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クソみたいなプライドさえ捨てるのが怖いなんて。

失うのはいつまでも怖い。
と言うか、何年か前と比べて怖くなったんだと思う。2019年の自分は、失うことも止まることも何も怖くなかった。

怖くなかった理由は本当に単純で
大した何も考えてなかった(本当にダメ子)
からだと思う。
それを若さとかパンクとかで片付けるのは人によるだろうけど、自分は違うかなと。
普通にアホやったんやと思います。
アホやったからこそ出来たこと、届けられたことがあると思うので全てが悪だとは思わないけどそろそろもう少し考えてみた方がいいんじゃないかと。

2019年に何年も走り続けたバンド活動に区切りをつけて、そこから先にあるのは希望だけだと思っていた。
病に倒れようが活動を休止しようが自分の未来は圧倒的にやってやれる。
本当に心底そんな気持ちで生きていたので振り返るだけでちょっとビックリする。
どこからそんな自信が湧いてきてたのかと思うけど、それは紛れもなく応援してくれる人のおかげだったんだと思う。だから自分より応援してくれてる人が圧倒的にすごいんだと思う

ステージに立つことが当たり前の日々から離れても、活動はまたすんなりできると思っていたし、不安も感じていなかった。
ただ感覚だけでバンドして、歌詞作って、人と会って…
よくやってこれたもんだ、本当に周りのおかげすぎてどこにも足向けて寝れないわ。

当時の自分は何かしら考えていたんだと思うけどそれはあくまで『考えていたつもり』だった。
それなのに理想だけはデカくて、現実とのギャップが大きすぎて
よく分からないままただひたすら『やらなきゃいけない』と言う謎の義務感に苛まれていた。
別に誰に頼まれたわけでもないのに、と今考えると本当の本当に恥ずかしい。
そして各方面に申し訳なさもある。
変なクソみたいなプライドとか、マジでとっとと捨てればいいのにそんなものすら失うのが怖い。
とりあえず過ぎたことは悔やんでも仕方ないので自分に一旦失笑して
当時の自分が嫌な気持ちをさせてしまった人がもしもいたらごめんなさいだね。

自分で全ての舵をとることのプレッシャーがあったり、ショートフィルムを撮り切った後の体調不良の再来。色んなものに気づいたらそこには怖さがあった。

だんだん疲れてきて
『逃げたい、やめたい、なにをやめたいの?生きるのを』
2021年の後半はずっとそんな感じで、自分の身体と過去に向き合うのにめちゃくちゃ力を使った。

でも、色々気づいてしまったからにはそんな自分のまま死ぬのは嫌すぎる。
その上そんな自分を『待ってる』とか『会いたい』と言ってくれる人がいる。
奇跡だ、と思うほど、なんかもっと楽しく生きたいなと思った。

売れなきゃ偉くない
続けたらダメ?
大人になって夢を見るのはカッコ悪い?何回考えてもそんなの思わないし
それをダサいと言う人とは多分関わらなくても何も困らない。

まだ過去から続く全てに助けられてる。
だから全部捨てるのは怖い。
捨てたくないものだってある、だけど
つまんねープライドとかはえぐるほど全部捨てて、マジでゼロからやりたいな。

怖さは気付けることで
気付けることは成長できること。
こんな当たり前のことだけど
心の体でやっとわかったと思う。

ありがたい人たちのおかげで、ゼロなのにゼロじゃないから。本当にありがとう。
変わることが怖いなんて、最初の一瞬だけだってちゃんとわかってるから。
迷ってるなら、やろう。

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