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お小遣い制度

子供の頃。

うちには「お小遣い制度」がありませんでした。

だから、周りの子供達の

・1ヶ月に△円

・〇〇のお手伝いで△円

という制度が羨ましくて羨ましくて…仕方ありませんでした。


何か欲しいものができた時。

うちでは

「なぜそれが欲しいのか」

を親にプレゼンし、説得する必要がありました。

プレゼン制度を導入しているご家庭なんて、一体どのくらいあるのでしょうか。

ボンバーマンゲームや遊戯王カードの必要性を必死になって考えたことを今でもよく覚えています。


この教育にはとても大きな価値がありました。

まずは「欲しいものではなく、必要なものを買う」という考え方が身につきました。

私は何か新しいモノを買うときには

「これって、今の私に本当に必要だろうか」と一瞬待つことができます。

これは確実にこの教育のおかげです。


また「お金をもらうこと」に対する考え方も身につきました。

プレゼン制度はきちんと準備をして成果を出せば、ある程度まとまった金額を払ってもらえるというメリットがありました。

必死になってプレゼンをして、遊戯王カードのスペシャルキットを買ってもらったことはいい思い出になっています。


お小遣い制度では、これらの考え方は身につきません。

この制度の最大のデメリットは

「お金をもらうこと」と「もらう金額」が1:1の関係性である、

という部分にあります。


まさに時給のアルバイトや、定額制のサラリーマンと同じ考え方です。

働いた時間や労働力の対価としてもらえるお金は常に一定であり、大きく変動はしません。

「安定」といえば聞こえはいいですが、どれだけ頑張っても対価が変動しない働き方は、徐々に私たちの「考える力」を奪ってしまいます。


お小遣い制度、時給制度、定額制度…

根本はどれも「お金=労働の対価」です。

いかに早くその関係性を抜け出すか、が働くうえでは重要だと思います。

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