サダイジャVを救いたい

初めに

Vmaxライジング収録 サダイジャV

サダイジャ

上技で自身にエネ加速、下技で220点と性能としては高いように思えるこのカードだが、ザシアンVにその座を奪われている。

ザシアンにできずにサダイジャにできることでサダイジャに活路を見出すことを本ノートの目的とする。

性能の確認

さらに詳しくこのカードについて確認をする。大きな特徴として

①闘タイプ

②HP220のVポケモン

③自己エネ加速ができる上技

④高火力であるがなぜかトラッシュされる2エネの下技

⑤Vmaxは2020.2.18現在存在していない

⑥特性を持たない

などがあげられる。これらの特徴について比較対象としてザシアンVと比較する。

ザシアン

強力な特性ふとうのつるぎを持ち、優遇された鋼タイプを持つ。ベンチリセットを要求するが3エネ230と破格の技を持ち合わせるポケモン。HPラインやその技の威力、特性の強さを見ても一見サダイジャの上位互換のように見える。

サダイジャの強み

特徴①闘タイプ

闘タイプであるがゆえにディアンシー◇や格闘道場、くろおびなど強力なサポートカードが存在する。また闘弱点のピカゼクに有利をとれる。さらには最近採用率の高いデデンネGXも闘弱点である

特徴③自己エネ加速ができる上技

ザシアンVにはメタルソーサーといったエネ加速手段がある一方、サダイジャは自身に技をつかうことでエネ加速を行うことができる。つまり、サダイジャVの真価はこの上技にあるといっても過言ではない

特徴⑥特性を持たない

ブルーの探索が使える

サダイジャの弱み

特徴④高火力だがなぜかトラッシュされる2エネ

ブレイブキャリバーは一度ベンチと入れ替えることによりその技を連発できる。しかしこのポケモンはなぜかエネルギーをトラッシュされてしまう

特徴⑤進化先が存在しない

現在の高火力高耐久環境においてサンドブレス一発で落ちないポケモンが多く存在する。さらには状態異常をキャンセルできないなど安定のためには入れ替え手段をなにかしら用意する必要がある。

デッキレシピ

画像3

前述のとおり闘タイプである特性を生かしたパーツとそれ以外で構成されている。構築のポイントを以下で解説する

サダイジャ単構築

巷のサダイジャ構築の多くは同じくVmaxライジング収録のガラルネギガナイトと組み合わせるパターンややりくりのチラチーノと組み合わせたデッキを散見する。

エネアシストチラチーノはハンドを補強しながら裏のサダイジャを育てることができ、一見強そうであるが、ベンチを並べる上でのテンポロス、さらにはチラチーノにエネルギーを張る必要性がありこちらもテンポロスとなる。

その他闘タイプのサブアタッカーとしてジガルデはチラチーノと同様の理由、ランドロスは高耐久に対しての火力不足の点から外した。ネギガナイトに関してはその他パーツの性質上構築最中に抜けていったため後述する

エネ加速手段

闘タイプには技を使わないエネ加速手段が乏しいことが知られている。現実的なところではビートがあるが、バトル場に出ているサダイジャをベンチにもどし、かつサポートを使う必要がある。その他技を使うポケモンに関してはサダイジャの上技を使った方が強そうだと思い、これを不採用とする。また再度枚数が少ないときに発動するくろおびは闘エネルギー一個分技のコストを減らすことができる。

ムウマージの採用

ふしぎなことづけの特性により、カウンター状態(サイドの枚数が負けている状態)を能動的に作ることができる。これにより闘タイプのサポートである格闘道場、くろおびを生かすことができる。後攻1ターン目からすなぐらい30+40+20=90打点をたたき出すことも可能。ディアンシーをおけなかったとしても70点ラインでジラーチをワンパン、さらにはデデンネを引っ張ってこれれば上技でも気絶させることができる。

さらに副次的な効果として手札を減らせないカード、次のターンに取っておきたいカードを抱えることは相対的にムウマージの強みを殺すため、ネギガナイトラインは不採用とした

ブルーの探索の採用

ブルーの探索を使用するうえで気を付ける点はこのデッキの場合はディアンシー◇が既に場がある状態では発動ができなくなる点である。ムウマージに関しては自身の特性で気絶するため、順番を間違えなければ利用可能である。そのため次のターンにブルーの探索を打ちたい場合、ディアンシーをあえて置かないといった選択が必要となる。

さらにブルーの探索は特性のあるデッキには採用が難しい。具体的にはジラーチ、ザシアンV、デデンネGX、オドリドリGXなど採用率の高いカードやボルテージビートのゴリランダーなどエネ加速手段として特性を使うデッキも多く存在する。サダイジャの特性がないといった特徴をあえて強みとして運用できるカードである。

サーチ先としてやみのいし、クイックボールorミステリートレジャーからムウマージを立てたり足りないパーツを集めていく動きができる

溶接工の採用

サダイジャのサンドプレスの必要エネは闘闘無だが、次のターン手張りで起動するためには4エネついている必要がある。手張りで闘エネルギーをつける場合、くろおび込み溶接工で次のターンにエネルギーを張ることで連発が可能となる。さらにはサダイジャのエネルギートラッシュ条件に指定がないため炎エネルギー二つトラッシュが可能なこともメリットである

動き方

後攻1ターン目からカウンター状態を作り、サダイジャで殴ることを目的とする。下技を打つためには溶接工+手張り+くろおびが必要であり、要求値が高めである。相手のHPラインを考え、上技を検討することも必要。

上技から始動した場合、トラッシュに闘エネを落としていれば次のターンはほぼ確実にサンドプレスを打つことが可能。また現環境で先行2ターン目でサダイジャが生き残りやすいHPラインであることを踏まえると2回の攻撃でTag、Vmaxを刈ることを想定する。さらにムウマージラインは最大3回起動するとし、カウンター状態を維持することを考える。


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