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「人外(馬)魔境府中決戦」#ジャパンカップ 予想

※本文は『呪術廻戦』本誌の単行本未掲載のネタバレ内容を含みます。悪しからずご了承ください。






各馬見解

◎:イクイノックス

武器:掛け値無しの余力・高次元の追走力・抜群の末脚持続力
弱点:無し

余力:15
トップスピード:11
持続性能:11
追走力:10
スタミナ:9

総合力評価:100点(SSS)
末脚評価:SSS

呪術廻戦で例えるなら:両面宿儺

サラブレッドという生物の頂点に君臨する圧倒的強馬。1000m通過57.7秒を3番手で追走しレコードを叩き出す追走力、トップスピードを非常に長く維持する持続力、コースロスをガン無視して速度を出す余力、全く隙がありません。

第225話(WJ2023年28号掲載)

 根底にある競走馬としての能力の各要素が非常に高いレベルに到達しており、文字通り「何でも出来る」スーパーホースです。歴代でも類を見ない強さ。史上最強と呼んでも差し支えないレベルの領域に到達しており、他馬はモブです。

 負けるとすれば、オーバーペース気味になりかけた所を五条リバティアイランド悟に出し抜かれるか、出来落ちしかありません。しかし、調教はまさかの前走より良く、その目すら潰えかけている現状です。目に見えない疲労があれば話は変わりますが。

 最悪なのが、この馬が走ったレースの大半は全馬が最高パフォーマンスを更新しています。それでこの馬は圧勝しているわけですから、普通に魔虎羅を出しているのと同じです。しかも数走ってない訳なので、いつ適応したのかも分からないです。誰に押し付けたんだ…

第229話(WJ2023年33号掲載)

 競馬界のラスボスに立ち向かえるのはあの馬しか居ません。助けてチェンソーマン。





○:リバティアイランド

武器:圧倒的余力・究極次元のトップスピード・末脚の持続力
弱点:レベルを上げるデメリットは?

余力:11
トップスピード:16
持続性能:9
追走力:8
スタミナ:6

総合力評価:90点(S+)
末脚評価:SSS

呪術廻戦で例えるなら:五条悟

アーモンドアイ以後に生まれた全ての馬の中でも頂点に立つ究極のキレを有しており、現代最強の牝馬です。数字的にも、阪神JFはウオッカ、桜花賞はアーモンドアイ、オークスはジェンティルドンナと同等ないし超えるレベルのパフォーマンスを発揮しています。

 この馬の持ち味は、そのキレを生かす絶対的な余力量と追走力です。末脚が一瞬で消失しない持続力もあり、世代戦では他馬を全て子供扱い。しかも普通に世代レベルは高く、秋華賞2着のマスクトディーヴァ負けたブレイディヴェーグがエリザベス女王杯を制し、三冠路線で好走したハーパーが同レースで3着となりました。

 全てにおいて最強のイクイノックス相手にあろう事か末脚の強度で勝るというのは、この上無いアドバンテージであり、唯一イクイノックスに対して真っ向勝負で勝ち筋があります

第226話(WJ2023年29号掲載)

 また、3歳馬なので斤量のアドバンテージがあります。イクイノックスとリバティアイランドでは勝利条件が違います。前者はトップハンデで100%のパフォーマンスを出す必要がありますが、こちらはイクイノックスにさえ勝てれば栄光ですからね。枠の利もあります。

 リバティアイランドといえど、パフォーマンスレベルを1〜1.5段階は上げないと蹴散らされるだけなのですが、それでもこの状況が一番勝率が高いのは確かです。阪神JFの追走よりも更に負荷をかけた追走をする必要があり、何かとんでもない無茶をする可能性こそありますが、不敵に勝ちに行って欲しいです。

第221話(WJ21・22合併号掲載)





▲:タイトルホルダー

武器:圧倒的スタミナ・追走力
弱点:スピードレンジ・状態

余力:12
トップスピード:6
持続性能:12
追走力:11
スタミナ:15

総合力評価:85点(S)
末脚評価:A+

呪術廻戦で例えるなら:乙骨憂太

 キタサンブラック以来の強度を持つステイヤーです。圧倒的なスタミナと高め続けた追走力を武器に宝塚記念ではレコードを樹立。イクイノックスを除けば現役のチャンピオンホースとなっていた事でしょうし、2500m以上のレースでは格下を圧倒も圧倒。余力の総量はリバティアイランド以上とも言えます。

 その分末脚の火力は見劣りしてしまいますが、必ずと言って良いほど相手に追走力・余力・スタミナを要求するレースが可能で、言ってしまえば消耗戦に滅法強いです。

第174話(20巻・WJ2022年10号掲載)

 パンサラッサを追いかけて勝ち切るように追走力もピカイチで、長距離カテゴリで捩じ伏せるレースができます。2400mカテゴリでも同様で、この馬が単騎で逃げるなら難しい部分がありますが、パンサラッサが居てくれることで真価を発揮すると思います。

良くも悪くもこの馬が中心となりますし、この馬より強いかどうかが全てになりそうです。これは競走馬としての総合能力という話なので、私は3番手に置きます。懸念点は状態で、前走並みの状態なら間違い無く負けてしまいますし、少なくとも日経賞レベルにはあって欲しい所。

 また、スピードレンジも2400mでは若干短いので、ここが完全に要求されるような流れになると厳しいです。馬場差を考慮しても、2:21.2ぐらいでは走れると思いますし、復権を見せて欲しいです。





△:ドウデュース

武器:余力・トップスピード
弱点:掛かる面?

