サッカーママノート　ことはじめ

サカママというものになり、4年経つ。
オリンピックが一回りするくらいの時が経った。
年長でサッカーをはじめた息子は、現在小学３年生。
すっかり「サッカー選手」になった。
気がする。
けど、たぶんこれから先、振り返れば、まだまだひよっこなんだろうけど。

それはそうと、サカママというものになり4年経つということはつまり、
息子のファンになって、4年経つということも意味している。

私は本当に「サッカー選手」としての息子のことが好きすぎてたまらないから、タチが悪い。子離れしようにも、どうしようもない。

私の弟はサッカーをしていた。
彼がプレイしているところはほとんど見ていないからよく分からないけれど、同世代の女子たちよりは、サッカーは身近にあった。

自分が小学6年生くらいの時だったと思う。
年末、テレビで高校サッカー選手権を見た。
優勝候補の清水商に、気になる選手がいた。
藤田俊哉さんだ。
小柄なMFで、ナイスパス連発で、アグレッシブに自分で持ち込んでシュートする姿もカッコよかった。
以来、なんとも言えない気持ちでファンになり、応援し続けていたのだが。

息子が小1のときのこと。
彼が初めての公式戦でプレイする様子を見て、
「あ、藤田さんみたい」と、ときめいてしまったのだ。。。
日本代表までになった名選手に、小１の我が子を重ね合わせるという無礼。
親バカ極まりないわけだけれども、
中盤でボールをキープし、スルーパスを狙っているかと思ったら、自ら持ち込んでゴール。
そんな（ふうにプレイしているように見える）息子が藤田選手に見えちゃったのだから仕方ない。プレイスタイルが、確かに似ているように見えたのだ。。。そういう気がしちゃったのだ。。。

おなじ風に、我が子を「自分が好きだったアイドル」に重ね合わせ、
無理やり「似てる」っていうことにしちゃっているママは結構多いような気もする。。。

そんなこんなで、私は自分の息子が好きなのか、息子のプレイスタイルが好きなのか、ときどきわからなくなりつつ現在に至っている。
全てを「親バカメガネ」で見ているせいで、
息子のプレイスタイルを美化しすぎているのだろうけれど、
美化しながら褒めて、応援している。
で、毎日「サッカーノート書いたの？」って詰問している。
のもちょっとどうかなと思い始めて、
「サッカーママノート」を書いてみることにしたわけです。

今の願いは、私は彼から適切に子離れすること。
そして、私が彼について美化するイメージを越えて、
彼に「彼らしさ」を自分の力で見つけてもらいたい。
その新しい彼に驚かされる日を楽しみにしつつ、
私はサッカーママである自分の今のときめきを宝物にしたい。

で、文章に記録しながら
「サッカーママ」である自分に向き合ってみようと思ったわけです。