翌春のマイル界を占う一戦? #朝日杯FS 予想

 リバティアイランドという馬はとても強かった。川田将雅騎手が惚れ込んでGⅠを勝たせたし、馬自身も相当のレベルの高さにあった。余程の有力馬が出ない限りは三冠すらも当確かもしれない。僕はこの馬のアルテミスSの走りを見た後に、「桜花賞やNHKマイルも取られた」と言っていたが、三冠路線に行くならNHKマイルが空いてしまうということになる。そうなるとこの路線から翌春を見据えた馬を見出したいところである。

 今年の朝日杯だが、カテゴリー内の重賞や条件戦が殆ど良の高速馬場でラップタイムも優秀な点から、勝ち時計も中々に優秀な馬が多い。マイルなら1:33台、7Fなら1:20台が多く並んでいる。その上、それを演出した逃げ馬が殆ど登録しているので、そこそこの数字勝負になるのではと思っている。マイルで差した馬は軒並みスローとも呼べる位置取りやペースで結果を出してきたのもポイント。馬群は開かないだろうからロスは最小限に抑えたい。

予想

◎レイべリング
 中2週プラス輸送の結構な強行ローテで来ているがこの馬が本命。スケールが違う。断続的にパワフルな切れ味を発揮するタイプで、広いコースの最終直線が長いレースに向いている。配合的にはソウルスターリングに似ており、マイルも守備範囲だろう。気性面に課題は残るが大敗も圧勝も考えられるのはこの馬しか居ない。枠が少し外過ぎる印象はあるが前壁になるより幾分かはマシ。先週のウンブライルと重なる点は気になるが、本質はダービーにあるはず。積極的なレースは求めていないが格の違いを見せ付けて欲しい。状態面ではこの間隔で3本時計を出せている点もプラス。

○ドルチェモア
 かなり器用なタイプで、前走は逃げ馬を行かせた上で自分のペースに持ち込む好騎乗が光ったが、ルーラーシップ×ディープインパクトの配合らしくパワー溢れる走りが特徴で、前走もほぼ単騎逃げの形ながら力強く伸びてきた。先週3着のドゥアイズなんかも似た配合の馬で、自力で動いて渋太く伸びるような内容が得意なタイプに映る。皐月賞なんかで見たいし、ジオグリフと違うのは脚質的に前受けできる点にある。GⅢ昇格後のサウジRCの勝ち馬は全て馬券内というのも心強い。ロスはあっても無くてもという感じだが、直線性能もある以上は上手く立ち回るのが現状の理想形か。

▲バグラダス
 舐められているがかなり良い数字を持っている。比較対象にタイセイビジョンを挙げてみるが、勝ち時計は2歳レコードタイで上がりは0.1差である。今までのレースでは逃げていて、かつスローでも上がりを使えていなかった点を考慮すれば、一列後ろから切れ味を繰り出せるようになったのは大きな収穫で、ここでも十分勝負になるはず。内枠もプラスで鞍上も今秋の阪神GⅠでは100%馬券内、スタートは五分だが二の脚が早くソダシに近い乗り方が出来ると思ってる。決してワンチャン枠ではない。

△ダノンタッチダウン
 前走は勝ちに行く内容では無いので度外視するとて、やはり距離はあった方が良いタイプ。去年のダノンスコーピオンの時も似たようなこと言ってるがタイプ的にマイラーじゃない気がする。現状は気性面やネジが締まり切らないところを考えてもマイルが丁度良いのではと思うが、兄同様完成はまだ先で素質だけでどう立ち回るかという印象。ただその立ち回り面が大味になる以上ここも相手まで。スケールは相当のものを感じる。あとゲートが微妙なので鞍上の成績考えてもちょっと本命は怖い。

△オールパルフェ
 リアルスティール産駒は気性が前向き過ぎる印象を受ける。こういうのが番手から力強く伸びるイメージは湧くし、ノッキングポイントの新馬戦から相当力を付けているのも分かるが、もう少し距離があってゆったり走れる方が性能としては出し切れるのではと思う。キングマンボの全兄妹クロス3×4は魅力で、SSも3×4でダイナカール牝系が入る逆に走らないのではというレベルの良血だが、上がりを使うまでに消耗する点からもマイルのスピードレンジで激走する馬にも見えないのが難点。どいつもこいつもクラシック向き…

×オオバンブルマイ
 オッズ的に大盤振る舞いはあり得ないが、タイセイビジョンに次ぐ歴代2位の走破時計で京王杯を勝ち切っている点は評価できる。配合的にはかなり面白い馬で、理論上は1世代下(かつサイアーラインとファミリーラインが逆)だがコントレイルにかなり酷似した血統配合になっている。ビアンフェの甥という点や体型を見ても1200〜1400mの馬だが1600mでも好走できそうな血統パターンになる。枠も悪くないし器用さもあるのでしれっと3着になってそう。馬体が流石に軽過ぎるのはマイナス。

×コーパスクリスティ
 配合的にはデアリングタクトやスカイグルーヴなどと似ていて、パワー溢れる走りを見せてくれるのが特徴である。ただこの馬はどちらかと言うと1400m志向が強く、外回りで強く推せないというのが難点。ゲートもそこまで良くはなく、外枠という点を考えても上位争いまではいかないかもしれない。上手く内を掬って溜めながらある程度のリズムで運べば直線で割って入れる性能自体はあるがそこはトラックバイアスと要相談。脚質は違うがマイルで前進しそうなフロムダスクと入れ替えるかも。

☆ドンデンガエシ
 毎回☆は消しと表裏一体の馬を選んでいて、一撃性能が高い馬になるケースが多い。先週のアロマデローサも良い感じだった。馬名で選んだ訳ではないが今回はここから。オールパルフェとフロムダスクは正直形が逃げしかないのでこの馬が積極策はあまり考えにくいが、どういう形でも力は出し切れそうなのがポイント。ドレフォン産駒はパワーマイラーを多く輩出し、母父ボリクリは結構な頻度でマイラーを輩出している。この馬もパワーマイラーだろうし自分で動く流れになれば一発があっても。

馬券は
②⑤⑭-印 ワイド15点
②-⑤⑫⑭-印 三連複15点
で勝負

オッズを見て点数を増やしたり買い目を足していくかも。

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