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貧乏ゆすりという言葉の効力

貧乏ゆすりするな!
学生時代この言葉を言われた当事者が貧乏ゆすりをやめなかったことは今まで僕はみたことがない。
もちろん、僕自体が言われたら直ちにやめるしそのセリフを言われたくないからそもそもしない、
廊下を走るな!とかよく言われたがそのセリフを言われたくないがためにそれ自体をしないことはなかった。
ではなぜ、貧乏ゆすりはそんなにも効力があるのか?
それは命令口調だからとか、その時の先生が怖かったからとかではなく"貧乏"という言葉がそうさせている。
貧乏=みすぼらしい、余裕がないやつ、不潔
冒頭に貧乏をつけることによりこれらのマイナスイメージを速攻で周囲に植え付けることができる。
人間誰しもこんな不名誉は受け取りたくない、多感で傷つきやすい学生時代は特に。

これがもし貧乏ゆすりではなく足揺らし、足微動などで流通していたら足微動の競技人口はもっと増えていたに違いない
これは、人間の周りに良く思われたい欲求を利用したクレバーな方法なのだ。

マイナスイメージがある言葉を付け加えることによってその行為自体がダサいことであるように思わせることで未然に防ぐ手法はもっと転用しようがあると思うので何個か言い換えてみよう。


 

●歩きスマホ、歩きタバコ
これは誰しもが良くない行為とわかっていながらもやめられない厄介な代物。
ネーミングも良くない、歩きを入れることによりマイナスどころかむしろ歩くという健康的な要素が全面に押し出されるためにあたかもプラスの行為であるようになっている。あの手法に習って言い換えてみる。
"せっかちスマホ、せっかちタバコ"
どうだろうか?一度声に出して読んで見てほしい
すごくダサく感じないだろうか。
せっかちと思われないやつなんていないし、思われると具合悪い
これをみんなで口を揃えて浸透させることにより歩きスマホや歩きタバコはせっかな奴がやることと言うイメージが浸透して自ずと競技人口も減ってくるだろう。



●ポイ捨て
これも良くない行為。地球に生かされている所詮一人間なのにおこがまし過ぎる、地球へ対する感謝が足りない。
ポイもちょっと可愛いらしさがあってむしろポイ捨てしてる人に愛着を持ってしまいそうになる
ここで、あの手法を使ってみよう。
"下賤捨て"(げせんずて)
絵面から音感から何まで不快感漂っている。
貧乏捨てでも良かったが、貧乏ゆすりよりも悪質な行為なので上位互換の下賤を使う。




まだまだありそうだが、止まらないのでここら辺で一旦辞めさせてもらいます。

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