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天国へ向かう妻へのラブレター💌#2 異変?

がんが見つかる3週間前…
妻の体に、異変があった!
「ツトム何か変な咳が出る?」
「俺の居ない時にかい?」
「うん!夜!」
「じゃあ…次の休みの日病院行こう!」
「うん」
そう僕は、夜勤の仕事だった!すれ違いの生活
だから全く、異変に、気付けなかった…
妻は、この咳に覚えがあった!
「前、肺炎に罹った時に、似てるのよね」
次の休みの日3人で近くの総合病院へ!
僕と、息子(当時4歳)と、待っていた!
ちょっと怒り気味の妻! 
「どうしたの?」
「肺炎かも知んないから検査してくれって頼んでも、何もしてくれなくて、咳き止めの薬だけなのよ!」
妻が憤慨しながら帰宅…

2週間前…
ちょっと息苦しくなって来た!
また病院へ…何もしてくれない…

1週間前…
やっと、検査をしてくれた!
先生青ざめた顔して僕らに「皆さん中に入ってください」
先生恐ろしく神妙な顔だ!
「どうしたんですか?」と僕
「旦那さんも奥さんも、落ち着いて聞いてください…奥様…肺がんの可能性が有ります。」
2人とも「は?」「治るんですよね?」
先生言葉を濁す!
「…………」「この病院では、これ以上の検査は出来ないので、隣の駅の大学病院の紹介状を書きます、なので暫くお待ち下さい。」
明らかに青ざめ動揺している!
その体が、こちらの不安を一気に、煽る!
「こちらが紹介状です!なるべく早めに行って下さい。」
僕と妻に、一気に、不安と、動揺が、走る!
病院の帰りに妻が、息子を見ながらボソッと
独り言のように、「私、死んじゃうのかな?」
「大丈夫だよ!」「だって、先生!明らかに動揺してたよっ!私の身体もう駄目なんじゃないの?」泣きそうだった!それを見た息子!
僕を叩きに来る!「ママを泣かせたのかっ!」
「違うよ!ママ病気になっちゃったから悲しんでるんだよ!」
「ママ泣かないで!僕が居るからね!」
妻は、しゃがみ込んで息子を抱きしめた!
「うん!大丈夫!」と言って!息子にバレない様に静かに、泣いていた…
僕も、立ち尽くしながら、「これからどうなるんだ?このまま死んじゃったら!妻も、息子も可哀想過ぎる!」この先の不安と、動揺を、隠しながら2人を見ていた!
                #3へ続く

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