見出し画像

大混戦!世界最高の頂に上り詰めるのは誰か #凱旋門賞 全頭評価+予想

今秋のGⅠは開幕から2連勝中です。
この調子で凱旋門賞も当てていきたいですが、正直自信の程は全くです。とはいえ予想するからには当てていきたいので、予想の参考に役立てて頂ければ幸いです。以下に過去の予想を載せておくので「どういった予想をする人なのか」という点に関しては、こちらの記事をご覧いただければと思います。

【過去の予想】
🎯スプリンターズS
◎トウシンマカオ2着/複勝3.7倍的中
○ルガル1着/単勝28.5倍・複勝7.2倍的中

🎯ジャパンダートクラシック
◎フォーエバーヤング1着/単勝1.7倍的中



展望

今年の凱旋門賞は非常に混戦で、昨年の予想稿でも記載した古馬の低迷と、3歳馬の力関係の読めなさが起因して、相当に難解なレースになっていると思います。元々昨年より「12F路線は日本馬が最強なのではないか」と述べていますが、イクイノックスという超級チャンピオンホースが抜けた今もその見解は正しいと思っています。馬場差や環境の変化はあるでしょうが、ここで勝った馬がジャパンカップに臨戦するとして、ドウデュースやリバティアイランド相手に太刀打ちできるとは思いません。それぐらい日本馬が強く、ダービー3着のシンエンペラーでさえ、仕上げ途上の中で愛チャンピオンSでも3着と結果を残している訳ですから、今や日本のトップホースは世界に並ぶ水準であると推察しています。

キングジョージを勝ったゴリアットはセン馬なので出走できませんが、登録段階で最も強いと思われるのはオーギュストロダンになります。ムラ駆けが凄まじいタイプですが、真面目に走った際のパフォーマンスは超一流。各馬見解の項で比較用に軽く述べますが、まあこの馬が出れば他馬は勝ち目が無いよなあという抜けっぷり。馬場が悪かろうが出れば本命予定でした。回避した以上は、それ以外の馬から選出する事になりますが、ぶっちゃけどれもこれも「これで良いのか」というラインの馬ばかりで判断に困ります。

スプリンターズSの時と予想の狙い方は似ていますが、展開の決め打ちが出来ないのは困った点。狙った1頭に絞って買うのがベターと感じるものの、曲がりなりにも世界最高峰のレースである以上、指数値の開きが少ないため、その1頭を選び抜くのが困難です。強いて言うなら、3歳馬がやや優勢である点でしょうか。日本だと10月時点のアローワンスは2キロとなりますが、凱旋門賞は3キロ。成長著しい3歳にとって、3キロ差のアドバンテージは大きく、もう一押しが効きやすい環境下ではあります。ベースラインとしては0.9秒差ほどのアドバンテージです。

例年通りの傾向であれば、内枠が有利になりやすいです。凱旋門賞は仮柵位置の関係で、僅かながらに距離が2400mより長くなるという都合があります。また、フォルスストレート+最終直線で相当に長い距離のスパートを強いられる以上、スパートを物理的に我慢できる内枠の方が消耗度が少ないんですよね。地味に有力馬は内〜中目の枠に固まっています。まあ近年の勝ち馬は抜けた名馬ばかりなので、内枠どうこうって話でもない気はしますが。

今回も例に漏れず全頭評価を記載します。短評を記載していますが、海外競馬になる以上はデータが少なく主観要素が強いです。映像が多い馬ほどより詳細な分析はできていると思いますが、正直自信はあまりありません。比較用に、オーギュストロダンも短評を軽く記載しています。ぜひご覧ください。


各馬見解

🇮🇪Auguste Rodin(オーギュストロダン/比較用)

指数:SS(チャンピオンホース級)
追走:A
末脚:S
評価:S

出走していればと思う1頭で、ミオスタチン遺伝子型はTT型のステイヤー。父ディープインパクトの正当後継となる馬になりますが、絶対能力の違いで10Fでもそこそこ走っています。本質的には12Fからの馬ですが、10Fで勝ち切った内容もそこそこのペースを先行押し切りとチャンピオンホースらしいレースぶり。ジャパンカップに正式参戦の様相ですが、日本式のレースが合うかどうかはさておき、相当に楽しみな1頭です。英ダービーは後半4Fが個別ラップ上44秒台に突入しており、スピード能力も相当に高い事が分かりますから、馬場悪化による回避だけが残念です。なお、指数値SS、追走値A、末脚値Sは出走馬中のトップにあたります。あくまで参考記録として。


