私は結婚を

していません。が話を聞くのは面白いです。やまもといちろうさんのコラムとはあちゅうさんのコラムも面白かった。お互い、反対側の価値観もわかるよねというところをきちんと見せています。

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「結婚のデメリットをはあちゅう女史は語り、私はデメリットを愛して生きる」http://bylines.news.yahoo.co.jp/yamamotoichiro/20150423-00045083/
「結婚のデメリットは山盛り!?はあちゅうのおひとりさま結婚論」http://sololife.jp/article/1007
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 このところ、仕事がとてもしんどい状況でした。

 支援をしている障害者の方が警察のお世話になり色々と奔走する、その方のお世話をすることはもう耐えられないからと仕事を振ったはずの親御さんがあれしろこれしろと夜中にメールを送ってくる。

 障害者の方の支援をしたい気持ちは今の仕事の原点です。その原点にいたときには実感しなかったことが迫り続ける。障害者の方は神様とか天使であるはずがない。だからいいこともすれば悪いこともする。親にもエゴがある。こちらの状態は見えていない。

 それでも私自身の気持ちは揺るがないようになりました。その子も悪いところもあるけれど、優しかったり好きなことについてとても詳しかったりといいところがある。親も子を思う気持ちがある。そういうところを守り芽生えさせていきたいと変わらずに思えるのです。

 例えて言うならば、これが大事なのだという宝物を手のひらの中に包み続けて、砂嵐をかいくぐる。その嵐が過ぎたときまだ手のひらの中に宝物があったなら、それこそ本物の宝物なのだろうと思います。
 今はその砂嵐をかいくぐる力も多少は身につけられたし、手のひらの宝物も自分にとって守る価値のある大事なものという確信があるから気持ちは揺るがないようになりました。
 砂嵐は一様ではないけれど、それを乗り越えて初めて気づく大切なものがある。砂嵐を避け続けていては得られないものもある。

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 結婚して子供が生まれる。子供は理不尽です。突然泣きわめくこともある。理屈が通らない。親の時間や空間を割り込んでくる。小児科医や学校の先生は定時になったら帰ることができ子供と切り離された時間を作ることができるけれど、親は24時間親でいなくてはいけない。憤懣やるかたないこともあるでしょう。それでも受け入れる。とてもすごい仕事だと思います。

 子供の振る舞いやエゴという砂嵐を乗り越えたときに、「それでもこの子供が大事だ」、と思えていたら親御さんはきっと大きな宝物を手のひらの中に得ていた実感を持てるのだと思います。配偶者も同じなのでしょう。私はまだ見ていない世界ですが憧れます。とても大変そうだけれど。

 メリット、デメリットは実際にあるから、結婚しろ子供を作れと強制するものでもない。ただ、こっちの世界は来るのは大変だけれどもこういう光景も広がっているよ、という人生観の話だなと思います。社会的な家族観とかの話でなく。

 だから結婚に限らず起業して苦労することでもいい。砂嵐は無数にあるから。しかしメリットデメリットだけで針路を決めていては得られるものは限られてくるよ、という話かなと思いました。

『村上さんのところ』感受性の磨き方を教えてくださいhttp://www.welluneednt.com/entry/2015/04/22/081900

仕事をすること、生きることを考えさせられた一週間でした。

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今週新宿のとあるBarのカウンターで飲んでいた時、
隣に座った方がいたので自分の前にあったメニューを差し出しました。するとそこから話しかけられ、ずっと話を聞いていました。一時間くらい経った頃、話を聞くのが上手いですね、と言われました。

聞いていて過去に聞いたことがある話もあったけれど、一度受け止めて聞き続けているうちに知らない話も出てくる。その話を楽しんでいるだけだったのですが話している方も楽しかったのかなと思えて嬉しかったです。

45ml入る計量カップでも既に30mlのウイスキーが入っていれば15mlしか入らない。色々なお酒を楽しみ話を楽しむなら、空っぽにしてからの方がいいかなと思っています。かなり酔っぱらいますが。

あと、辛いことがあってもカウンターの上では出さないくらいの大人になれたかなとも思いました。



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