ともぞうの性別放浪記 その4

先日、『Social Action Drinks』に参加して参りました。会場が東京・渋谷のお洒落なコワーキングスペース(なのかな?)だったので、高尾山近くに住んでいる私は、色々な意味でドキドキしながらでしたが、とてもアットホームで良い会でした。
幅広い分野にいらっしゃる方達が、ご自身の考えておられる問題意識とか、今後やっていきたいこととかを話されていて、自分自身も大きな刺激をいただきました。
また、お会いした方からメルマガのご感想をいただきまして、とてもうれしかった反面、恥ずかしさが沸々とこみ上げてきましたが・・・。自分の書いた文章をたくさんの方が読んでくださっていることを忘れずに、今後もがんばっていこうと気持ちを新たにしました。
が、皆様はすでに私がいつこの文章を書いているかがお分かりかと思います・・・。幼い頃は夏休みの宿題を最終日まで残しておく人間だったのですが、その辺も意識改革していかないとな、と反省しきりです。

前書きが長くなってしまいました。
今回は、私が考える性別変更に関する問題点をお話していきたいと思います。当たり前ではありますが、これは一当事者である私、ともぞうが思う問題点でありますので、必ずしも他の当事者が同じように思っているとは限りません。反対に、私が問題だと思っているところが、他の当事者にとっては福音に感じている場合もあります。こんな意見もあるんだな、といった感じで読んでいただけたら幸いです。

『性別変更をするために、生殖器を切除しなくてはいけないこと』
たぶん、これが最大の問題点であると思います。性別を変更するために、生まれた性別の生殖器の切除を必要とされることというのは、理にかなっているようにも思えますが、身体にとても負担を与えます。

生殖器をそのままにしておいた場合、『男性』が子どもを妊娠する、『女性』が女性との間に子どもをもうけるといった可能性があり、そうなると社会が混乱するから、戸籍変更の際はそういった可能性がいっさいないように生殖器を切除する事を用件とした、という話があります。

本当にそうであったかどうかは不明なのですが、十分あり得る話だなと思っています。特に、MtFの方が女性との間に子どもをもうけた場合、現在日本では同性婚を認めていないので、子どもの戸籍上の扱いが混乱するのだろうな、と推察出来ます。

生殖器を切除せずそのまま残しておく場合のメリットとしては、まずは正常な臓器を切除しなくて済むので身体への負担が減らせることがあげられます。また、現在はホルモン療法を行えているが、何らかの都合によりホルモン療法が行えなくなった場合でも、安心して生活を送れるというのも大事な部分です。

MtF、FtM共にホルモン療法をするにはリスクがあります。その中でも、血栓が出来やすくなるというのが一番のリスクとしてあげられると思います。
私の友人で戸籍変更まで終わっているFtM当事者は、先天性の心臓弁膜症を患っており、ホルモン療法で苦労をしています。血栓を作らない程度で、かつ生活に支障がないぐらいの男性ホルモン値をキープしなければいけないので、数ある男性ホルモン製剤のなかで、穏やかに男性ホルモンが作用するものを使っています。

ただし、国内では製造販売されていない薬剤なので、輸入製剤しかなくホルモン療法一回につきに3万ほどかかってしまいます。(通常は、1、000円~2、000円前後)一度補充すると3ヶ月ぐらい持つので、その部分は楽だとのことですが・・・(通常は、大体2週間~3週間に1回は男性ホルモンを補充しないといけない)

これがもし、生殖器を切除していなければ、友人もここまで苦労する事はなかったと思うと、理不尽だなと思ってしまいます。
ただし、友人の場合は、自分が婦人科系の疾患に掛かって婦人科に入院するのはもっと大変だから切除した方が楽と話しています。そういう風に考える当事者ももちろんいます。
ですが、ただ単に戸籍を男性するためだけに生殖器を切除し、ほぼ一生涯定期的に性ホルモンを外部から補充しないといけない状態はどうなのかと考えてしまいます。

せめて、生殖器の切除は当事者本人に任せる、であればどんなに良いかと思うのですが・・・。
ちなみに、海外では生殖器の切除をせずに性別変更が出来る国がたくさんあります。アメリカでは、FtM男性が妊娠したといった事例もありました。日本でそこまで行くのはなかなか難しいと思いますが、いつかは、手術を必要とせずに戸籍が変更出来ればいいな、と思っています。

反対に、手術をすれば戸籍変更が出来るので、若い年代のトランスジェンダーが、手術をしたがるという問題も起きていますが、その話は次回に・・

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