🇫🇷Zarakem(ザラケム)

指数:B+(重賞級・上位)
追走:-
末脚:C
評価:C

前々走のPOWが最高パフォーマンスと仮定すれば、オーギュストロダンに3/4馬身程度まで詰め寄った内容は評価できますが、ロダンは2400m以上の方が強い馬ですので、純粋な力の部分ではまだトップ層には差があるという見立てで良いでしょう。英インターナショナルSでも単純に力負けの印象は強く、あまり魅力は感じません。末脚はそれなりに良いものを持っているので、延長して良さは出そうな気もしないではないですが。


🇩🇪Fantastic Moon(ファンタスティックムーン)

指数:A+(GⅠ級・上位)
追走:-
末脚:A
評価:A

昨年の当レースで私が対抗に評価した馬で、しっかりとスタミナを内包した血統から繰り出される切れ味抜群の末脚が魅力の馬。前走のバーデン大賞では、サンクルー大賞を勝利したドバイオナーを完封し、2400mカテゴリでは凱旋門賞以外は全勝としています。昨年の当レースでは伸びてはいますが、エースインパクトが上がり3F33.06を叩き出しているように、求められるスピードレンジが高すぎたのが敗因。そういうペースや馬場にならない限りは、昨年以上に期待しても良いかと思います。馬場は昨年より重いですが、道悪すぎるとスクラッチするとの事。そこまで道悪が下手だと思わないですけどね。同コースの勝ち鞍もあるため、非常に高く評価している1頭です。


🇬🇧Bluestocking(ブルーストッキング)

指数:A+(GⅠ級・上位)
追走:-
末脚:B
評価:A

キングジョージの内容が秀逸で、キツいペースの中でゴリアットによく食い下がっていました。前走のヴェルメイユ賞はラビットっぽい馬が居ましたが、2番手から押し切り、最後は後続を引き離すの完勝。今年に入ってからの充実ぶりが目立ち、牝馬限定戦では向かう所敵無しという状況。持続性能の高い末脚を持っており、最後までバテずに伸びてくるのは魅力の1頭。前走も同コースで道悪でしたので、コース適性もそれなりに高いのはより推したい点ですね。鞍上のレース経験が浅いのと、牡馬にはしっかりと負けているのは懸念点。負けた馬は出走しないので逆転があっても良いとは思います。


🇫🇷Aventure(アヴァンチュール)

指数:B+(重賞級・上位)
追走:-
末脚:B
評価:B

ディアヌ賞(仏オークス)を4着としていますが、先んじて抜け出した所を目標にして差し込まれた形で、着差自体も1馬身程度ではあるのでそこまで悲観する内容ではありません。ヴェルメイユ賞ではその勝ち馬スパークリングプレンティにきっちり逆転を果たしており、コースや馬場の適性も高そうです。とはいえ、ヴェルメイユ賞においてブルーストッキングにしっかりと着差を付けられた上で斤量差が縮まるというのはあまり喜ばしい要素ではありません。斤量優位というのは変わらずなので、しっかりと末脚が伸ばせる流れになれば面白いです。


🇫🇷Sosie(ソジー)

指数:A+(GⅠ級・上位)
追走:-
末脚:A
評価:A

仏ダービーではルックドゥヴェガにスピード能力差を見せ付けられるような敗戦でしたが、距離延長となるパリ大賞典、ニエル賞ともに着差を付けて勝ち切っています。コース適性・馬場適性共に高く、負けたルックドゥヴェガに対しても同コースでリベンジを果たしているのも強み。持続性能の高い末脚を持っており、ロンシャンのコースはシャンティイよりも向くでしょう。後は初対決となる古馬との相手関係ですが、今年の古馬は全体的に低調なため、仏ダービー4着のゴーストライターのその後の活躍を見る限りでは、いきなりで勝ち切っても良いとは思います。全体的に隙が少ないタイプ


🇫🇷Survie(シュルヴィー)

