初めてのストリップ

私が初めてストリップ劇場に足を運んだのは、5年ほど前のA級小倉劇場。前々からそこにあるのは知ってて興味津々だったのだけど、怖いというか恥ずかしいというか、とにかく数年に渡って入館に二の足を踏み続けていました。でもある日「じゃあ入ってみる!」の一言で私の世界は変わりました。

忘れもしないあの日の香盤は

トップ:かすみ玲ちゃん
2盤:姫野紗雪さん
3盤:七海セーラさん
4盤:遠野こころさん
トリ:聖京香さん

初めて見るストリップは、想像していたよりも健全で、キラキラしていて、いい匂いがして、なによりも美しい踊り子さん達の裸体に驚き心を奪われました。
生まれて初めて見たストリッパー、かすみ玲ちゃんが目の前でドレスを翻した時の香り、天井の梁に手をかけて長くまっすぐな美しい脚を高く上げた瞬間は今でも忘れられません。
ここは男性の居場所だからと息を殺すように小さくなっていた私に、タッチショーで「女子も触ってね♡」と優しく笑ってくれた紗雪さん。初めて生で触った女性の胸は想像以上に柔らかくて、少し汗ばんだ肌がひんやりしっとりと吸い付くようで心地よかった。
そして、当時12年の周年週だった聖京香さん。周年作の「エメラルダス」はそれまで漠然と思い描いていたストリップ像とは全く異なり、強く、美しく、媚びることのない圧倒的な女王が目の前にいました。なんてかっこいい人なんだろうと食い入るようにステージを見つめて、オープンショーでは舞台上を一度も立って歩くことなく、余裕の笑みでお客さん全員に全身を見せつける京香さんを放心しながら眺めていました。
感想を伝えたくて見様見真似でポラに並んでみたものの、マナーもわからず、一緒にお写真を撮って頂くのは恥ずかしく、無理矢理一緒に並ばせた連れにツーショットを撮らせたという今では信じられないようなおぼこい初ポラでした。

この時の出会いが、私が所謂「スト沼」に足を踏み入れるきっかけです。

初ストで強烈な印象を植え付けてくれた聖京香さんは、ストリップもう一度見たいとぽつぽつと劇場に通ううちに再会できて、今では会いに行かずにいられない大好きな踊り子さんになりました。目が合うとどうしていいかわからなくなるのは、今も昔も変わらずですが…
かすみ玲ちゃんと姫野紗雪さんにも、変わらずお会いできるのが嬉しいスト活の日々。
あの時、自分の中に生まれた好奇心を押さえつけていたら、きっと現在の幸せな日々はなかったのだと思うと、勇気を出して一歩踏み出してよかったと思うのです。私の好奇心につきあってくれた、当時の友人にも感謝しています。

現在、女性が「ストリップを観る事」や「ストリップを語る事」はそんなに珍しいことではなくなり、私のストリップ初体験の話も「女性観劇者のよくある話」なのかもしれません。
でも私にとっては、人生の宝物になるような素晴らしい出会いでした。