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執行役員CHROを退任しました!

「脱皮しないヘビは死ぬ」

自分が住んでいるマンションのロビーに、「ヘビが出没しているので注意してください」という注意書きが貼っていました。
兵庫県の郊外の自然豊かなところにあるマンションなので、いろんな動物が出没するのですが、ヘビにも出会うことが多く、脱皮した抜け殻もよく見かけます。
ふと「脱皮しないヘビは死ぬ」という哲学者ニーチェの言葉を思い出しました。
そもそもなぜヘビは脱皮しないと生きていけないのか。
https://allabout.co.jp/gm/gc/70476/
サイズアップで前の皮が小さいからとかじゃなく、古い角質がポロポロ取れて、新陳代謝をしているとのことで、それが取れないと脱皮不全だとかで、病気になってしまうそうです。
なるほど。

執行役員CHROを退任

さて、この10月から、自分の役割が変わりました。
これまでChatwork社で「執行役員CHRO」をさせていただいてましたが、退任することになりました。
なので、1年ぶりに書いたこのブログのタイトルも変更予定です。
執行役員は4年半ほど、CHROは3年ほど務めさせてもらいました。
その間に、上場・コロナ渦といった激しく変化する外部環境の中で、いろんなことにチャレンジをさせてもらいました。

  • 人事領域全般

  • 上場業務

  • 半年ほどビジネス責任者

  • ピープル&ブランド本部の立ち上げ

  • ブランディング組織の管掌

  • コロナ禍の働き方やカルチャー醸成

  • グループ会社のPMI

などなど
で、8割方はChatworkで初体験の業務です。

組織も僕が入社した2007年には70人ぐらいでしたが、今は連結で400人を超えました。
この規模も組織拡大のスピード感も、これまでに経験したことがありません。

新たに仲間に加わってくれた方々が、秀逸な戦略を立てて、戦略を強力に推進していただき、どんどん荒波を乗り越えて行くことができました。

激しく大きく変化していく組織

一方、僕自身は、不安に感じることも増えて行きました。
ChatworkのCHROの役割は、「Chatworkらしい方法で組織と社員を成長させること」と考えています。

「Chatworkらしい」とは、バリューを体現しながらミッションの達成に近づくこと。
ミッションの中間地点として、中期経営計画がありますが、中期経営計画の数字を単に達成するだけじゃなく、「Chatwork」らしく達成することが、ミッションに近づくことだと考えています。

社員が、会社のバリューを実践して、組織や個人の目標を達成していくことができれば、素晴らしい世界を築くことができるし、それに共感しているのが、ここにいる理由でもあります。

拡大する組織の中で、多様で優秀な人材がたくさんジョインしていただき、ものすごいスピードで事業が成長していきました。
ただ、自分自身はこのスピードの中で、ミッションとバリューのバランスを取ることにすごく悩みました。

「前の方が良かったな」という仲間が退職する姿を見て、「自分にもっとできることがあったんじゃないか」と思うことも多々ありました。
ただ、自分の未熟さも相まって、なかなか自分自身が納得できる解決策が見いだせませんでした。 
これって、「社員も組織を脱皮させられていないんじゃないか」社員が大切だからこそ、自分の力不足を痛感していました。

後任CHROとの出会い

やはりこのフェーズの課題を経験して乗り越えたことがある方に、バトンタッチすることが、「Chatworkらしいやり方で組織と社員を成長させること」というCHROの役割を果たせるのではないか。

そして、自分自身はもっと別で組織に貢献する。
役員陣と相談して、新CHROを迎えようと意思決定したのが、およそ1年前。
僕自身も何人かお会いさせて頂いた中で、元トリドールホールディングスCHROの鳶本さんと出会うことができました。

これまでの実績もさることながら、ミッションドリブンな組織戦略の考え方が、これからの「Chatworkらしさ」を構築して、組織を引っ張ってくれると確信しました。

これから

自分自身は、10月からCEO室の室長の専任となりました。
会社のブランディングを統括しているBX部と、信頼していただく会社としての根幹となるセキュリティ部を管掌しながらも、CEOの活動を支援していく立場になります。

個人としては、もともと社会に対してインパクトある仕事をしたいとか、名を残したいという野心があまりなく、「社会を良くしたいと思っている人を助け、自分自身も自然体で楽しく働く」というのが、社会人生活で行き着いた理想の働き方です。

それを実現するために、役割が必要であれば、その役割を担い、役割が必要なければ、適切な人にやってもらう。

そういう意味では、10月以降は、現状ベストと思える人にこれまでの役割を譲る事ができ、自分自身が新たな役割に専念できることは、理想の働き方に近づけたと感じています。

これからは、社内に限らず、社外でも、支援できるところがあれば支援して、自分のバリューを社会に還元していければと思っています。
そして、新しいことにチャレンジすることは忘れず、自分自身も脱皮していくので、今後ともよろしくお願いします!

(CHROブログじゃなくなるので、これからはもう少し気軽にnoteやSNSに投げ込めるようになるかな。)


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