指数:B(重賞級)
追走:-
末脚:C
評価:C

同コースの勝ち鞍があり、仏オークスではしっかりと末脚を伸ばし2着と健闘しましたが、前走のヴェルメイユ賞では相当の着差を付けて負けている点からも、能力的にはまだトップ層と差があるのではと推察しています。同コース勝ち鞍がある点は魅力で、3歳牝馬の軽斤量を活かしてどこまで。ヨーロッパ3歳牝馬路線だと、英愛オークス組の方がその後の活躍が目立ちますので、個人的にはあまり高く評価はできないです。スピードレンジで勝つ馬だと思っていますので、もう少し短い距離の方が良さそう。


🇫🇷Delius(デリウス)

指数:B+(重賞級・上位)
追走:-
末脚:C
評価:B

フランスの3歳牡馬はエース格を3頭用意してきましたが、しっかりと3番手という印象です。前走も前々走もソジー相手に完全に着差を付けられての敗戦で、この2頭の間には明確な力差を感じます。ソジーとは馬場適性差が出た可能性は無きにしも非ずですが、道悪になりそうな以上は尚の事ソジーを上に取りたいという所。距離自体はしっかり持つタイプで末脚も良く切れるのですが、末脚の次元はソジーに軍配が上がっている以上、取り扱いがかなり難しいです。地元勢が有利になるとはそこまで思っていないですし。


🇫🇷Look de Vega(ルックドゥヴェガ)

指数:A+(GⅠ級・上位)
追走:C
末脚:A+
評価:A

仏ダービーでは余力が違うというような完勝ぶりで、高いスピード能力を活かし後続の追撃を抑え込みました。前走で負けはしたもののデビューからの3連勝の内容が非常に評価でき、位置取りが安定している点からも追走力もそれなりに有しているかと思います。前走の敗因と何とするかは難しいですが、恐らく距離と目標にされた分だとは思います。ソジーと比較するとやや買いづらいものの、前走の敗戦1つで見限れるような馬ではありませんし、余力を持って直線を迎えるような流れになれば、勝ちまであって良いのではないでしょうか。


🇮🇪Al Riffa(アルリファー)

指数:A(GⅠ級)
追走:-
末脚:B
評価:B

武豊騎手が騎乗するという事で注目が集まる1頭ですが、勝利するチャンスは十分にあると思います。前走のベルリン大賞はGⅠながらそれなりに手頃なメンバーだったと思いますが、余力の違いで5馬身差の大楽勝。2走前のエクリプスSが秀逸で、欧州でもトップホースになるシティオブトロイによく食い下がっていました。加速力が高い馬で、溜めた際は爆発的な末脚を使えるのが特徴です。日本式の競馬に合っていると思いますが、ややスパート時に一気に脚を使うのは懸念点。なだらかにスパートするレースができれば馬券内はあっても良いかと。


🇮🇪Los Angeles(ロスアンゼルス)

指数:A(GⅠ級)
追走:-
末脚:A
評価:A

前走ではスローペースの中で後方からの競馬を強いられた分の4着で、まだまだ見限れない1頭です。やや一気に脚を使う傾向がありますが強烈な末脚を持ち合わせており、緩やかにトップスピードに乗せるとしっかりと差し込めるのが強みです。負けたレースはしっかりと負けている分評価は若干低いですが、距離延長は得意でしょうし、直線の長いコースは乗り方次第で上位入線も可能と見ています。愛ダービーで先行から押し切ったR・ムーア騎手に乗り替わるのは大きな強みです。消耗戦自体は向かないのでそこは懸念点。


🇯🇵Shin Emperor(シンエンペラー)

指数:A(GⅠ級)
追走:B
末脚:B
評価:A

ぶっちゃけ勝利に相当近い馬だと思います。この馬のストロングポイントは圧倒的な持続性能で、他馬が失速してようやくスピード優位に立てるような粘り強さに真価があると見ています。前走の愛チャンピオンSも、ラスト1Fを切った辺りでようやく詰め寄ったように見えますが、単に前の馬やロスアンゼルスがバテただけ。12Fの超上級戦でこその馬で、後半5Fのスピード勝負となった日本ダービーは、向かないながらもラスト1Fの脚色はメンバー中トップでした。皐月賞はレベルの高い1戦でしたが大きく負けてはいませんし、日本競馬にチューニングされていながらも、本質的にはヨーロピアンな走りをする馬です。ダノンデサイルやコスモキュランダが敗戦した京都2歳Sでも、失速率を抑えた走りで勝ち切っていますし、より失速度の上がる凱旋門賞でパフォーマンスは上げると見たいです。馬場悪化と力関係は懸念点ですが、早すぎるぐらいの仕掛けが丁度良い馬なのは同レース初騎乗の坂井騎手にも嬉しい点ですね。個人的に凄く楽しみです。


