【いつか全財産を取り戻す】 #有馬記念予想

2021年12月23日 00:53

先週の結果

　的中こそしたものの何とも言えない結果に終わりました。◯ジオグリフ▲ドーブネは飛ばしていますし。
　さて年末の大一番、有馬記念です。

　今年は現世界レーティングで日本馬トップのエフフォーリアと、史上初のグランプリ四連覇を狙うクロノジェネシスのマッチレースとなりました。
　エフフォーリアはグランアレグリアやコントレイルを破り日本最強の称号に王手を掛けており、最優秀3歳牡馬になることもほぼ内定しているようなものと、年間100勝を達成した横山武史騎手の勢いに並ぶように、世代交代を呼びかけています。
　対するクロノジェネシスは同期の桜花賞馬グランアレグリア、オークス馬ラヴズオンリーユーがラストランを飾り、ここも期待が掛かるレース。非常に楽しみな一線となりました。

　トラックバイアス的には、例年通り内枠×先行有利で枠の並びが非常に重要となるレースになりそうです。
　また、今年の菊花賞馬タイトルホルダーは逃げて勝ち、こちらもラストランとなるキセキも前で粘れる馬の為、差し馬が簡単に勝てるような展開となりにくいのも想像が容易いですね。

　ホープフルSが残っていますが、ここはキッチリ当てて締めたいと思います。

予想・レース展望

◎クロノジェネシス
◯エフフォーリア
▲ステラヴェローチェ
△タイトルホルダー
△メロディーレーン
×ディープボンド
×アサマノイタズラ
☆キセキ

　例年通り、皐月賞馬と菊花賞馬、天皇賞馬とグランプリホースが馬券になるレースだと予想します。
　展開的にはパンサラッサとタイトルホルダーが前でレースを進め、そこにエフフォーリアとクロノジェネシスとディープボンドが付ける形、ステラヴェローチェとアサマノイタズラはその後ろとなりアカイイト辺りもこの位置に付けると予想できます。

　エフフォーリアは初距離となりダービーでシャフリヤールに差し切られている点からも言えるように、どれだけロス無くレースを進められるかが鍵となります。
　逆にクロノジェネシスは多少雑に乗ってもスタミナが足りていますし、エフフォーリアを捉えるだけの能力は兼ね備えています。

　個人的には、エフフォーリアが標的になるタイミングが早ければ早いほどクロノジェネシスが有利、という読みですね。秋天では残り200m地点での先頭ですので、直線に向いたタイミングで瞬発力を使うと予想できます。
　クロノジェネシスはその仕掛けより前にロングスパートを決め、エフフォーリアを封じて欲しいところ。

　削り合いとなったら差し追い込みが有利に働きますので、ほぼ全レース上がり最速かつデムーロ騎手なので追込みを決めやすく、割って入るもしくは先頭に立つことも考え得る結論ですね。

各馬見解

◎クロノジェネシス
　文句無しの本命ですね。海外帰りがどうかという不安はドバイシーマクラシック→宝塚記念のローテで払拭されましたし、不安要素に一切の余地が無いです。
　単純な能力買いで本命が打てるGⅠは今年だと桜花賞と皐月賞ぐらいしか無かったのですが、ここは楽に本命印が打てます。
　凱旋門賞のレースレベルは非常に高く、次走で凡走した馬が多いとはいえレース間隔を詰め過ぎたが故のものですし、地獄のような馬場状態とはいえ、同日に開催されたオペラ賞からJCに出走したグランドグローリーが5着ですので、そこも気にする点では無いですね。
　唯一の懸念点は、能力ピークが過ぎているのではという点ですが、追い切りを見る限りでは問題も無さそうです。

◯エフフォーリア
　正直、現役での日本最強馬だと思います。
　ロンジンのレーティングは贔屓目に見られがちなのですが、だとしてもコントレイルやグランアレグリアに先着した天皇賞秋のパフォーマンスは目を見張るものがあります。
　能力的にはどの馬にも先着する可能性を秘めていますが、弱点は少なからずあります。スパートスパンが短い点ですね。
　この馬は残り400mまで優位で持って行きそこから一瞬で脚を使うタイプの為、外枠を引いたり馬群に包まれたりで上手く先行できない形になると弱さが出ると思います。
　スパート勝負になるとシャフリヤールやコントレイルに切れ負けしていますし、立ち回り次第で1着という印象ですね。ただ、馬券外ないし掲示板を外すとは考えにくいほど能力が抜けていますので、対抗として抑える形です。

▲ステラヴェローチェ
　3歳馬で最も推したいのがこの馬になります。
　不良馬場専用機に見られがちですが、姉に勝らずとも劣らず、マイルから3000mまで非常に器用に熟します。ペースにも流されにくく、崩れにくい強さも姉譲りですね。
　開花するとしたらここだと春クラシックの段階から直感していました。菊花賞では800m標識通過段階からスパートを掛け、後方2番手から4着、上がり3F最速ですので、ロングスパートが強い有馬記念では絶好の狙い目ですね。
　内は空かないと思いますが内を突ける強みもありますし、馬群を縫う力もあります。馬体重の大幅増減は許容範囲でしょう。神戸新聞杯組は軒並み総崩れでしたし、ダメージが大きかったと見るべきですね。

△タイトルホルダー
　今回の鍵となるペースは、この馬もしくはディープボンドが握る展開となりそうです。どちらも中長距離での逃げ実績があり、ロングスパートを得意としていますのでここは積極的に狙いたいところです。
　しかし、今回に限って言えば、エフフォーリアやクロノジェネシスのエースアシストになってしまう危険性が大きすぎる為、あまり重く打てないのが現状です。先行有利といえど2頭で潰し合いになれば厳しいかと。

△メロディーレーン
　半分応援馬券的なノリではありますが、前述したように前にロングスパートを掛けられる馬が競り合う流れになりそうですので、崩れてくれば差し馬が届く可能性も考えられます。
　考えたいのはステラヴェローチェ、メロディーレーン、アサマノイタズラ、アカイイトとなりますが、アカイイトは初距離ですし輸送不安から考えるとややこちらに軍配、という形ですかね。アサマノイタズラに関しては最早総崩れレベルでないと来ないですし。

×ディープボンド
　実績的には春の天皇賞馬ですね。
　スタミナは現役屈指ですし、まず崩れないとは考えたいのですが、スタート能力でタイトルホルダーに軍配が上がってしまう為、仕方なくこの位置です。

×アサマノイタズラ
　多分マツリダゴッホ枠だと思うのですが、脚質的な物なのか前総崩れでないと来る気配すら無い馬ですね。抑えることには抑えるのですが…

☆キセキ
　この馬は結局鉄砲の方が走ると思うんですがどうなんでしょうか、引退レースとなってしまいました。
　好位粘り込みよりも、一昨年の有馬や昨年の宝塚のような、捲るタイプのロングスパートをステラヴェローチェと併せ馬でやってきたら怖い存在です。
　ただ、その戦法でもクロノジェネシスとかリスグラシューになりそうな気はするんですけどね…