穴馬ギャンブラーともよ 第1話「ともよと一強の #天皇賞春 予想」

ごきげんよう皆さん。

「不安だからこの馬も追加するか」と買い足したら大体来ないでトリガミになる、でお馴染みのともよちゃんですわ。

という訳で今回から、絶妙に来そうだけど来なければ高確率でトリガミになるレベルの穴馬を厳選して予想していこうと思いますわ。競馬予想をシンプルにするだけでは、本線の馬を1頭ずつ見解述べていくのが正直筆が乗らない面白く無いので、男は度胸・女は愛嬌・穴馬を狙ってこその令嬢、そういうスタンスの競馬予想をしていきます。

基本的には重賞から選びます。条件戦と比較すると実力の上限が青天井なので、予想する上での軸馬などが選びやすいですからね。ゆくゆくは14:55から5分番組としてN○Kに放映される未来を信じて、(中の人の気が済むまで)予想していこうと思います。

記念すべき第1回は天皇賞(春)を予想していきます。先ずはシンプルな予想面から。

予想と見解

天皇賞(春)予想
◎タイトルホルダー
○ボルドグフーシュ
▲アスクビクターモア
△ジャスティンパレス
×ディープボンド

この5頭で決まりですわ。

そもそもの話、今回のメンバーだと明らかにタイトルホルダーが2枚ぐらい抜けてます。甲子園に今の大谷翔平が出るレベル、とまでは言わないですが、大学野球にプロ野球チームのスタメンが出るレベルぐらい差があります。(やってみたら案外、前者かもしれませんが…)

昨年の春天の勝ちタイムは3:16.2ですが、それ以前の条件戦の時計を見る限りでは、多く見積もって0.5秒前後しか遅い馬場ではなく、正直時計的には見劣りします。タイトルホルダーは7馬身もの着差を付けて勝っており、当然そのレベルのリードであれば最後は流して時計が水準程度に留まるのは納得なのですが、問題は2着以降の弱さです。

これは今年の日経賞などにも言える事ですが、タイトルホルダーは別に切れ味のあるタイプではありません。それでもここまで圧倒的な差が付いているのは、付いていくだけで精一杯で脚を溜める余裕すらない、という点に尽きますわ。ドバイSCを逃げて勝ったイクイノックスと同様に、強い馬は完全自力のレースで相手を封殺する事ができるということです。

負けるパターンとしては内枠を引きましたし出遅れでしょうね。逃げ馬が自身の前を取り中盤で極端にペースが落ちた際も怪しいです。ほぼ考えにくいですが、先行馬が入れ替わり立ち替わりでタイトルホルダーに競り掛け、不規則なラップになった際は厳しいでしょう。とはいえ、それで極端に有利になる馬も居ない事ですし、牙城は揺るがないと思いますわ。

4歳馬なら逆転の目があるかもという点ですが、これについてもある程度の見解をば。まずタイトルホルダーは昨年の春天(3:16.2)における中盤(1000〜2200m)までの1F平均は12.56秒前後で、後半1000mは60.3秒で走破しています。

対して昨年の菊花賞(3:02.4)は中盤(1000〜2000m)までの1F平均は12.54前後です。レース映像から確認する限りだと、上位3頭の中で最も後方からの競馬だったボルドグフーシュで後半1000mが60秒フラット前後(2000m通過2:02半ば)です。中盤は1F辺り0.02〜0.03秒程度しか変わらないのに、末脚のレンジは同じどころかタイトルホルダーの方が上という状態。

前半での消耗度が起因しているという見方もありますし、勿論それも正しいとは思いますが、宝塚記念(2:09.7)では1200m通過1:10.0程度で入り、そこから後半1000mを60秒切ってくるのがタイトルホルダーです。まあこれがチャンピオンホースという正に圧倒的なまでの数字の高さですわ。

勿論この数字を出せる4歳も十分立派ですし、そこからの成長過程というのも加味しないといけませんわ。とはいえ、京都だから上がり勝負で分が悪いとか、前に行く馬が多くてペースが流れるとか、それ以前の問題ですわ。タイトルホルダーに勝つには中盤1200mを1F平均12.5〜12.6前後のペースで追走しながら後半1000mを59.5秒以内で走破する必要があります。

ジャスティンパレスは前走の阪神大章典(3:06.1)における後半1000mを1000mは57秒後半で走破していて、中々に優秀だと思います。とはいえ、このレースは1000m通過が1:04.9と初めから遅く、後半までペースが上がらなかったので2000m通過(2:08.2)までの1F平均は12.82です。初めから1F辺り0.1〜0.2秒前後遅いペースで走りながらならこの脚を使えるというだけで、今回は中盤は元より、前半からこのラップで走れる訳ではありません。余力消耗度は加味するべきかと。幾らルメール騎手とはいえそれを極限まで抑えても限界は見えるので、その点で4番手ですわ。

ボルドグフーシュは有馬までは出遅れによるものが大きいですわ。出遅れれば前半から消耗する事は無いですし、何なら前が消耗するレースだったので棚ぼた的な意味合いもありました。昨年の菊花賞は1000m通過地点で最後方の馬が、一昨年で換算すると4〜5番手辺りの追走にあたります。前走は積極的な競馬をしましたが、本来は定位置。早めに踏んだらその分ラストが甘くなるのは理論上当然なのでキレ負けはやむなしで、全馬追走レンジが跳ね上がるタイトルホルダーの追走には、他の2頭より向いていると思います。