🇫🇷Sevenna's Knight(セヴェナズナイト)

指数:B(重賞級)
追走:-
末脚:-
評価:C

観られる映像が少ないので評価に困りますが、ドバイゴールドCやサンクルー大賞は相当に大差を付けられて負けている以上、力の差を感じざるを得ません。ステイヤー気質の馬で、恐らく絶対的なスピード能力が足りていない可能性があるため、馬場が悪化すればそれなりに面白い1頭には映るものの、それだけで最上位層との差が埋まるかというと…


🇫🇷Haya Zark(アヤザーク)

指数:A(GⅠ級)
追走:C
末脚:B
評価:B

昨年の出走馬なので見解を読み返しましたがそれらしい事は何一つ書いておらず。少なくとも昨年よりは完全に力を付けており、GⅠでも十分に好走を続けていますが、今年は10Fを中心に使われての良績であるため判断に困ります。バランスは良いですし、持続性能の高い末脚でバテずに最後まで走れる点は魅力的なのですが、パフォーマンスレベルの高い勝利や好走かというとそこまでではない気がします。事実レーティングも低いです。距離適性もやや疑問ですね。混戦には強いと思うため侮れない1頭ですが、狙って出せるラッキーパンチがあるかと言うと…


🇮🇪Continuous(コンティニュアス)

指数:B+(重賞級・上位)
追走:-
末脚:B
評価:C

2年連続の参戦。高いトップスピードと持続性能が武器で英セントレジャーを勝ったハーツクライ産駒になりますが、今年は状態が合わないのがGⅠには未出走。前走のフォワ賞もイレジンに完敗。左回りの方が良いというのは昨年からの見解ですが、純12F戦で力負けが目立つようになってきました。セントレジャーの勝ち方は相当に鮮やかで、あれぐらい走れれば十分に馬券はあっても良いかと思うのですが、本質的にはステイヤー気質の強い馬なのかもしれません。道悪も苦手そう。新冠町(パカパカファーム)から凱旋門賞馬が出ればそれはそれで凄まじい事ですが、この後に予定しているBCターフの方が狙い目っぽいです。


🇬🇧Sunway(サンウェイ)

指数:B+(重賞級・上位)
追走:-
末脚:C
評価:B

愛ダービー2着、セントレジャー3着、キングジョージ4着と世代でも高い強さを見せていると思いますが、フランスの3歳3強と比較するとどうにも見劣りしてしまいます。バテない脚を使える以上は人気以上に評価しても良いと思いますし、ロスアンゼルスとの着差もそこまで悲観する事はないのですが、とはいえこの善戦自体も決定的な着差は付けられてのものなので、決して高く評価できる内容ではありません。純粋にトップレベルに混ざると力負けになってもおかしく無いと思います。とはいえ3歳で斤量優位なため、穴としての妙味はありそうです。


🇫🇷Mqse De Sevigne(マルキーズドゥセヴィニエ)

指数:S(マルチGⅠ級)
追走:B
末脚:A
評価:A

初距離+大外で評価を下げてはいますが、実績ならこの中でもトップクラスの1頭。マイル〜10Fを中心に使われてきましたが、中団〜やや後方からバテない末脚を使ってGⅠを3連勝。いずれも小差ですが内容は高く評価できると思います。並んでからが強く、他馬が失速しても減速しない強みを持つ馬で、同じくSiyouni産駒のシンエンペラーと似たようなタイプに映ります。こちらの方が絶対的なスピードレンジが上で、2400mならスピード勝負で負ける事は無いでしょう。ロンシャン競馬場や道悪とも相性が良く、距離さえ保てば一気の頂点まであって良いと思います。非常に高く評価している1頭です。


予想

ますば各馬見解の評価をまとめました。

【A評価】
🇯🇵シンエンペラー
🇩🇪ファンタスティックムーン
🇬🇧ブルーストッキング
🇮🇪ロスアンゼルス
🇫🇷ソジー
🇫🇷ルックドゥヴェガ
🇫🇷マルキーズドゥセヴィニエ

