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【牡馬編】2022年クラシックホース強さ議論

はじめに

 本記事は僕の主観が8割の内容となっています。また、順位については2022/3/29時点でのパフォーマンスを元に算出しており、以降のレースについての言及や追記を行いませんので悪しからずご了承ください。
 皐月賞トライアル競争が全て終わったことで、今年の春クラシックを占う世代最強議論というか、番付を付けてみようと思います。元々はTwitterなどで自身の馬券購入の際に参考程度のもので実施していましたが、昨年の牡馬クラシック1位エフフォーリア2位ダノンザキッド3位ステラヴェローチェ4位ヨーホーレイクを考えて、普段から僕の予想記事を参考にしてくださっている方向けに、桜花賞やオークスの参考に出来るのではないかと考え、公開するに至りました。

 本記事では僕が皐月賞で1着を狙える馬を順位別に何頭か選出し、その見解を述べる形で進めていこうと思います。僕自身もそうですが、予想の参考となれば幸いです。では参ります

牝馬編はこちらから


1位:イクイノックス

通算成績:2戦2勝
獲得賞金:4,543万円
主な勝鞍:東スポ杯2歳ステークス(G2)

 新種牡馬キタサンブラック産駒で、ピクシーナイトやディープボンドと同じ母父キングヘイローを持つ超素質馬です。僅かキャリア2戦ながら、圧倒的なパフォーマンスでメンバー層の厚い東スポ杯を制し、昨秋からの直行でありますが、GⅠホースにも引けを取らない性能を秘めていると思います。
 本馬は超レベルの瞬発力を持っており、府中の直線で上がり32秒台を叩き出したそのスピード性能は間違い無く本物と言えます。実際2歳でこのレベルはグランアレグリアやサートゥルナーリア級の一線級マイラーや中距離馬でないと出せないレベルです。同時期開催のシュネルマイスターの毎日王冠やコントレイルの天皇賞秋を比較しても、上がりは33.0と化け物級。これを上回っているのですから、やはり世代トップの大物ではないかと僕は見解を述べたいです。
 皐月賞では次に紹介する馬とのマッチレースになると想像が付きます。楽しみです。

2位:キラーアビリティ

通算成績:4戦2勝
獲得賞金:8,368万円
主な勝鞍:ホープフルS(G1)

 今年デビューの産駒がラストクロップの世代となるディープインパクト産駒で、飛びの大きいストライド走法が父譲りの中距離馬です。萩Sでは後にGⅠ朝日杯3着となるダノンスコーピオンに遅れを取ってしまいましたが、現時点でも完成度に優れ、ホープフルSを制している実績馬です。皐月賞は直行ですが、正直鞍上横山武史というのもあって、ダービーで狙いたい1頭です。
 この馬の素晴らしい点はスピードの持続力にあります。4Fで11〜12秒台を加速的に叩き出せる捲り性能に合わせ、高い先行力と操縦性を兼ね備えています。皐月賞でも確かに通用する性能ですが、ここはダービー向きの能力であると言っても過言ではないはず。血統的にはディープ産駒でもマイナーな部類に入るものの、現時点での完成度はトップ。大崩れが無さそうなポテンシャルの高さを持っていると感じます。

3位:ドウデュース

通算成績:4戦3勝
獲得賞金:1億1,749万円
主な勝鞍:朝日杯フューチャリティS(G1)

 無傷の3連勝でGⅠホースとなり、前走の弥生賞では不利を受けながらも2着に食い込み距離延長に対応したハーツクライ産駒です。キーファーズ×武豊というコンビも、ゆくゆくは凱旋門賞などの海外のビッグタイトルを予感させるバックグラウンドがあり、レース選択でも注目したい1頭となっています。
 本馬の特徴は抜群の操縦性と瞬発力です。どちらもイクイノックスやキラーアビリティには劣るものの、バランスという面ではこの馬が最も優れており、完成度も考えれば世代トップの総合力を持っています。折り合いなどもきちんと取れている為、クラシックタイトルはどこでも狙えそうなポテンシャルは持っていますし、思わぬところでという勝ち星があっても驚かない万能性が感じられる1頭です。

4位:ジオグリフ

通算成績:4戦2勝
獲得賞金:6,148万円
主な勝鞍:札幌2歳ステークス(G3)

 GⅠ馬を世代の頂点とするなら、次点はやはりこの馬にと考えてしまいます。若葉Sで初ダートながら逃げ切りを果たしたデシエルトなど、注目集まるドレフォン産駒の稼ぎ頭となる1頭です。札幌2歳ステークスを圧勝し、素質を期待されていましたが続く2戦で惜しくも敗戦。しかしながら、共同通信杯で57キロ斤量で勝った馬の方が少ないのでここは度外視しても良さそうです。個人的には勝ち馬ダノンベルーガより評価は高め。
 この馬のセールスポイントは中距離馬並みの捲り性能の高さです。スタートや道中の位置取りに課題はあるものの、4F〜5F近く長くいい脚を使える持続力の高さは世代トップです。本番の鞍上は福永祐一騎手と、ワールドエースに近い乗り方ができる上に勝負勘は今の方が上ですので人馬一体で楽しみが増す1頭です。コーナリング性能は札幌をクリア出来ているので問題は無いでしょう。

5位:ダノンベルーガ

通算成績:2戦2勝
獲得賞金:4,741万円
主な勝鞍:共同通信杯(G3)

 共同通信杯の勝ち馬ダノンベルーガはこの位置に付けました。近年のこの競争はレースレベルが高く、混戦模様の皐月賞の中でも台風の目になりそうなハーツクライ産駒です。
 本馬はパワーに優れ、切れ味ならジオグリフより上で高い先行力も兼ね備えています。血統面からも、パワーが要求される馬場はマッチしており、上位の馬には雨が降ったら分からない懸念点が残るものですが、この馬には寧ろプラスに働きそうな雰囲気まで感じ取れます。当日の天候次第では十分穴を開けそうな1頭です。

6位:アスクビクターモア

通算成績:5戦3勝
獲得賞金:7,350万円
主な勝鞍:弥生賞(G2)

 過去、自身も含め産駒の成績が抜群のディープインパクト記念を制したディープインパクト産駒です。GⅠ未参加ながらも戦ってきた相手はGⅠ級の馬ばかりで、一気の相手強化が鍵となる春クラシックの中でも安定して成績を出せると思われます。
 この馬は完成度が高く、高い先行力が売りとなっています。コース経験や地力の高さを武器に、持ち時計も早いので良馬場でこそ弾ける馬と言えそうです。決め手にこそ欠けるものの、本番でも十分勝ち切れる能力は持っていますし、タイトルホルダーの様に事前評価が低くなりがちな印象は受けますので、ここは是非とも押さえておきたいところです。

おわりに

 同率7位には、毎日杯3着のドゥラドーレスや京成杯を勝ったオニャンコポンを挙げておきます。権利持ちの馬を何頭も除外していますが、実際ビーアストニッシド、アライバル、サトノヘリオス、デシエルトは完成待ちだと思います。特にサトノヘリオスは菊花賞で狙いたい1頭ですが、まだ馬が完成されてない印象を受けてしまいます。ダービーではアライバルやドゥラドーレスを積極的に狙いたいですね。
 皐月賞は例年以上に混戦模様です。ここで挙げた馬は勿論下馬評で上位に来る馬ばかりですし、思わぬ伏兵が居るかもしれません。今後のクラシック戦線は本番も含め注目したいと思います。

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