと何も始まりせんので一からセッティング。

とりあえずノットを組んで見ましたが、よくよくみるとラインがなんか変。

900m巻いてきたのですが、どうも850-900mあたりに妙な糸ふけを感じます。また、切れたところもよくよく見ればノット切れではありません。リールのカウンターの数値、明らかにノット付近ではない。

なので、少し出して見て凝視すると今にも切れそうな箇所を発見。引っ張ったら切れました。。。なんだろう。。新品なのに。。。

で、もう少し出してみると、すでに切れている部も。。。なんなんだ、これは。。。

となると、あれです、800-900mのゾーンは使い物にならなそうな可能性が高いので引き出す必要があります。困ったな。。ていうか、再開する前に気づいてよかった。

そうしたわけで1.2流し目は再準備で終了。3流し目から本格参戦です。やんなっちゃうわ。

雪が。。。

で、やってみました。結論、きっついです、この釣り。

まとめ

は?いきなりまとめ?釣ってなくね?察してくれよ!

・今回、運悪く荒天。風ビュービューで冷たい雨と雪。波も比較的あったため、みよしがまずキツい。立ってるだけでキツいし、雨もあるので滑ってキケン
・次に800gのジグを500m付近で制御するのがキッツい。やったことがない、というのが大きな理由の一つかも知れませんが、一回ごとのジャークの肉体的労力が尋常じゃない
・2、3回なら「いやー、きついね、これ」で済みますが、だいたい30分間流します。この間、絶え間なく、休みなくジャークするかもしれません。釣れないとそうなります
・正確に計算すると、今回一巻き50cmだったため、10m上げるには、約20回連続でジャークします。ワンジャークが5秒くらいですかね。そうなると、100秒の間、メトロノームを意識しながら一定のペースでこの動きを続けるわけです。そして終わったら落とす、これが多分10秒くらい。ここまでで、まぁ2分として、15セットやるわけですね。釣れないので。
・今回は7回流しました。上述の通り、1.2回はパス、3回目の流しは違和感を感じたので途中で回収したところ妙なエビ。4回目は完遂。で、体力の限界の2歩くらい手前。よって5回目はパス、6回目は何とかやり切ったものの「次、パスしといたほうがいいな。。」と弱い心が芽生えたところ「次で最後ね」とアナウンス。なのでやり切りましたよ、結構な酷寒の中
・そひて翌日、中途半端な姿勢を取ると膝がプルプルします。これは過酷な運動の後の所謂「膝が笑う」という症状。普段使わない筋肉を酷使したせいでしょう
・13,500円払い、なかなか過酷な筋トレ出来るよ、しかもフネ乗れるし、その上ツイてればアコウダイとか珍しい魚釣れるよ、という7時間くらいのエンターテインメントですね。誰得?
・ジグもよくわかんなかったです。通常、深海魚は居れば釣れるはずで、エサではアコウダイ以外はぽちぽち釣れてたので、ジャークの仕方なのか?ジグのチョイスなのか?ここも釣れるまで試行錯誤が続くことでしょう
・天地人、天の時、地の利、人の輪が再び揃った時に再チャレンジするかもしれませんし、しないかもしれません

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