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あなたから借りた短編集には、謎の印がたくさん付いていた。丸で囲ったところや波線、はてなマークは元より、三角四角二重丸、※印に星マーク、魚や猫のマークが印されているところまであって、わたしはつい物語よりもそちらに夢中になってしまった。 主人公が昔の親友と数年ぶりに再会するシーンになぜかおにぎりのマークが付いていたり、人生の一大決心とも言える行動の描写の横にはおでんのマークがあった。 気もそぞろに物語たちを読み終え、あとがきまで辿り着く。そこには余すとこなく小さな花々が
わたしアライ猫。アライさんちの猫だから。 ミミって名前があるけれど、なぜだか仲間も近所の子どもも、みんなわたしのことアライ猫って呼ぶ。そしてわたしも少しそれを気に入っている。 ところでわたし最近、猛烈に洗いたい。 テレビで見かけた「アライグマ」。初めは、なんか似たような名前ね、ぐらいなもんだったけど、あいつが森の川で獲物を洗ってるのをみて、これだって思ったの。 さて何を洗おう。顔ならしょっちゅう洗ってる。違う、そうじゃなくてお水でざぶざぶやりたいのよ。まずは一等