見出し画像

5点ぐらいのひとくち予想に夢を見る 第1回 #富士S 予想

 現日本マイルはそこそこ高いレベルにあり、低調なダートマイルとスプリントに比べると雲泥の差があります。トップ層は重い斤量でも実力通り走りますし、その実力に対して下からの突き上げがあまり無いのも事実です。

 現役マイラーで強い馬ランキングを取ると

1位ソングライン
2位セリフォス
3位シュネルマイスター
4位ガイアフォース
5位ジャックドール
6位ソウルラッシュ
7位ディヴィーナ

こんな感じになりそうですが、かなり下まで行かないと、斤量負けするような相手関係にはなりにくいです。ハンデ戦で重い斤量を背負っても力通り走るという事は、定量戦なら尚の事力通りになります。あれだけ直線ゴチャゴチャした昨年のマイルCSですら、上位6頭とそれ以外で明確に力差が感じ取れますし、安田記念なんて9割実力通りの決着です。

 ひとくち予想なので、この辺もサクッと流しますが、富士Sで重い斤量に耐え得る馬が2頭居ます。レッドモンレーヴイルーシヴパンサーです。後述して軽く述べますが、この馬が本命と対抗です。どういうペースになるのか想像するだけでも怖いメンバー構成ですが、ナミュールも無難に走れそうです。

 先に述べると、ジャスティンスカイも悪くないのですが、そもそもこの馬は斤量を克服できていません。4走前の3勝クラス秋色Sの数字がとんでもなく高く2・3着は重賞馬なのですが、これはあくまで3歳のもの、追走レンジを上げて同レベル以上の末脚が要求され、かつ斤量も上がる春の2走は大惨敗。

 スローペース必至みたいなこのメンバー構成なら走って来れそうですが、定量戦に戻して末脚だけ伸ばしても限界があるでしょうし、トップスピードが抜群なわけでもないですからね。これから良くなる馬で、5歳までに良質なレースを何回経験できるかという所です。まあ無難なのも事実ですが…

 ステラヴェローチェは朝日杯の数字が抜群に良いですが、この馬もまた、斤量を克服する必要があります。まあこっちは休養的な意味合いが強いので、ピクシーナイト枠だとでも思っていただければ。強い事には強いです。

 ソーヴァリアントはマイラー向きの印象を受けますが、マイラーのスピードレンジはどうなのかという雰囲気も。昨年のチャレンジCを見る限りでは良さそうですが、府中マイルより阪神マイル、京都マイルで良さそうです。

 路線変更組だと良さそうなのはキラーアビリティですね。高速巡航力と余力的には10Fだと荷が重くなっている印象です。元々未勝利戦で抜群の速度を見せていましたし、スピードの持続性能を活かせる舞台が良い思うんですよね。府中マイルも合いそうです。

 今回は軸の2頭と穴の2頭で4頭挙げます。


レッドモンレーヴ

 普通に一択ですね。このメンバーの中だと地力が違うと見ています。追走レンジ、トップスピード、高速巡航能力、どう見ても一番上です。質の高いマイル戦を力で勝つタイプだと思っています。

 マイルを走る上での総合力が高く、疑いようがありません。安田記念の出来には無いとしても、多少数字が落ち込んでも安田記念のパフォーマンスが天井とは思いません。斤量を上げながら、トップスピードを出す余力も追走力も上げていますし、馬が加速度的に強くなっています。

 この牝系は総じて古馬になってから芯が入って強くなる傾向にあり、現5歳のマイラー達が引退した後、セリフォスと共にマイル界を引っ張っていって欲しいです。

評価:85点(A++)

イルーシヴパンサー

 このメンバーで適度に流れてくれというのは無理な願望ですが、末脚質は高く、かつ乖離が激しそうなメンバーなので、4F単位でしっかり差せるなら有力だと思います。

 中山記念は渋滞地点に突っ込みあわや落馬でしたが、今年に入り緩やかに強くなってます。末脚質を活かせるのは1800mか府中の1600mという印象で、ここでは頭数も少ない事から、それなりに力を出せる展開になりそうです。

 一線級と比べると見劣りしますが、京都金杯はトップハンデでしっかり差してきたのも事実ですし、展開次第では完勝もあり得ますが、ぶっちゃけレッドモンレーヴ含め状態は良くなさそうなので、何ともです。

評価:70点(B+)

狙いの穴馬①

 ダノンタッチダウンです。

 春は皐月賞の惨敗にNHKマイルの惜敗とありましたが、元々は末脚質が高いタイプです。父ロードカナロアというのもあって、スピードレンジは兄ダノンザキッドより上です。

 朝日杯、NHKマイルと速い流れを経験した点は大きく、斤量も含めてかなり楽にレースが進められそうな雰囲気を感じ取れます。馬を強くする過程として、順調なキャリアは積めていると思いますし、成長力の部分を考えるなら、人気以上の好走が見込めます。

 元々兄ダノンザキッドも、秋を越して質の高いレースの経験値を増やす事で強くなっていきました。この馬もまた、そうなって欲しいと思いますし、まだマイルでは大きく底を見せていません。春先は完成途上の馬体も目立った点からも、強くなった姿を見せて欲しいです。

評価:75点(A)

狙いの穴馬②

 マテンロウオリオンです。

 年明けから春先までは斤量と大出遅れに苦しみましたが、良い感じに復調気配です。京都金杯は論外として、定量戦含めて大きく負けていないですし、ここは相手関係的にも買える馬です。

 追走力を要求しない方が走るタイプで、しっかりと上がりも堅実的に使えます。NHKマイルの数字から徐々にですが上げてきていますし、別定GⅡぐらいならと思います。マイラーズCより相手関係は楽ですし、ペースも上がらないと思いますので、ここは久しぶりに力を発揮できる舞台だと思います。

 1400mで最後方から差す脚がある事からも示していますが、スローペースのマイルぐらいなら何とかなりそうです。少なくともピークアウトしている印象は受けないですし、色々な馬が懐疑的なでも結果を残している中での凡走続きな訳ですから、人気の盲点としては良いのではないかなと。

評価:70点(B+)

買い目

 ちなみにナミュールは不利補正を考えても80点付けば良い方という印象です。ただ末脚質はマイル向きなので抑えます。

三連複
⑨-⑥⑦穴穴-⑥⑦穴穴 6点でいきます。

個人的な趣味ですが、キラーアビリティから挙げた5頭にワイドも流します。こっちの5点が引っ掛かると企画倒れですが。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?