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不動産より少ない初期費用で始められる「貸会議室」

「まずは小さく事業を始めてみたい・・・」
「初期費用はできるだけ少額で抑えたい・・・」
「リスクは少ないほうがいい・・・」

これから何か事業を始めてみたいけど、できるだけ小さくスタートさせたい方向けに「貸会議室」の始め方を解説します。

貸会議室の初期費用は不動産購入より少額で運営できます

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貸会議室とは利用したいときだけ、時間単位で利用できる会議室のことです。
用途は商談、会議、面接などビジネス用として利用できるほか、セミナー、勉強会、ワークショップ、動画撮影など。

数年前はマンツーマン語学レッスンワークショップなどの利用が多い印象でした。
最近はコロナの影響で在宅ワークの利用、zoomを利用したオンライン会議など、ビジネスでの利用が多くなっています。

賃貸事業として不動産を購入するには資金が少ない場合、少額でスタートできるのが貸会議室の良い点ですね。

オフィス用の事務所を賃貸契約して貸出すからです

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貸会議室はビジネス利用が多いことから、アクセスの良い駅近やオフィス街に多くあります。
もし仮にビルの1室を購入できたとしても、高額な物件が多いため貸会議室として貸し出しても採算が合いません。
そのため賃貸契約した1室を貸会議室として、貸出しを許可してもらえる物件を探す必要があります。
イメージとしては、下記のようになります。

貸会議室として利用許可取得→1室を賃貸契約→時間貸スタート

駅近、オフィス街なので、賃貸契約するにしても家賃は高額なイメージがあるかもしれません。
しかし築年数の古いビルや、エレベーターの無いビル部屋が狭いなど比較的安く賃貸契約できるものも探せばあります。

1番重要なのは、そのエリアで会議室を利用したい顧客の需要があるかです。
関西だと梅田、新大阪、本町などアクセスが良くビジネスでの利用者が多い場所であれば、需要は多めです。
ただ需要があるエリアはレッドオーシャンで、貸会議室も多く存在するため高単価だと利用してもらうのに苦戦する可能性があります。
実際に需要の多いエリアで貸会議室をスタートして、1年と持たずに撤退されるケースも数多くありました。
どのような会議室を提供するかにもよりますが、どれくらいの需要があるかは、開始する前のエリア調査が重要になります。

モンテ天満橋」

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わたしも2019年7月から2年間、大阪地下鉄谷町線天満橋駅から5分のところで「モンテ天満橋」という貸会議室を運営しています。
初期費用は30万ほど掛かりましたが、これまで月平均で約3万ほど継続的な収益を得ています。

貸会議室を始めるのに必要な初期費用は家賃、保険、机、テーブル、ホワイトボード、Wi-Fi、TVモニター、備品などの費用になります。
スタート時は単価が適正か分からなかったのですが、実際に運営しながら利用者の使用頻度やレビューを参考にしました。
また月ごとにデータを集計して、どれくらいの単価が適正なのか計算し直しては、何度か修正を行いました。

利用する側としては、単価が高すぎても利用しにくいし、貸出す側としては、単価が安すぎては売上がマイナスになります。

貸会議室に限らず、単価設定は事業運営において一番難しい部分です。

まとめ

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不動産購入は初期費用にある程度まとまった費用が必要となります。
いっぽう、貸会議室は賃貸契約のため初期費用が安くおさえられます。不動産を購入したいけど、費用を抑えたい、少額で事業を始めたいという方には貸会議室は始めやすいでしょう。

ただビルの1室を貸会議室として、他の利用者に時間貸させてもいいか了解を得るのが中々難しい。これまで時間貸で賃貸契約したことのないオーナーであれば、頑張って説得しなければなりません。
もしオーナーの理解が得られれば、賃貸契約は可能です。

うまくいくか、いかないか、とにかくスタートしてみなければわかりません。少しでも興味があれば「貸会議室」をまずは始めてみる。試行錯誤を繰り返しながら、小さな事業であっても新たな経験値を積み上げていく。「貸会議室」を始めてみて経験値を積み上げていけば、次のステップに行く可能性が見えてくるはずです。

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