能力以上の展開利を得るのは? #AJCC #東海S 予想

AJCC

予想軸…能力20:TB40:展開40

 正直言うとここはガイアフォースの一強である。セントライト記念の勝ち馬だけあって1倍台を背負うほどの能力は否めない。2着アスクビクターモアは言わずもがなの菊花賞馬で、3着ローシャムパークは中山金杯の次の条件戦で勝ち馬ラーグルフより1キロ重い斤量を背負いながら同タイムで走破し、上がりは34秒台と2勝馬とは思えない性能を見せた。
 とはいえ、その他のメンバーが人気通りに強いかと言われればそうではなく、展開的に利する馬とそうでない馬が存在する。
 土曜日の中山芝のトラックバイアスは外も不利ではなかった。内回りのレースであってもスローの京成杯は差し決着だったように、前が生き残るにはマイル出ではないスタミナの絶対値が求められる。
 後ろから捲るのにも同様で、全体的に長距離で活躍している馬が好走する傾向を感じ取れる。とはいえ、ガイアフォースも菊花賞で大負けしていない点を踏まえるに、展開にピタリとハマる馬が好走すると考えて良いだろう。

◎ガイアフォース
 印を下げる理由が無い。唯一の懸念点として、内で揉まれるのが苦手なタイプの為、菊花賞のように内枠に入れられた際にどうするかという疑問はあったものの、6枠なら何の問題も無いだろう。同条件のセントライト記念を勝ったバビットと比較がされるが、幾ら馬場差があるとはいえ3.2秒も走破時計が違う時点で能力から違うと考えている。
 高速馬場向きの性能で時計の掛かる馬場状態がどうかだが、血統的には重馬場も熟せるタイプでまあ何とかなるだろうとは、とはいえ、渋太く脚を伸ばすタイプでもなしスパっと斬るタイプでもなしなので、展開的には後ろから来られた時への対応力が乏しい印象がある。相手にはそういう馬を選びたい。

○アリストテレス
 正直判断に困るレースが続いているが狙うなら絶好条件のここである。捲り性能と先行力にスタミナを兼ね備えており、まあ能力的には高い所に位置しているんだが、抜群の信頼を置いている訳ではない。レースを辞めてしまっている可能性もあるし、今回もどう転ぶか分からない。とはいえ、緩むペースを自力で動く競馬が一番強く、横山和生騎手とも手が合う。何とか見通しを立てたい。詰めて使えるのはプラス

▲レインカルナティオ
 前走は直線で挟まれてしまい消化不良の競馬になってしまった。中山コースは3勝と良績もあり、差して来るのでタフな展開は望む所の馬である。今日の直線は内外開いていたが意外と内は伸びるし前走より窮屈な展開になる点は無いのでは。能力上位になるかと言えば疑問だが、バビットとガイアフォースの間に結構前受けする馬が居る点からも、超どスローになる事まではあまり考えにくい。最内になるので中山金杯ぐらいの位置で競馬を。

とはいえ流石に前の馬を買わない訳にはいかないので、ノースブリッジとエピファニー辺りは買って抑える。あとはユーバーレーベンとスタッドリーも直線性能は高いので抑える。エヒトとバビット流石に切る。レッドガランとかブラックマジック来たら流石に泣く。

買い目
ワイド:⑩-①④⑥⑦⑪⑬
ワイド:①⑥⑦⑬
計12点

東海S

予想軸…能力20:TB40:展開40

 こちらは対照的に上位拮抗で難解なレース。抜けた強さに感じる馬は少なく、強くてもコース形態から有利に働くことがなさそうな馬も居たりで難しい。距離実績は当然ながら欲しいが、ほぼ全馬がダート1700m以上の条件で2勝以上の実績がある。
 鍵を握るのは好走実績のあるオーヴェルニュだが、些か衰えは感じるし、軸としての信頼度はあまり高くない。加えて、別定ハンデ戦の割には1キロ減が1頭と1キロ増が1頭でほぼ同斤での戦いとなる点もポイントである。
 100回やったら100回馬券が変わるようなレースで最も重要となるのは、より優れた展開利を勝ち取れるかどうかである。あまりチャンピオンズCでは使えない戦術なのだが、捲りもハマる。先行馬が弱くなるからである。
 どちらにせよ、直線の長いコースである以上は、しっかりと長く脚を使える馬から選んでいく。

◎クリノドラゴン
 昨秋から覚醒した差し馬で、前走は前残りをひと捲りで差し切ったツワモノ。2000mのJBCクラシックを使えたことは大きく、脚を余さないレースができるようになった(というよりは、使える脚が思った以上に長かったことが判明した)。捲り戦法を習得したサンライズホープぐらいは走れているし、4キロ差のオーヴェルニュをシリウスSで捉えられなかったとはいえ、直線勝負だけだった内容を考えれば斤量が逆転しても勝ち目はある。間違い無く上のクラスで戦っていける馬。更なる飛躍に期待する。

○ウェルカムニュース
 前走の時計が異常に遅いが、これは最終直線が向かい風であった影響もある。前走の上がりは2位以下に1.5秒以上も付ける脚力とスタミナの違いを見せ付けた。2着ハイエンドは粗削りながらもスタミナ任せの捲り戦法で連勝してきた馬であり、その馬を差し返したのだからスタミナの絶対値と勝負根性は感じられる。
 先行して粘りこむ競馬は向いており、そういった意味でもイーガン騎手とは手が合う。上がり勝負には向いていないものの、メンバーが揃った点ではある程度の消耗戦は期待できるし、スタートが早くないというデメリットも、若干内ぐらいの枠順を取れた点で包まれずにカバーできる。極端にペースが速くなると厳しそうだが、成長力は感じるしこの馬も一緒に軸として狙ってみる。

▲ハギノアレグリアス
 このメンバーなら能力上位と考えたい。枠も良い所に入ったし揉まれる内容でも大崩れが無い。中京コースは3歳時に超高水準の時計が出ているし、この相手関係でもしっかりやれると思う。斤量差っぽい好走傾向でもないし、あまり大崩れするとは考えにくい。ここでも軸候補。

あとは実績馬を中心に手広く攻める。①ディクティオンと⑮アイアンバローズは一旦はケンで。気分が乗れば足す。

買い目
⑫-②④⑦⑧⑩⑪⑬
計7点

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