余力:12
トップスピード:12
持続性能:10
追走力:8
スタミナ:7

総合力評価:85点(A++)
末脚評価:SS+

呪術廻戦で例えるなら:九十九由基

 リバティアイランドに次ぐ加速力とトップスピードを持っており、余力もリバティアイランド以上。追走力も秋天は掛かった点によるもので、300m地点までは何だかんだ追走できていました。ダービーでイクイノックスにマークされて凌いだのはマグレではないという訳です。

 余力をスピードに変換するタイプの最上位に位置しており、京都記念では後方から差すのが厳しい中、次元の違う脚で圧勝。凱旋門賞以来のレースになりましたが、斤量増に全く動じることはなく高指数をマークしました。

205話(23巻・WJ2022年52号掲載)

 前走はその京都記念から半年以上ぶりのレースでしたが、レース中に掛かって終了してしまいました。あのラップで掛かるのが凄いですが、久しぶりのレースでガス抜きが出来ていなかったのも事実です。これがこれからも向き合っていかなければならない点なのかどうかはさておき、掛からない限りはやはり地力が最上位と見ます。

 タイトルホルダーとパンサラッサの参戦により、より質の高いラップになる点からも、より地力が問われる展開に強いと思いますし、上位争いに食い込む力はあると思います。位置取りは後方になりそうですが、せめてイクイノックスやリバティアイランドを目標にできるような位置でレースを行なって欲しいですね。





消:スターズオンアース

武器:末脚持続力・万能性
弱点:レースレベルの向上

余力:9
トップスピード:10
持続性能:9
追走力:6
スタミナ:7

総合力評価:75点(A)
末脚評価:S+

呪術廻戦で例えるなら:裏梅

 かなり強いんですが、数字がかなり足りていません。全くというほどでは無いですが、少なくとも大阪杯2着というのは、天皇賞秋7着未満の数字であり、追走力という観点からも、天皇賞秋で後方から追走したダノンベルーガより負荷は緩いです。

 仮に出走していたらという話ではありますが、質の高い日本ダービーを経験したドウデュースとダノンベルーガと比較して、真っ当なレベルでの追走経験は大阪杯まで経験しておらず、かつ牝馬三冠路線のレベルは例年より低く、当然今年より低いですからね。

 距離が2400mになる分には良いと思いますが、追走力が問われそうなレースに対して半年ぶりというのはいかがなものかと。斤量差を考慮しても、リバティアイランドのオークス以上のパフォーマンスを発揮しなければならない形となり、個人的にはデアリングタクトと同クラスぐらいと見るのが妥当だと思います。

 じゃあ強いじゃないか、という話ですが当然強いです。とはいえ、このメンバーで2段階近くもしくはそれ以上のパフォーマンスを発揮するのはかなり難しい側面があり、良くて抑えが妥当だと思います。ラストの脚は良いので、それがしっかり生きる余力を残せればここもそれなりに。





△:ダノンベルーガ

武器:一瞬の切れ味
弱点:持続性能・状態

余力:9
トップスピード:12
持続性能:6
追走力:8
スタミナ:7

総合力評価:85点(A++)
末脚評価:S+

呪術廻戦で例えるなら:鹿紫雲一

 溜めれば溜めるだけ切れ味が増すという面白い馬ですが、追走力も中々で序盤から結構頑張らせてもそこそこ走ります。なお、溜めれば良いというのはあくまで着順や着差基準であり、どちらで走らせるのが良いのかは正直分かりません。

 一瞬で使える脚には目を見張るものがありますが、それを使い果たした後の減速率がとんでもなく、大体は最後止まった所を差される展開が続きます。とはいえ、秋天では思った以上に止まっている様子は無く、位置取りの消費分とトントンという形に見えます。自身もレコードな訳ですから、よく走っています。

237話(WJ2023年44号掲載)

 モレイラ騎手も継続騎乗である程度特性を把握しており、この馬の力を出し過ぎずという騎乗をしています。今回は枠の並び的にドウデュースの後ろないしリバティアイランドの後ろが取れればという所で、昨年の5着より良い結果が望めそうです。

 激走の後の反動は気になる所で、秋天の際は本来ここが目標ぽい仕上げだったのですが、あまり状態的に物凄く良いという訳ではありません。とはいえ、正直にコメントする堀師が悪いと言っている訳でもないので、状態に関しては平行線で考えるのが妥当でしょう。

