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穴馬ギャンブラーともよ 第2話「ともよと誰も居ない #かしわ記念 予想」

ごきげんよう皆さん。

「本線が堅すぎるから」と絞って買ったら大体3〜4頭の相手決着になる、でお馴染みのともよちゃんですわ。

という訳で今回も、絶妙に来そうだけど来なければ高確率でトリガミになるレベルの穴馬を厳選して予想していこうと思いますわ。競馬予想をシンプルにするだけでは、本線の馬を1頭ずつ見解述べていくのが正直筆が乗らない面白く無いので、男は度胸・女は愛嬌・穴馬を狙ってこその令嬢、そういうスタンスの競馬予想をしていきます。

先週のタイトルホルダーは非常に残念でした…。マトモに走っていたのならぶっち切っていた事でしょう。5頭の本線で低い方の2頭のワンツーでしたが、「長距離は騎手で買え」とあるように、タイトルホルダーの2着経験のある騎手が上位独占。強気と無謀は紙一重ですね。

第2回はかしわ記念を予想しますわ。まずはいつも通りの軸予想から。

予想と見解

かしわ記念予想
◎シャマル
○メイショウハリオ
▲ハヤブサナンデクン
☆ヴァレーデラルナ
☆スピーディキック
☆イグナイター

大前提として、現役のダートマイラーはカフェファラオとバスラットレオンとレモンポップ以外大して強くないですわ。レコードタイの2022年を除外したレースラップから分析してみても

2023/02/19 レモンポップ
12.3-10.9-11.4-12.0-12.5-12.1-12.0-12.4
1:35.6(46.6-49.0)

2021/02/21 カフェファラオ
12.5-10.8-11.4-11.8-12.0-11.9-11.9-12.1
1:34.4(46.5-47.9)

2020/02/23 モズアスコット
12.5-10.9-11.2-11.8-12.3-12.2-11.9-12.4
1:35.2(46.4-48.8)

馬場差を無視した状態だとこのような形で、1400mの根岸Sのタイムと比較すると、レモンポップは1400mだとモズより若干強く、1600mだとアスコットより若干弱い計算になります。カフェファラオが2023年に出ていたら間違い無く勝ってたでしょうね。これを相手関係と踏まえ、サウジ遠征組や離脱組と比較した際、2023年フェブラリーSの想定着順は以下のようになると思います。

1着:カフェファラオ(1:35.2)
2着:ギルデッドミラー(1:35.4)
3着:レモンポップ(1:35.6)
4着:バスラットレオン(1:35.6)
5着:レッドルゼル(1:35.8)
6着:デシエルト(1:36.0)
7着:メイショウハリオ(1:36.2)

ジオグリフやクラウンプライドが未知数なものの、概ねこのような形になると思われます。メイショウハリオが弱いという訳ではないですが、単にレベルが低いという話です。事実、フェブラリーSの上位の次走は飛びまくっています。勿論斤量や適条件などの違いはありますが、ドライスタウトやアドマイヤルプスを見る限りでは、シンプルに強くないの一言に尽きると思いますわ。

その中で正直なことを言うと、今年のメンバーでメイショウハリオより強い馬は居ません。ただ、前述の通りそもそも強い馬が居ない事も含め、1頭も居ないという条件がもう一つあります。そうですね、逃げ馬です。

今年のメンバーの中だと、スマイルウィが良いラップで逃げる馬でした。惜しくも連覇にならずの京成杯グランドマイラーズでは1:44.3(50.6-53.7)で前後差は-3.1秒です。かしわ記念の勝ち時計の水準は1:40.0を切るぐらいなので、この馬の番手に付けた時点でイーブンペース、ないし前後差が0.5秒以上のリズムで走る事が出来ます。

中央馬はそのぐらいでも走れますが、スピードレンジの違いで競り掛けてきた中央馬にスマイルウィが張り合うことで、前半に47秒台が出る可能性もあり得ました。そうなるとフェブラリーS並のラップバランスとなる為、このメンバーだと大体が好走するか怪しいリズムになる訳です。

その馬が居ないとなれば、余程押し出されてペースが上がらない限りは、中央馬が逃げる前提ですが、逃げ馬ですらある程度の余力は確保した状態でレースが進められるということになります。昨年の武蔵野Sを考えてみましょう。逃げたバスラットレオンはトップハンデにも関わらず48.0-47.7で走破できています。このレンジを水準値とするなら、50秒で入って50秒で上がれる馬を探すのが理想です。

時計が掛かる地方ダートでは最速レンジが低い為、そもそも前半が50秒で入ったら道中6番手以下の馬はノーチャンスだと思っています。2000mのスピードレンジの追走で上がりを使うメイショウハリオには若干不向きな展開にはなりますが、全く対応できないペースという訳でもなく、普通に力は出せると思います。

