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「私立大学築城部」【企画書】

▼コピー
20kgの鎧を着て、10mの石垣をよじ上る!
これは、城に挑んだ現役大学生と仲間たちの物語。


▼あらすじ(300文字まで)
風間鷹氏、大学1年生。
剣道にこれまでの人生をささげ、屈辱的な敗北をした彼はトラウマを抱えていた。
そんな鷹氏は部活に参加する。
それは「築城部」。築城部は城を舞台に戦うという全国的にもポピュラーな競技を行う部活だった。お城合戦は初心者ながら、鷹氏は剣道のスキルを生かし、困難を乗り越えて仲間と共に勝利を収める。異色の競技に身を投じ、成長を遂げる彼の物語が始まった。


▼1話ストーリー(1000文字まで)
風間鷹氏(かざまたかし)は大学1年生。
神奈川の大学に通う為、引っ越してきた。
そんな大学は新入生歓迎会の真っ最中であり、鷹氏も様々な部活に参加する事に。
が同級生のノリに中々なじめない。
というものの、鷹氏はこれまで剣道に明け暮れていた為、こういう時にどう過ごしていいのか分からないのである。
ならば剣道は? となりそうなものだが、かつて大会で負けた事がトラウマとなっており、それも気が進まない。

そんな中、ある日出会ったのが「築城部」。
築城部は、近くにある神奈川屈指の名城「山中城」を縄張りとし、城の環境整備をするらしい。
部員でもあり、同じく一年生でもある大道寺京子から、鷹氏も熱心に勧誘される。
彼女の歴史に対する圧倒的な熱量に押される形で、入部する事を決める。
早速山中城に行く事になる鷹氏だったが、そこで待っていたのはまさかの展開だった。

なんとその城を舞台に合戦を行う、というのだ。
実はこの世界には「お城合戦」という競技が存在していた。
内容はシンプルで、籠城側、攻城側と別れ、数十人ほどの集団で城を落とすか守るか、というものである。
競技として老若男女に親しまれており、刀が真剣ではなかったりはするものの、鎧は10㎏を超える等、内容は真剣そのものだ。
……とそんな競技がある事も良く知らなかった鷹氏だが、京子と共に早速試合に参加する。
初めての鎧兜の重さに耐えられず一歩も歩けない生徒、槍の長さを把握できず味方を殴ってしまう生徒、城の足場の悪さに転んでしまう生徒……
そんな中、剣道で鍛えた鷹氏は苦しみながらもなんとか敵陣に向かう事に。
一方、京子は初めての城合戦ですくみ上っていた。
歴史好きで非常に明るい性格の京子だが、自分がお城合戦に来た事で経験した事の無い緊張に襲われてしまう。
その京子の姿を見た鷹氏は、剣道に打ち込んでいた時の事を思い出す。
誰よりも練習したつもりだったが、力を突ければつけるほど、自分よりも強い連中と出会い、叩きのめされてきた。
自分の中で最も自信のある剣術で一番になる事を諦めた鷹氏はそんな自分の経験を京子に重ねる鷹氏。
そんな鷹氏の元に敵が襲い掛かる!
が、剣道の経験が体にしみ込んでいた鷹氏は慌てる事なく相手を倒す。
その勢いのまま、鷹氏のチームは相手を圧倒し、勝利を収める。
久しぶりの戦いの場で高揚感を覚えた鷹氏。
こうして、築城部の日々が幕を開けた。

▼2話以降ストーリー(3000文字まで)
校内の練習試合を終えた鷹氏たち。
と、次に彼らを待っていたのは「山中城を守る会」への参加だった。
この会は自治体主導で運営されており、その城周辺の地域住民で構成されている。若者もいれば老人もおり、多種多様な人々が参加しているのだった。
この守る会こそ、お城合戦で戦う団体であり、大学の築城部はあくまでその組織の中の一つのグループに過ぎないのである。
ここから数十名の精鋭を選び、来る祭に備え守る会は動きだす。
場内に問題があればそこを補修し、合戦にそなえ準備を整えていく。
同時に部員たちは鎧を着て日々のトレーニングを行い、剣、槍の使い方を学んでいく。

そして、祭の日。
山中城を守る会と対するのは箕輪城を守る会。
実はこの祭を行う事が急遽決まった為に山名城を守る会は最近復活したのであり、近年まともな活動をしていなかった事が明らかになる。
合戦がいざ始まると、ブランクのあった鷹氏たちは防戦一方となってしまう。
しかし、歴史の知識をふんだんに有する京子が機転をきかせた作戦を立案。
さらに、大ベテランの老人たちが経験あふれた戦いを繰り広げる。かつて守る会に所属しいくつもの合戦を戦ってきたベテランたちは今回の復活に対する喜びを見事に表現する。
様々な人の活躍の結果、鷹氏たちは見事に大逆転。無事に勝利を収めるのだった。

祭を無事に終わらせた鷹氏たち。
すると、そこへ一つの案内が届く。それは全国大会への参加案内だった。
日本にある様々な名城、そして守る会。鷹氏たちは、曲者がそろう全国大会へ挑むのであった。

こうして、様々な城を攻める戦いや、山中城を守る戦いを描きつつ、鷹氏、京子たちの成長模様を見せていきたいと思います。

(以上)

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