グランドサークル新婚旅行記 vol.2 グランドキャニオン周辺

セドナでの心残り

セドナ最終日は新婚旅行最大のイベント「気球に乗る!」というのが、早朝4時頃から計画されていたが、強風のため中止となった。ツアー会社が迎えに来るはずの時間になっても現れず、日の出前の暗闇で待ちぼうけしていた僕らは不安でいっぱい。しばらくして中止の連絡。今回を逃したら2度目はないだろう貴重なイベントだったので、非常に落胆した。
そして、今朝の起床時刻は3時頃。披露と寝不足がのしかかってくる中、今日の過ごし方も考えなければならない。二度寝も捨てがたいが、早々に次の目的地、サンセットクレーター火山国立公園に向けて出発することにした。

フラッグスタッフを経て、途中のデニーズで朝食にする。アメリカのデニーズは、ザ・アメリカ!というメニューが豊富で、量も多く、もちろん美味しいのでお勧めだ。

サンセットクレーター火山国定公園

フラッグスタッフの北東に位置するこの公園は、約1000年前に噴火した火山の一帯。ドス黒い溶岩に覆われた火山を見ることができる。しかし、山頂までトレッキングすることはできず、噴火でできたクレーター自体を拝むことはできない。

ビジターセンターに到着したものの、早朝なのでオープンしておらず、情報収集は断念。とりあえず目星を付けていた「Lava Flow Trail」を歩くことにする。トレイルの約半分がバリアフリー(舗装路)になっていて、車椅子でも楽しめるのが売りのようだった。

早朝は誰もおらず、気兼ねなく歩くことができた。ループトレイルなので、同じ道を引き返す必要がないのが良いところ。といっても、ずっと真っ黒な溶岩の中を歩くだけなので、そこまで変わり映えはしない(レッドロックも同じだから、好みの問題か。)。趣向を変える意味では良いのだが、単品ではややインパクトに欠けるのが正直な感想である。

もう一つ歩いたトレイルは「A’a Trail」。「アーア」と読むのだろうか。「Lava Flow Trail」よりも短いループトレイルなのだが、より溶岩の高さがあって身近に迫っているような感覚がある。、さっきのトレイルよりも溶岩が高くて近くて迫力があるため、こっちだけでもいいかもしれない。
 ここからウパキ国立公園はすぐ近くなのだが、運悪くそれらを繋ぐ一本道で観光バスかなんかが事故ってしまい、レンジャーに戻れと言われてしまったため、大回りをする羽目に。本来10分で着くところを1時間くらいかかってしまった。しかもビジターセンターとは逆の入り口からめぐることになり、不便極まりない。今日はとことんついてない。

ウパキ国定公園

 ウパキは遺跡がバラついている公園だ。一つ一つの遺跡はそれほど規模は大きくないものが多い。妻は遺跡系の公園が好みなので、ウパキは喜んでいた。僕は今まで遺跡系は避けていた方だが、妻の希望により今回は多く取り入れている。レンガが積まれたような遺跡が点在しているが、ちょっと形が違うだけで、造り自体はほぼ一緒である。それでいて遺跡間の距離が遠く、車で移動しなければならないのはつらいところだ。ビジターセンターで国立公園の年間パスを購入すると、絵柄がカエルだったのが少し残念。リフレクションキャニオンのがよかったのだが、年度ごとに決まっているのかもしれない。ビジターセンタ脇の遺跡が特別に大きくて見ごたえがある。コロシアムのよな円形の跡や、お城の様に積まれたレンガたち。なにやら工事しててうるさかったが・・・。ここの自販機で飲み物買おうとしたらお金飲み込まれたので注意すべし。

グランドキャニオン国立公園


 ここにくると早起きが祟って体力も限界。もう早くホテルで寝たいと思いながらも、グランドサークルの顔といってもいいグランドキャニオンと初対面の妻。しかし、疲れのせいかそこまで感動しているようには見えず、淡々としていた。僕ももう何度目か数えられないくらい来ているので、特別な感想はないが、妻に見せたかったという思いはあったので、リアクションは薄くともまぁ満足である。廻ったポイントは、最初にマーザーポイントであとは適当に。やっぱり人はたくさんいた。西の方のハーミッツレストシャトルに乗って途中で降りたポイントで夕日を眺めた。今日はもう寝よう。泊ったのは初のブライトエンジェルロッジ。部屋にシャワーがないから、一人ずつシャワーを浴びに外に出た。そして部屋にあかすりを忘れてしまうのであった。
 翌朝ホテル前の断崖で朝日を眺める。アンテロープキャニオンに行くため、昨日きた道を戻り、イーストリムドライブを東へ。

【vol.14 アンテロープキャニオン】
途中のホースシューベンドは寄らずにアンテロープキャニオンに直行。これはツアーの時間の問題である。ホーシューは後で行くことに。予約などはせずに行ったが、次のツアーに参加できることになった。たぶん11時頃のツアーだった。アッパーアンテロープなので、ライトニングレイ(光の光線)を見るにはうってつけの時間。ちなみにライトニングレイは僕が付けた名前だが、ライトニングは稲妻とかの意味なので、全く間違っている。
 ツアートラックの荷台に乗り込む。砂煙を全身に浴びながら砂漠を少し走ると見慣れた裂け目が見えてくる。人の多さにはうんざりするものの、内部はやはり美しい。光線の写真のときはちゃんと人が映り込まないように配慮はしてくれていたが、上から下まで収めようとするとどうしても入ってしまった。タイミングの良し悪しもあるだろう。

【vol.15 ホースシューベンド】
ここも以前に比べて有名になりすぎたせいか人が多くなっていた。また、駐車場からホースシューベンドまで歩く道の途中に柵ができたりして、徐々に手が加えられている。いずれは崖全体に柵が設置されてしまうかもしれないと思うと残念でもある。ここでの妻はその高さや迫力がよかったのか、上機嫌で喜んでいたようだ。
 ホースシューベンドから移動先はキャニオンディシェイ。地球の歩き方でよく読んでいたが、ちょっと遠かったので行くことはないと思っていた場所だ。ここの移動距離は相当長い。途中で見知らぬ街(後で名前は調べたい)に給油のために寄ったのだが、そこは観光客はまず寄らないであろう地元の街感がすごくて、なぜか印象に残っている。ガソリンスタンドに野犬のようなのもいるし、なんかよかった。コンビニには郵便局と私書箱的なもの?があった。

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