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大喜利とかしたことないけどボケルバに行ってきた話

 大喜利をやっている人はカッコいい。

 IPPONグランプリとか、大喜る人とか、舞台の上に立って出されたお題に即興で立ち向かって爆裂面白い回答を出していく人々は、私たちとは違う世界の住人なのではないかと思わせてくれるほどの眩しさがある。

 だからこそ、私こそがなってみたいとはなかなか思えない。怖すぎる。というかどうやって一歩目を踏むんだ。元々落語や芸人として道を極めた一部の人たちがやる余興だろう。それを素人がやったら怪我するでしょ普通。

 そんなことを常日頃考えていた私だが、大喜利好きのインターネットの知り合いから「誰でも大喜利ができる場所がある」誘いを受けて、『ボケルバ』という大喜利ができるカフェに行った。前日はぐっすり寝れなかった。


 ボケルバは秋葉原のnotオタク側のオフィス街を少し歩いたところにあるのだけれど、そこのビルだけは早押しクイズ屋やメイドさんのマッサージ屋があるオタクくんビルだった。


 行ったのは土曜日だったが、始まる前に満席で予約をしないと入れないほど大人気だった。定員は30人ぐらいで、男女比は8:2ぐらい?

 飲み物はボケルバでワンオーダー以上買う(ソフドリ400円、アルコール700円)感じなんだけど、食べ物は持ち込み自由だった。隣にいたインターネットの人が素手で唐揚げを食べていたけど何も言われなかったから、バーリトゥードなんだろう。

 あと写真撮ったりブログに載せたりするのは、回答者の顔とか写らなければ、お題とかでも良いらしい。復習も出来てオトクやね。

下ネタ・不謹慎ネタOKはたすかる

大体の流れは、1周目と2周目は勝ち負けを気にせず、頑張って答える時間で、最後に勝ち抜きのトーナメント戦だ。

 私は大喜利初めましてだったので、初心者は一週目の後半グループに同伴者と同じグループになって、まずは他の参加者の大喜利の見学に徹した。



 軽く一周自己紹介(名前だけ、ボケとかはないよ!)をしたら早速お題が発表される。一問目は「こんな合唱コンクールは嫌だ」。

 他の人の回答を見てから答えるのかすぐにボードに書かないで首をかしげている方もいらっしゃったが、競うように文字をホワイトボードに書き込み次々と挙手が上がる。歴戦の大喜利ニストらしい人の回答は会場がどっとなるほど盛り上がるが、初めての人のフリップでも面白い。
 多分大喜利が好きな人が集まってるからある程度のクオリティーは担保されているというのもあるのだろうけど、出されるものが全部面白く感じて、笑いが勝手に出力される。

 多分これが動画とかだったらもうちょっと違うんだろうけど、ライブだとそういうバカの魔法にかかれるから好きだ。



 他の人の回答にウケているととっとと自分の番になる。バカの魔法にはかかってるけど怖いものは怖い。あがり症だし、Twitter投稿するのに一晩かかるし。大喜利なんてネットでもやったことない。いやだ~。

 大喜利のお題が発表される。自分に身近なお題だとりあえずボードに向かえばなんかペンが動くもうパニックで隣にいるインターネットの人の袖をつかみたくて仕方がないあぁ文字のサイズわかんね助けて絵も描けんわわわわわわわわわはいはいはいはいはい!!!!
(微笑)
↑こうでした。優しいほほえみをありがとう。

 最初はパニックパニック オ オ オ オ だったけど、だんだんほかの人の回答で爆笑とかできるようになってきた。どうせ自分のスベリはほかのオモロ人がカバーしてくれるし。一問目が終わることにはもう、二周目のジェットコースターぐらいの気持ち(これはまだ怖いという意味もある)で臨める。
 二問あったが、どの回答も微笑で終わり、一週目は終了。

 一周終わるとコンビニ行って帰ってかえってくるぐらいの時間ぐらいの休憩がある。ネットの人はフォロワーがいるとか言って、大喜利ニストの輪に消えたので、一人隅で反省会をしていた。こうなると本当に目のハイライトが消えそうだ。消えたお前、忘れないからな。


前半は文章題だったけど後半は画像で一言もある

 二周目はランダムで選ばれた組み合わせでインターネット人とは離ればなれになったけど、どうせ袖をつかめないなら見てくれる方が逆に安心した。

 2周目となるもあたまの中の引き出しの開け方がなんとなくわかり始めて、自分の出したネタがウケた。嬉しい。脳から快楽物質が溢れる。初日は一回はウケれれば上等で満ち足りてるはずなのに、この快楽物質は中毒性があるからもっと欲しくなる。ギャンブルよりも、経験値と快楽物質の量がイコールに近いから、もっとタチの悪さを感じる。
 
 その後もなんかウケてた気もしたけど、トーナメント戦は強い人と当たって砕けたときに記憶を全て失った。やっぱり強い人と当たると怖いね。


 初めて行って分かったけど、大喜利のトロってこの一瞬にしか面白が共有されない「もったいなさ」が結構ある気がする。大喜利界隈で自分が気に入った他人の回答をインターネットに上げることもあるらしいけど、それでも全部はカバーされないし、間やフリップ芸はテキストでは完全に伝わらない。大喜利ってエモの競技なのかも。

~まとめ~
・大喜利界隈の人が半分ぐらいを占めてたから、初めてなら なおさら友達と行ったほうがいい。孤立するとかなりしんどい
・面白い回答かは別として、立ってしまえば意外とどうにかなる土壌(オモコロのマジ大喜利とかは環境が悪すぎる)


スキを押されたら飛び跳ねちゃうぐらい嬉しいし、お金も人並み以上に好きです。でも、最後まで読んでくれる貴方が一番好きかもしれません(チュッ)