HERO COMPLEX

好きな音楽の話。

今や音楽はCDからDL販売、そしてサブスク配信と主流が移り変わっていってる。その全てにいい面悪い面あると思うので、そこをどうこう言うことはしないけど、そんな中でもCD(盤)が出たら必ず買いたいと思っているアーティストが2つある。
ひとつはTOTALFAT。
もうひとつはHERO COMPLEX。
今日はこの「HERO COMPLEX」というバンドの紹介をしたい。

Vo/Gtの三木風太、Vo/Baの柴田慎平、Drの高杉泰宏のツインボーカル3ピース。拠点は北九州。プロフィールについてはそれぐらいしか知らない。

初めて知ったのは、広島ローカルのスポーツ番組「元気丸」のエンディングテーマに「Feel Life Goes On」が使われていたからだった。

曲がかっこよくて耳に残ったのはもちろんあるが、大好きなカープやサンフレッチェのいいシーンを映した映像のバックにこの歌が流れるので、好きにならない理由はあんまり見当たらない。とまぁ最初はそんな至って普通な感じだった。

じゃあ何が他のエンディングテーマと違ったのか。
この頃僕はカープに関係する曲をiTunesストアで買い漁っていた。球場でかかる曲、選手の入場曲、テレビ中継のテーマ曲…。ところが、このHERO COMPLEXの「Feel Life Goes On」はiTunesストアでもAmazonでも配信されていなかった。
さて困った。なんとしてもカーププレイリストを完成させたい。しかしDL購入ができない。そうなるともう盤を買わざるを得ないのである。初めは一曲だけを聴きたいがために買った一枚のアルバム。今思えば、この曲が配信されていてDL購入出来ていたなら、この素敵なバンドをちゃんと知ることは出来なかったかもしれない。

家に届いたHERO COMPLEXのアルバム「Keep on going.」。いまどき煙たがられるノスタルジアかもしれないが、透明なビニールを開けてケースからディスクを取り出すあの瞬間は何回やってもワクワクする。
聴き始める。初めは正直一発で全部の曲を好きになるまで行かなかった。多分、目的の一曲が手に入った喜びが大きかったから。でもアルバムを通しでかけて流し聞きしているうちに、「あれ、この曲めっちゃ好きだぞ」「この曲のメロディー好きだ~」がどんどん見つかる。今度は歌詞カードを見ながら聴く。歌詞がいい。熱い。まっすぐ。時には弱さを見せてもいいと言う。でも最後には背中を押してくれる。
仕事の行きも帰りも、ちょっと出るときも、遠出するときも、ずっと聴いてた。
最初に好きになった「Feel Life Goes On」こそ英語詞が多いが、多くの曲は平易な言葉遣いの日本語が主。が故に耳に気持ちよく入ってくる。歌詞もすぐ覚えた。
たまに言葉が聞き取りづらいこともある。英語詞の発音があれっと思うこともある。でもそんなのが大して気にならない熱さと真っ直ぐさがある。

最初に買ったアルバム「Keep on going.」は2ndなのだが、迷わず1st「Ginger!!!」と3rd「SOLDIER」も買う。好きな曲がどんどん増えていく。
スポーツをガンガン見に行くようになって、彼ら彼女らの心情に触れることも多くなったりしたが、そういう環境にもHERO COMPLEXの応援歌は熱く心に響いた。

今どきの音楽を語れるほどたくさんの音楽を聴いているわけじゃないけど、HERO COMPLEXに今出会えたことが本当に良かったなと思っている。彼らのような音楽が沢山の人の耳と心に届いてくれたら良いなと思う。
ライブにも行ってみたいが、そう思い出した矢先のこの情勢。しばらく生で聴ける機会は巡ってきそうにないが、いつかこの耳でその熱い魂の叫びを直に受け止めに行きたいなと思っている。

最後に何曲か、YouTubeにMVがある中で特に好きな曲を、好きな歌詞と一緒に紹介。気が向いたら聴いてみて。


「風」
答えはいつでも心のずっと奥
無理に引き出さなくて良い
君のペースで探しに行けばいい


「地平線」
年だけをとることが経験なんだと思い違い
負かされて初めて気づいてる
自分の無力を噛み締める


「スタートライン」
悲しみの夜も赦される朝日もあった
忘れないでくれここがスタートライン


「そばにいればいい」
気に留めなくて良いこと
他人からすればきっと
くだらないことで眠れない夜があるのさ


「Picture」
あの時見た景色が今では違って見えた
見えるものが増えて見えなくなっていく


HERO COMPLEX!

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