 数字はイクイノックスに次ぐ単独2位ですし、2400mに伸びるのを好転と陣営が捉えている点からも、評価を上げての4番手とします。






消:ヴェラアズール

武器:末脚持続力
弱点:追走力

余力:8
トップスピード:9
持続性能:10
追走力:5
スタミナ:9

総合力評価:75点(A)
末脚評価:S+

呪術廻戦で例えるなら:秤金次

 ノった時は強いというタイプで。典型的なスロースターター。追走に負荷を掛けず末脚を伸ばすという競馬に滅法強く、スタミナ質の末脚を使うため、広くて直線が長いコースだと最高相性を誇ります。

 とはいえ、今回は追走力が要求されるレースとなるため、持ち前の末脚を発揮するには、レースに参加しないことが前提となります。

 今年に入ってからも、前半の追走に力を割くシーンは見られており、数字も徐々にではありますが上げているという点からも、時計勝負に対応できないという訳では無さそうです。





穴:ディープボンド

武器:スタミナ・追走力
弱点:スピードレンジ

余力:8
トップスピード:7
持続性能:11
追走力:7
スタミナ:12

総合力評価:75点(A)
末脚評価:A+

呪術廻戦で例えるなら:虎杖悠仁

 高い追走力とスタミナがあり、前半から負荷を掛けても最後まで粘り切る力があります。後半の伸びはまあお察しという所ですが、最後までしっかり走る分数字は高いレベルで安定しています。

 2400mでもそれなりに走れており、後述のイレジンを完封するだけの力もあります。とりわけ追走力が要求されそうな今回は、タイトルホルダーを交わしたりタイトルホルダーと残ったりというのが往々にしてあり得るので、今回は久々に抑えます。

 スピードレンジが問われる展開になると終わりなのは変わりませんが、消耗戦で戦うという点においては高く評価できる1頭です。高速馬場適性に関しては未知数なものの、他馬が数字を落とす消耗の仕方をするなら、2・3着争いに食い込んでもおかしくないと思います。

220話(WJ2023年20号掲載)





穴:🇫🇷イレジン

武器:スタミナ質の高い末脚
弱点:日本式の高速馬場適性・状態

余力:9
トップスピード:8?
持続性能:10
追走力:7
スタミナ:11

総合力評価:75点(A)
末脚評価:S

呪術廻戦で例えるなら:ミゲル

 スタミナ質の末脚を持つ馬で、19戦して一番負けても4着1回のみという抜群の安定感を誇ります。最後は止まり気味になるシーンは多いものの、10Fでルクセンブルクやベイブリッジといった強豪相手に完勝するだけの力はあり、3000mのGⅠも勝っています。

 12Fは得意とする分野に映りますし、フランスでもそれなりに強い位置に居ると思います。とはいえ、今年の欧州12F路線はイクイノックスやエースインパクト、オーギュストロダンを除き低調気味です。私はリバティアイランドはエースインパクトと近いタイプと以前から形容しており、まあそこよりは劣るかなという所。

 高速馬場適性に関しては完全に未知数で、大丈夫なようなら最大出力はこの中でも上位です。ちなみにガネー賞は不良レベルの重馬場です。ただ、既報ではハ行が出ているとの事なので、状態面でも心配が残ります。

 ただ、イクイノックスとのワイドで10倍以上付くので、そこで抑える分に良いのかなと。





消:パンサラッサ

武器:追走力+持続力
弱点:流石に長すぎる距離

余力:7
トップスピード:8
持続性能:10
追走力:15
スタミナ:6

総合力評価:65点(B+)
末脚評価:B+

呪術廻戦で例えるなら:高羽史彦

 レースの鍵を握る馬で、幾らイクイノックスといえど、この馬をピッタリ追走すれば確実にオーバーペースになります。流石に天皇賞秋ぐらいのペースでは逃げないと思いますが、それでも速いのは確かです。

 2F目に先頭に立つまでの速度を起点として、そこから最後まで緩やかに減速していくという、米国質ダートのような逃げ方が特徴的です。追いかければ当然オーバーペースになりますが、放置したら大逃げになるという馬で、相手に択当てを迫る事ができます。

 流石にスタミナが足りないので今回は消しますが、しっかりとした逃げを打ってくれる事で引き締まったレースになると思います。何より出走してくれることに感謝したいです。他馬が大きく離されてトップスピードでは届かないレベルになると、馬券的にも楽しめると思いますし、やはり賞金王は侮れません。





予想・買い目

◎イクイノックス
○リバティアイランド
▲タイトルホルダー
△ダノンベルーガ
△ドウデュース
☆ディープボンド
☆イレジン

予想軸
能力70:TB10:展開20

買い目
②-①③⑤⑩⑭-①③⑤⑩⑭ 三連複10点

想定タイム:レコード

予想される展開がほぼ確定的なので、追走力を基準とした能力値がベースとなります。最高のレースに期待、という事で。

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