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穴馬ギャンブラーともよ 第11話「同斤量のハンデ戦 #福島牝馬S 予想」

レース分析

このレースは、日本競馬で最も本番に直結しないトライアル競走だと思っています。

まず開催時期が悪く、ヴィクトリアマイルに中2週というローテです。加えて、右で小回りの1周コースというのも、東京1600mとかけ離れているため、優先出走権が出るにもかかわらず毎年メンバーが手頃なトライアル競走です。勝ち馬が本番に出ない年も結構あります。

同じトライアルの別定競走でも、阪神牝馬Sは2週前でワンターンですからね。そちらに出せばわざわざここを使う意味は無いです。同型コースで、しかも3月開催の中山牝馬Sで勝てば大体は賞金上位でVMへ出走できます。

要は残念重賞という立ち位置な訳ですが、GⅠ路線で賞金上位の馬がわざわざここを使う理由も無いため、毎年ほぼ定量戦の斤量設定になります。当然、力差も少ないメンバー構成になり、小回りで紛れが起きやすいコースになるので、能力より適性が出るレースになりやすく、荒れる年も多いです。

小回り適性というのは機動力になる訳ですが、見た目通りに小回り・内回りコースの好走馬がよく走ります。福島・中山(内)の同型コースは勿論、阪神(内)・京都(内)・小倉・函館・札幌などで好走している馬を狙うのはアリですね。

とりわけ中山牝馬Sの好走馬は好走率が高く、迷ったらここ感。コース形態も開催日程もほぼ同じなので走って当たり前なのですが、前者はハンデ戦、こちらは別定戦なのは留意点。前走の好走要因がハンデなのか能力なのかは見極めたい所です。

レース展望

今年のメンバー構成であれば、恐らくラリュエルが逃げると思います。このメンバーではラリュエルの追走力が抜けており、この馬がしっかりと逃げるなら追走する馬は苦しくなりそうです。

福島開催はローカルらしく内馬場が痛むのが早く、先週の福島民報杯ではかなりの後傾ラップでしたが馬場の外目を回した2頭のワンツーでした。

1着馬:橙リフレーミング、2着馬:黄ボーンディスウェイ

完全に内1頭分というよりは、内2〜4頭目ぐらいを回して直線は外に出すという走りが良さそうです。ペースが流れるのであれば、あまり外を回しての追走は厳しいものの、内で追走させても垂れてくる馬の餌食になるので、この辺りで走らせるのが馬場的にはベスト。

馬場もそうですが、並びも大事な形です。ラリュエルが大きく逃げない場合や、後続が付いていかず離して逃げる形になった場合には、内で追走する馬には動きたい時に動けない可能性が出てきます。

それなりに前に行きたい馬が揃ったのでペースが極端に落ち着く事は考えにくいです。流れると思いますし、内外の枠の有利不利は無いと思いますが、外枠の差し馬を優勢に考えていきたいです。

予想・買い目

◎シンリョクカ
○ライトクオンタム
▲エミュー
△フィールシンパシー
☆ファユエン


予想軸
能力30:TB40:展開30

買い目
⑦⑨⑬⑭⑮ ワイドBOX 10点

普通に考えれば⑪タガノパッションですが、斤量増を持っている数字と比較すればあまり強くは推しづらいというのがあります。数字が伸びるレースに強いですが、良くも悪くも相手なりですし、人気が少々被り気味なので。合うとは思います。

⑮シンリョクカと⑬ライトクオンタムは末脚もありますが追走経験があり、それぞれvsリバティアイランドで培った部分。比較的前の位置を取っても失速はしないと思いますし、レースに生きてくれば面白いと思います。

シンリョクカに関してはエリザベス女王杯の内容を見ても牝馬限定戦なら力は上位に感じます。内を立ち回っての内容も目立ちますが、外で大きく減点する事は必要無いでしょう。

⑨エミューは秋華賞で唯一大外枠から差してきました。タフなレースに強い馬ですし、フラワーC以後全く良い所を見せていませんが、差してくるなら面白いと思います。距離も1800mぐらいなら良いのではと。バテバテになるレースで力を発揮しそうです。

⑭フィールシンパシーはシンプルに数字が良く、それなりに機動力も有しています。①コスタボニータに比べてスピードレンジに余裕があるので、追走に苦しくなってもまだ頑張れると思います。差す形でも競馬ができるのもプラス。追走力は無いです。

大穴で⑦ファユエンが面白いです。9割9分決め打ちだと思いますが、溜め切った際の末脚には目を見張るものがあると思います。直線の長いコースでしっかり脚を使っている辺り、持続力は良さそうなので、ここでも差してくれば穴を開けてくれそうです。

買い目は置きに行ってワイドです。タガノパッションも買うのであれば、三連複や馬連のボックスも良いと思います。タイトル通り爆発狙いで。

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