この馬が2番手なのは余力消耗度の観点ですね。基本的に前に追いつく為に脚を使えばその分上がりの脚は鈍ります競走馬が全開スパートできる脚には限界があり、それはどの距離においても変わりません。早めにスパートする分最後の脚が鈍るのは過去の何戦かでも証明済で、事実メイショウハリオのレースはそういうラストの脚が上がってしまった敗戦が目立ちます。

このメンバーなら力で捩じ伏せる可能性もありますが、この馬の理想形は前の脚が止まったところを交わす競馬です。前のペースを緩めずマークしながらという競馬ができれば理想ですが、そのペースが自分に合わない可能性も考慮すべきですね。絶大な信頼こそ置けますが、取りこぼすパターンが明確な印象です。

という訳で本命はシャマルです。今回の予想の前提条件は、メイショウハリオより前の位置で同程度の脚が使えるかどうかに掛かっています。上がりの脚の次元については言うまでもないでしょう。スプリント戦で2番手から35.1を叩き出せる脚力があります。チャンピオンズCの敗戦が距離の可能性も十分ありますが、立ち回りの上手さから1600mでも戦えると思います。ラップバランス的には前傾でも後傾でも戦えるというのはプラスです。鞍上は今年地方無敗ですからね…

前傾となった際に距離適性の壁がありそうですが、南部杯のレースラップを考えてもこの馬に展開が向くとは思いますわ。

2022/10/10 カフェファラオ
12.1-10.9-11.5-11.4-11.8-11.8-11.8-13.3
1:34.6(45.9-48.7)

実際はワンターンなので一周コースとなればもう少し前傾度は緩まないと厳しいですが、先行してしっかり脚を使えている点からも流石に強いです。イグナイターとの着差は僅かですが、まあ今までこの馬には負け無しな点を考えても力は上ですし、何なら腐っても1800mの中央GⅠで5着ですからね。ここでは有力です。

ハヤブサナンデクンは速い上がりこそ使えませんがイーブンペースで走るのが上手なタイプです。ヴァレーデラルナが最内、カジノフォンテンが一つ隣なので上手く前に行かせて立ち回る事自体は可能だと判断できます。逃げる選択肢もアリだとは思いますが、プレッシャーが厳しそうな展開になりそうですし、1600m以下では1回も走った事のない馬です。スピードレンジ的に前傾ラップは望ましくなさそうなので今回は3番手評価に留めます。

他は紐なので割愛ですわ。能力上位ですが展開待ちになる部分がありますし、そもそも明確に能力が足りていません。ヴァレーデラルナやグランブリッジ、スピーディキックは相当強い牝馬ですが、牡馬も含め実際問題は斤量を背負って勝ち切るレンジにあるかどうかです。同斤で世界クラスのリメイク相手に3キロ差で快勝するシャマルや、そもそもそういう戦いをしているメイショウハリオ相手には分が悪いと見ています。勿論、牝馬限定戦では余程の事が無い限り本命も良いとこですが。

という訳で穴馬です。今回も2頭を取り挙げます。

穴馬①

△ソリストサンダー

1頭目はソリストサンダーです。この馬は末脚が武器に見られてますが、本質はマイルのイーブンペースにあります。フェブラリーSの4着はキレ負けですが、最速レンジが低い為です。スピードの持続力に長けており、極端な前傾ラップにならない限りは力通りの好走が期待できます。近走の南部杯とフェブラリーSはハイペースに追走負けしたと思います。後方からの追走ですが、後ろの馬に掛かる負担も大きいので先行しても同じです。好走したレースを振り返ってみると、

2022年かしわ記念:1:38.9(48.6-50.3)
2022年フェブラリーS:1:33.8(46.8-47.0)
2021年かしわ記念:1:39.3(48.4-50.9)
2021年南部杯:1:35.3(46.7-48.3)

いずれも前後半差が-2秒以内となっています。今回は先行してもそのレンジで走れそうですし、2021年のフェブラリーSはそもそもペースが滅茶苦茶速いです。今回のメンバーレベルを考慮してもまだまだ走れそうですし、強気に乗る松山騎手とも相性は良いと思います。

穴馬②

×タガノビューティー

ブリンカーを付けてからズブさが改善されるようになりました。1400mで後方からの競馬を得意としていますが、実際の追走レンジはメイショウハリオより前での競馬になります。脚はいつも安定して使えますし、今回も有力です。とはいえ、この馬はコーナーで加速するのが得意ではなく、良績も東京に集中しているように直線の切れ味勝負が売りとなります。あまりコース形態と相性が良いとは思えませんし、それならワンターンの方がどう見ても狙い目なのですが、普段より一列前で競馬が出来るのは魅力的です。

タイトルが獲れる馬ならここまで燻ることは無いので、完勝レベルまでは無いと思いますが、穴として紛れる程度の活躍には期待できそうです。流れれば流れるだけ良さそうですが、そもそも流れる見込みが少ないので着ぐらいまでなら…

買い目

◎-○▲△-印
三連複15点を軸に後は好きなように点数を足していきますわ。

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