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韓国留学記②

こんにちは! ともとです

久しぶりの韓国留学についてのお話ですが

前回の①では、一人で韓国初日の大騒動についてお話ししました。

今回は、その続きをお話します!


韓国に降り立って2日目、

私のその日の目的は、”木浦(モッポ)駅”に到着することだった

駅からは、一応日本人担当の先生が迎えに来てくれるとのことだったので

そこまで頑張ろう!っと決心して宿泊先を出た

まずは、仁川空港から龍山に行き

そこから乗り換えて”龍山駅”から”木浦駅”のKTXに乗るんだ

直通のKTXが走っているのは、数時間に一本だったのでとても緊張していた

仁川空港の駅に向かっている最中、急にどこかのおばちゃんに道を聞かれ

目的地は同じようだったので、こっちだと思いますよ~なんて言いながら(笑)

韓国人に間違えられたのかな~嬉しいなんて思いながら、駅に向かった


何とかKTXの駅に到着したは良いものの、どこでチケットを発行してよいか分からず色んな人に聞きまくった

無事にチケットをゲットした私は、乗り場まで下りて行った

多分合ってるよな...うん、合ってると思う...いやでも、乗り間違えたらもう次無いよな...

と、1人でめちゃくちゃ頭の中で会話をしていた

そんな時、私の近くにあじゅんま(おばちゃん)が二人いるのに気付いた

話しかけるか悩んだけれど、よしっと決意を固めて声を掛けた

「このチケットに書いてあるKTXに乗りたいんですが、ここで合ってますか?」とつたない韓国語で聞いた私

そうするとその方たちは合ってるよと教えてくれて、

私はすごく聞いてよかったなと思うと共に、伝わったことへの喜びでいっぱいだった

その後、KTXが来るまで待っている間色々な話をした

木浦の人ですか?と聞かれ、そこから実は留学でこれから行くんですという話から始まり結構話した気がする

けれど私が覚えているこのことが印象に残りすぎて、他の話を忘れてしまった

実は私が木浦に向かうその日は、韓国にとってとても大事な日だった

3月1日

日本からの独立記念日

私は日本で実際には見たことはなかったけれど、半日デモのニュースや日本を嫌っている人たちを少なからず知っていた

だから私は思っていた、なぜよりにもよってその日なんだ...卵投げられたくないよ...

朝のニュースでも大統領が挨拶しているのをテレビで見ていたのもあって

私は正直、とても怖かった

そしてそれに加えてこんな感情もあった

今日は独立記念日で、そんな中で日本人の私がここにいるのが申し訳ないというか複雑だな

私はやっぱりその事がどうしても頭から離れなくて

そのことを打ち明けたくなった

でも、相手はリアルな韓国人のおばちゃん

いい言葉は返ってこないのは分かっていたはず

でも、私は打ち明けた

きっと、知らない地に1人で降り立って

初めて親しくお話してくれたそのおばちゃんたちに

とてつもない親近感が湧いたのだろう

そのおばちゃんが言った

”(日本が韓国を統治していたこと)それはもう過ぎたことだし、今は新しい時代だから大丈夫だよ” と

私は韓国の人達は昔あったことについて、日本やその他の国に対してまだ許していない気持ちが強いんだと思い込んでいた

だから返ってきた言葉にすごく驚き、そして心が安らいだ

そしてしばらくしてKTXが到着した

KTXの入口は、新幹線みたいにホームと並行ではなく、かなりの段差があった

私は持ってきた23キロのキャリーケースとリュックと手荷物を持ってあそこに上がっていかなければならない

そんな気持ちが心をよぎった時

ゴロゴロゴロゴロ…

なんとそのおばちゃん2人が、まるで一緒に来た人のように持っていってくれて、私を全力で助けてくれたのだ

キャリーケースをしまう場所まで一緒に持って行ってくれて、さらには私のチケットを見て

こっちこっち と座席まで見つけてくれて座らせてくれたのだ

私は、もうカムサハムニダ(ありがとう) しか言えてなかったと思う

そのあと私は、1人座席に座り

誰にもバレないように、静かに泣いた

これは、感動の涙だ

たった1人でここまで来て、あと一歩で私の目標の地にたどり着く

そんなときに、こんなに親切にしてくださって、私の心配事も解消してくださって

私は何て幸せなんだと思った

そして、目的地に着いた

さあ荷物を持ってKTXを降りるんだ

扉の向こうに、あのおばちゃん達がいた…

私は溢れそうな涙に気づかれないようにして

またありがとうと言っておばちゃんと歩いた

改札までは、思ったよりも遠くて

長い階段もあった

改札を出ると、私は誰かに呼ばれた

日本人担当の先生だった

おばちゃん達はもう大丈夫だと言って私を引き渡し

笑顔で去って行った…



ということで、私の感激そして感動が伝わったでしょうか

本当に素敵な方々に私は巡り会うことができたなと思っています

私も、あんな素敵な方々のようにヒョイっと人に手を差し伸べられるような人間になりたいと思いましたし

記憶を辿ると、差し伸べたなということもありながら…

でも、差し伸べられたのはあの経験が大きかったんじゃないかなと思います

あの時は、緊張と焦り、不安とワクワクなどの不安定な心だったのでその状況に感謝をすることしかできなかったですが

いつか、どこかしらで神様が巡り逢わせてくれた暁には!

美味しいものをご馳走させてもらいたいと思っています😊

そして、考えてみれば電車の乗り換えで人ごみの中23㌔のキャリーケースとリュックを背負って前だけ見て、坂道も階段も登っていた私…よく頑張った👏


読んでいただいてありがとうございます^^







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