川田騎手は長距離実績が圧倒的に不足していますが、ドバイWCのウシュバテソーロや、リバティアイランドの桜花賞のような、リズムを守って馬の能力を最大限に引き出す騎乗は向いています。福永騎手が有馬記念(騎乗馬ディープボンド)で見せたような正答も目の前で見ていますし、ここは2番手評価で問題無いでしょう。(そもそもタイトルホルダーの追走に耐え得る馬がこれぐらいしか…)

アスクビクターモアは能力的には申し分無いですが、気性面の問題が常に付き纏う馬です。弥生賞は掛かり通しでしたしね。クラシック路線ではペースが流れたり、そもそも逃げたりで掛かる必要が無かった事が好走要因の一つです(勿論強いのもあります)。前走が出遅れになったのは気性面の問題とはいえ、進まなかったのは馬場適性と見て良いでしょう、掛かるなら進みますからね。消耗するペース自体には耐性がありますが、余分な体力の消耗を抑えたいのも事実です。

横山武史騎手はソールオリエンスを後方待機させましたが、本来はもっと積極的に位置を取る騎乗をします。精神面が完成されたら、もう一列後ろから持続力を発揮して好位差しが板に付いて来るんでしょうが、リフレッシュしたはずの前走の負け方が流石に悪すぎた感はありますわ。2頭より正直上の力だとは思いますが、流石に3番手までです。

ディープボンドはスタミナに優れていますが、タイトルホルダー相手には良いとこ無しですわ。宝塚記念では食らいついていたように、タイトルホルダーにプレッシャーを掛け続けられる競馬が理想です。とはいえ有馬記念では内にブレークアップが居たように、今回はアスクビクターモアが居ます。厄介極まりないですが、兎に角タイトルホルダーを楽にさせなければ頑張れます。前走では逃げたアフリカンゴールドとキレが変わらなかったように、前の余力を潰す事が結果的に後ろの余力を潰す事にも繋がります。和田竜二騎手はその点で結構弱気ですが、まあ何があるか分かりませんからね。勿論強いので惰性の5番手です。


それなりに述べましたが、そろそろ穴馬を紹介していこうと思います。今回は2頭挙げますわ。

穴馬①

☆ブレークアップ

1頭目は松山騎手が騎乗するブレークアップですわ。注目したいのは5走前のジューンSです。

勝ち馬は後にジャパンカップを勝つヴェラアズールなのは元よりですが、4着はステイヤーズSで2着のプリュムドールとレベルは高めです。そして大事なのはラップタイム。この馬は逃げていましたが、1400m通過は1:27.9で1F平均12.55と、馬場差を無視すればジャスティンパレスの阪神大章典より上のレンジで追走しています。それでいて後半1000mは58.1で走破しており、長距離適性の高さが伺えます。

アルゼンチン共和国杯は直線の不利(逃げ馬が内ラチに激突した反動で外に膨らみ、後ろを走っていた馬は直線で急ブレーキを掛ける事になった)の度合いが少なかったのとハンデ差を活かしての勝利でしたが、阪神大章典はトップハンデ(58)ながらジャスティンパレス(57)と同程度の末脚を発揮しており、分かりやすい形で馬が強くなっています。

低レベルの長距離戦であれば良い脚を使える事は分かりましたが、有馬記念もそうだったように、質の高いラップバランスで追走した時に弱さが出る馬でもあります。前走は行きたい馬を行かせての競馬でしたし、前が揃う今回であれば、一つ内のディアスティマを行かせて流れに乗り易い位置から競馬ができると思いますわ。松山騎手は強気に乗るタイプのジョッキーですが、タイトルホルダーを射程内に入れつつ脚を溜めて欲しいところです。

穴馬②

☆サンレイポケット

もう1頭はサンレイポケットですわ。注目したいのは一昨年の秋天とジャパンカップ。

この馬は元々1800〜2000mで好走しているように一定レベルのペース耐性があります。一昨年の2レースはGⅠレベルとはとても言えないペースでしたが、秋天は2400mのGⅠ並、ジャパンカップは2500m以上のGⅠ並のペースで推移しています。上位の馬とは力が違いましたが、対応力は広く距離適性にも融通が利くと感じました。

もう一つ好走パターンとして、ラストの脚が使える先行馬や差し馬が居る点も挙げられます。レースの流れに乗り易いタイプで、長く脚を使えるので動き易い位置から前を目標にしながら脚を使えると思いますわ。タイトルホルダーのペースの長距離GⅠであれば、得意とするラップバランスで走れそうな気はすると思います。今回は揃っていますし、ボルドグフーシュをマークして一緒に上がるようなレースが理想です。

捲り自体はできる馬だと思っているので、デムーロ騎手と手が合わない事はないでしょうけど、流石に馬齢を考えても無理くりにこじ付けた間は否めませんわ。去年の再現レベルに他馬が付いて行けないという状況であれば、レースの内容次第で絡んで来る可能性こそありますが…

買い目

◎-○▲△-印の三連複三連単15点ずつ
◎-○▲△×穴馬①の三連複三連単計30点

ですかね。穴馬②は厩舎コメント見て判断しますわ

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