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【スポーツ観戦記】あれは神様が助けてくれたのだと、今でも思う。

11月1日、日本ハムファイターズのホームゲームが無事に終わった。エースが先発し、期待の若手が躍動し、快勝した。あとは四番がホームラン王争いに勝てるよう、願うだけだ。

2020年、私はずっとテレビ観戦だった。例の流行がなかったとしても、現地には行かなかっただろう。数年前の私からは想像つかない位、野球にお金を使う!と思わなくなった。

ん?そういえば、どうして現地に行かなくなったんだろう。

あ、2016年の優勝で、現地欲が燃え尽きたんだっけ。そして翌年に「応援しきった」と感じた。

そうそう、あとは単純に札幌ドームに慣れたのだ。

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◆現地観戦をしなくなった理由

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・現地に行き過ぎた

―あの年は、ホーム戦の約半分(=30試合程度)を観戦する程、現地に夢中だった。チームが好調なのも、仕事場から札幌ドームまでそれほど時間がかからないことも、拍車をかけたと思う。チームがクライマックスシリーズに行ったときも、日本シリーズに行ったときもついていった。

ただただ現地が、楽しかった。給料のほとんどを、野球に使っていた。

仕事を終えてトイレに行き、アウターの下にユニフォームを仕込む。次に会社を出て、適当なコンビニでつまみを揃える。その後、地下鉄のホームまで小走り。これで大体、平日ナイターでも試合展開によっては序盤から楽しむことができた。1人で行くから叩き出せた移動時間だろう。

この準備も、観戦と同じくらい楽しかった。今思うと「仕事の後に野球を観に行く!」という明確な目的があったから、一日が充実していたのかもしれない。

ただ、ここで現地に行き過ぎた弊害が出てきた。

札幌ドームに疲れたのだ。

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・札幌ドームはデカい

野球を見る方はうっすら知っていると思うが、札幌ドームはデカい。まずグラウンド。デカい。特にファウルゾーン(※一塁や三塁と壁の間)がデカい。広い。

他球場ならホームランの打球でも、札幌ドームではホームランにならないことが多い。この球場がホームの球団で、何年もホームラン王争いをする中田翔がいかに素晴らしい選手であるかと言いたい。好き。

次に、スタンド。

高い。チケットがではなく、グラウンドから見て。実際座ってみるとわかるのだが、良い席を買ってもグラウンドと座席が遠い球場なのだ。特に内野席前列に座ると、実感すると思う。

収容人数の規模が他球場より大きい分、遠く感じがちな場所なのだ。札幌ドームは。

そう感じているうちに、応援している選手がどんどんファイターズからいなくなる現象が起きた。上に書いたように応援しきった感覚もあり、気がつけば現地から身も心も、遠くなっていった。

◆忘れられない「あの場面」

さて、数多くのホームゲームを観戦してきて、忘れられない場面がひとつある。と言っても試合ではない。タイトルに書いた「神様」は、この出来事のことだ。

その日、私は外野席(ホームベースから見て左ね)の前列に居た。まだ相手チームの練習中※なのもあって、私の前も横も空席だった。確か右の席には、誰か居た気がする。

※相手チームの練習後にスタメン発表で、スタメン発表は大体30分前なので、試合まで余裕がある時間です

でも、ぼっち観戦なので、特に何をするわけでもなく相手チームの練習を見ていた。

すると、目の前に練習中だったはずのボールが、飛んできた。

『あ、ヤバい。当たるこれ。』

当たると思った。当たる覚悟をしていた。それだけ私のほうに飛んできていたから。多分。

『あれ?相手チームって打撃練習してたっけ?ここ外野?え??』

ガンッッ

白球は私の隣の隣の席に直撃し、どこかへ跳ね返っていなくなった。係員が飛んできた。

「大丈夫ですか?!」

あ、カスリもしていません。なんかすみません。

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神様って、いると思ってます。私はあの日会ったから。

野球の、かはわからないけれどね。


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