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根性無しfanks! #8家族の一大事

 僕が、小学生中高年の頃…
我が家では、一大事が起こる、それは?母が手術する事になったのだ…
いつの頃からか?母の胸には、しこりが出来ていた!
 出来始めの頃病院に行き、良性のしこりと診断された…
この所、それが大きくなっていた。痛みは、無いらしい…
 近くの総合病院に、見てもらった所「直ぐに、手術が必要です!早めに入院準備してください」
良性のしこりだと思い込んでいた母?
「そんなに慌てる事ないのに、ただのしこりなのに?」
 と思っていたらしいが?事実は、全く違っていた…その当時、本人には、告知は、タブーとされていた時代…
 先生の元に、親戚と、父が呼ばれた。
先生曰く「胸のしこりは、悪性の腫瘍つまりは、乳がんです。このまま放っておくと、半年持ちません!何とか説得して、手術させてくださいっ!今なら間に合います!」
幸い他の臓器には、転移はないと言う。
親戚や、父が、「しこりを取るだけだから、オッパイは、残るから」と説得し!
「しこりだけ取るなら…」と、母も、手術に、同意してくれた…
正直、この話僕も、母が死ぬまで、母の言い分を信じていた…
 所が、術後?
母は、怒り出した💢「しこり取るだけって言ったじゃない!なんでオッパイ無くなってるの?しかも脇の下の肉まで?」
親戚や、父が、「手術してる最中に、悪性の腫瘍だって分かったんだって!だから他のリンパ節も、取ったんだよ!」
「信じない!最初からそう同意したんでしょ💢なんで教えてくれなかったの?」捲し立てる母!
「言ったって、信じてくれなかったじゃない?痛みも無かったんだから」と、親戚たちは、擁護してくれた!
「でも?ここまで取る事なかったんじゃない?」
父も、説明はした!でも母は、「あの藪医者め!」
退院しても、恨んでいた!
そして、時が経つにつれ、母は、親戚達の事は許し
全ての捌け口は、父に、行った!
そこから、家族の歯車が、狂い出す…
母が長生きすればする程…家族の仲は、悪くなっていった…
父は、その恨みを、一人で、受け止めていた!
僕が、真実を知るのは?その32年後、母が、78歳で亡くなった時だ!親戚の叔母さんから、「あの時の、シコリは、本当に乳ガンだったんだよ…○男さん(父の名前)よく辛抱したよね」
「えっ!誤診じゃ無かったんですか?ずっとそう聞かされてました?」
「あの場で、手術して無かったら、ここまで長生きしてないよ?あの時で手術しなかったら、余命半年といわれたんだから!」
初めて聞く話ばっかりだった!
父も話してくれなかった!その当時僕も、母寄りだったので、信じなかったかも知れないが?
父は、本当のことを、語らず!墓場まで秘密を、持っていっていたのだ…
自分は、何言われても良いから!母の命だけを、心配していた父…
その時、初めて父を、尊敬できた。
              #9へ続く


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