精神科への入院

春のある日、私は顔が腫れた状態で銀行でごねていた。
闇金に売った口座が凍結され、そのお金を出金しに銀行に行ったのだ。身分証明をし自分のお金を引き出したいだけだと主張した。
なんでだ!!私の通帳で自分のお金を出したいだけだと主張しても、銀行の答えはNO。
もういい!!と銀行を出て、最寄駅の椅子に座りお金が用意出来なかったことに途方にくれていたら、警察の人に声をかけられた。
銀行が通報して追いかけてきたらしい。
近くの警察署に連れて行かれた。
私は銀行の通帳を闇金に売っていたので、捕まる、終わったと思った。
でも違っていた。警察の通帳の売買の聴取はあっという間に終わり、話は私の顔のケガのことになった。
顔は明らかに殴られている。何とも無いと言い張る私。明らかに様子がおかしいと見なされたようだ。
両親が呼ばれて私の権利は親へ移ったらしい。
警察の保護下に置かれて私は警察署からでられなくなった。
保護下の身になった私はモンスターへの言い訳をいろいろ考えながら、、一晩母と共に警察の待合室のようなところで眠った。
次の日になっても警察から帰してもらえず、わめく私を警察官の人に宥められただ時が過ぎるのを待っていた。
そして連れていかれたのが精神科の病院だった。
診察室の中には警察の人が2人、両親、知らない人が後ろにいて、医師の後ろに看護師さんが4人いた。
私は医師に何でもない!!だから帰る!!と怒りながらも理路整然と話したつもりでいた。

医師が下した決断は強制入院。
私がは!?なんで!?と言うかと
同時に4人の看護師に囲まれて私は運ばれていた。
なんでなんでいやいやと言う私を宥めながらも強制的に看護師に囲まれて運ばれた先は何もない部屋だった。
後に分かったことだが、それは保護室。
暴れることも、自殺もできない、リノリウムの床の何もない部屋。
私はその部屋であっという間にブラジャーを取られ、血液を採取された。
ブラジャーを取られるのは自殺防止のためらしい。
自体が飲み込めない私に男性がお菓子を食べますか?と聞いてきた。私が食事をしていないと聞いたらしい。何かのビスケットを一袋丸ごと食べた。

次に女性が現れて私の事情を聞きにきた。
生い立ちや家族構成を聞かれた気がするが、私はその女性にひどく怒った記憶がある。
何に怒り、何をその女性にぶつけたのか記憶が、定かではない。

そして私の精神科での入院の日々が始まった。

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