【B評価】
🇮🇪アルリファー
🇬🇧サンウェイ
🇫🇷アヴァンチュール
🇫🇷デリウス
🇫🇷アヤザーク

【C評価】
🇮🇪コンティニュアス
🇫🇷シュルヴィー
🇫🇷ザラケム
🇫🇷セヴェズナイト

大混戦のため、これといって勝ち馬を捻り出す事は困難ですが、順当に予想すればA評価の7頭の内で勝ち馬が出るのではないかと推察しています。その中でも追走値の高いルックドゥヴェガ、シンエンペラーは最有力候補で、馬場が重くなりすぎない限りはこの2頭のどちらかは必ず馬券内に絡むと思います。

【予想】

◎マルキーズドゥセヴィニエ
○ソジー
▲ルックドゥヴェガ
△シンエンペラー
☆ロスアンゼルス
×ブルーストッキング

◎ファンタスティックムーン
○マルキーズドゥセヴィニエ
▲ソジー
△ルックドゥヴェガ
☆シンエンペラー

※修正後になります

【買い目】
◎○ 単勝+複勝 4点
◎ 単勝+複勝 2点
◎-○▲△☆× ワイド5点

3歳馬が優勢と見ていますが、上2頭は古馬からの選出となります。妙味がありそう、というよりはシンプルな指数値としてこの2頭を高く評価しているためです。ファンタスティックムーンは同コースのニエル賞を勝っていますし、ロンシャンの凱旋門賞とガネー賞を大敗していますが、2400mカテゴリでは4戦3勝と相性が良いです。全て異なる競馬場での勝利となる点からも、2400m戦においての純粋な強さが試される凱旋門賞においては有力と見ています。馬場が悪くなりすぎるとスクラッチしそうな点や、馬場悪化でのパフォーマンスダウンは気掛かりですが、昨年のウエストオーバー同様、シンプルな経験値の部分で力を発揮できればと思います。脚質も向くかと。

対抗評価はマルキーズドゥセヴィニエで、大外枠という事を除けば非常に高く評価している1頭です。1600mや2000mでもスピード優位に立つ場面は最後の方ですし、距離延長自体も向くとは思います。こちらは馬場やコースに良席があるのも魅力的ですね。道中ロス無く立ち回れるかは賭けでもありますし、古馬牝馬は斤量設定上苦しいレースを強いられますが、シンエンペラーと血統構成が似ている点や指数値上での比較からも、人気以上に評価したいと思える1頭です。

3〜5番手には3歳馬3頭を並べました。ここの力差は五分と見ています。妙味があるのはルックドゥヴェガですが、距離に前走の敗因があれば強くは推しづらい状況ですので、実績を鑑みてソジーを上に取っています。シンエンペラーとロスアンゼルスは比較するまでもなくシンエンペラーが優位で、より失速率が少ない前者が展開的に向くと思います。後は仕掛ける位置とタイミングの問題にも映ります。馬券で組まないので印からは除外していますが、ブルーストッキングとロスアンゼルスは組み込んでも良いとは思います。この7頭を順当に評価した形です。

今回はここまで。土曜の夜にもう少し追記しようと思います。

2024-10-05 21:00 追記

当日の馬場差は重寄りの稍重の発表となりそうです。ファンタスティックムーンはギリギリ回避しない想定で。スクラッチした場合はロスアンゼルスを5番手評価に上げます。

3歳馬は「ソジー>ルックドゥヴェガ>シンエンペラー>ロスアンゼルス」の順に評価していますが、シンプルな指数値としての算出にはなりますので、馬場適性やレース適性面を考慮すると、シンエンペラー以後の2頭はやや有利になると思っています。愛チャンピオンSは10F戦としては非常に高いレベルにあり、ラストの失速率もそれなりにあるレースでした。その経験値は前2頭には無い形ですし、ソジーとルックドゥヴェガはキャリア上で比較的スローペースのレースが多いです。この4頭の実際の力関係は五分と見ています。シンプルな評価値としてルックドゥヴェガが劣る状況ではありますが、仏ダービー1着の指数値がトップ。シンエンペラーは指数値が一番低いですが、苦しいレースの経験値が段違いです。この中で2頭が絡むのは正直分かりませんが、少なくとも1頭は馬券に絡むと思います。

2024-10-06 22:00 追記

◎ファンタスティックムーンのスクラッチに伴い、予想印および買い目を変更しました。本線が1本になっただけですね。

2024-10-06 22:40 追記

まさかの出走取消の取り消しとは…。再修正しました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?