見出し画像

大悲山 峰定寺(京都市)

京都市内、鞍馬のさらに奥にある修験のお寺。
今年も宝物館の公開日に参拝。
桜と若葉が美しい。山は、台風と豪雨で木がひどく倒れ、崩れたままだ。

本堂は、舞台懸崖作り。写真撮影禁止の修験の山であることから、お参りは麓の受付で財布以外を預けて登る。
本堂からは、京都の北の山々が見わたせる。眺望も初夏の風も最高。眼前の杉が全部仏さまに見えるような心持ちになる。

豪雨や台風で参道もだいぶ崩れた跡があったが、修理していただいていて登ることができてありがたい。
840年前の建物が度重なる風雨に耐えている事実には、心改まるものがある。

重文の十一面千手観音像、不動明王、毘沙門天、釈迦如来、すべて小さい体躯のものだが、一見の価値あり。重文の阿吽像は藤原時代のもので、とても力強い。

昨年訪れたとき、地元の林さんという方が解説してくれた。その時に林さんは1926年生まれと聞いた。あまりにも若々しく、20歳以上はお若いと思っていたので驚いた。
その林さんは今年もおられるだろうか?今年93歳のはず、と思いながらの宝物館。おられた。
いっそう息災でいらっしゃった。自転車に乗って来られるらしい。坂の多い道、私よりはるかに元気である。

道中に一般向けの宿泊施設『翠峰荘』があり(峰定寺近くの宿泊施設は一般向けではない。めちゃくちゃ高い)、そこのランチ『花背のおばんざい定食』、すごく美味しかった。季節に合わせてメニューが変わる。いまは山菜の天ぷらであった。おすすめです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?