【発達障害の長男#2】出産の話。予期せぬ帝王切開。

さて、妊娠生活も残り2ヶ月足らずとなった2月から再びの入院生活となった。
10月から始まった「安静生活」もゴールが見え始めていたが、私の心配事は
赤ちゃんの体重だった。推定体重がいくつだったかは覚えていないが、とにかく予定日までに2000g超えるだろうか、、と言われていた。臨月を迎えようとしているのに、2キロなかったのだろう。

24時間点滴はしつつ、頻繁にエコー検査を行い、推定体重を出し、入院生活はすぎて行った。そして、いよいよ退院の許可が下りた。退院する時は出産後なんだろうと思っていたので、嬉しかった。38週に入り、推定体重も2000gを超えた。
いよいよ明日は退院♪ソワソワしてなかなか寝付けず、同じ部屋の人たちとバラエティ番組を見ていた。「そこが変だよ、日本人」という番組だった。なぜかはっきり覚えている。CM中に何気なくトイレに行った。
出血していた。
「え??なにこれ?何で血?」
パニック。

ナースコールをして話したところ、「おしるし」というやつらしかった。
なにせ、私の妊娠生活は「たまごクラブ」では全く網羅されていない内容だったため、一般的な知識が逆にあまりなく、切迫早産と胎児発育不全に知識が偏っていた。
「おしるし?」「は?」みたいな感じだった。
え?出産はじまるの?今から?え??退院・・・・。

そうこうしているうちに、お腹が痛くなってきた。今まで点滴で陣痛をずっと止めていたようなもの。点滴を外した瞬間にお産へと一気に動き出してしまったようだった。点滴ってやっぱすごいんだなぁ。。。確か、「ウテメリン」という点滴。

夜の22時も回ったころ、どうやら陣痛らしきものが始まってきた様子だった。旦那にもメールした。動揺しまくってたけど、一旦、自宅待機してもらった。

が、しかし。。赤ちゃんの心拍がどんどん下がってきた。
私が聞いていてもわかった。

私の出産は、NICUにいつでもいける状況にしないと危険と言われていたが、その日は退院前日ということもあり、その準備ができていなかった。このまま出産を続けることは危険と判断され、何の注射を打たれたのかさっぱりわからないが、ブスッと注射をされ、どういうわけか陣痛がしばらくして止まった。胎児の心拍も元に戻った。(ちゃんと説明はされましたが、20年も前のことなので何の注射だったかは覚えていません。。)

「赤ちゃんが弱すぎて自力で下りて来れないようなので、帝王切開になります。」と言われた。
当然、退院はナシになり、再び24時間点滴生活になった。
翌日になって、担当医から旦那と私に手術の説明があった。
3日後に全身麻酔の帝王切開による出産になります、と。

とりあえず、無事に生まれるなら手段などどうでも良かったので、帝王切開と聞いてもショックだ、怖い、だとかいう感情は全くなかった。とにかく、赤ちゃんの無事が最優先で、一番心配だった。

いよいよ帝王切開当日。朝から浣腸儀式を行い、9時からの手術に合わせて移動し、手術台に乗り、「緊張するー緊張するー、どうしようどうしよう、痛い?麻酔効く?」と質問攻めにしていたが、さっさと麻酔が効いてその後は全く記憶がない。

目が覚めたら、全て終わっていた。お腹も凹んでいた。よくドラマで見る、「生まれましたよ〜」と言って、お母さんの顔の近くまで連れてきてくれて、出産したことを実感するシーンはなかった。

その代わり、旦那が生まれたての赤ちゃんのビデオを見せてくれた。
あ〜、本当に赤ちゃんが出てきたんだー。生まれたんだー。可愛いよー。元気そう。良かった。。
と安心し、また眠りに入った。

しっかり麻酔が抜けた後に、聞いてショックだったのが、体重だった。
「1760g、41cm」
え?2000gないとダメって言ってたのに。小さすぎる。
(ちなみに、もうすぐ20歳になる彼は174cmに成長)

でも、元気だった。体にも特に異常はなく、健康上も問題がないとの事だった。
長かった妊娠生活が無事に終わったんだな、と思った。
やっと解放された!と思った。これから先のことはわからないけど、とりあえず
管に繋がれる生活は終わったんだと、思った。

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