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歩いていける距離ではたらきたい➀

今、進めているプロジェクトの事を考える中で、ふと、
あぁ、そういえば、結構これ、私の根幹にあるなぁという部分なので、
少し振り返ってみたいと思います。

私が、どうして
歩いていける距離ではたらきたいと思ったか

実は、これは、通勤の満員電車が嫌とか(いや嫌ではあるんだけど)
通勤時間がもったいない、とか(多少はあったけど)
そういう事ところから全く別視点で強く思った理由がありました。

それは、2011年3月11日。
当時、長男が1歳8ヵ月で保育園へ通い、私は第2子を妊娠中。その日は妊婦検診の日で仕事をお休みさせてもらっていました。
診察中に、あの激しい揺れを体感したのです。

病院は、息子が通っていた保育園まで歩いて行ける距離のところにありました。私は、あの激しい揺れの後、比較的すぐに息子を迎えに行く事が出来たのです。
もし、あの日、仕事へ行っていたら。
私は、身重の身体で数時間かけて歩き、息子を迎えに行っていたことでしょう。あの日、都心で働いていた主人が帰宅したのは、夜中の3時でした。

本当に、あの日、妊婦検診だったこと。1番安全であろう病院という場所で揺れを感じた事。
診察室から出て、携帯を確認すると、岩手の母から一通のメール
「今、強く揺れた」
その後、母と連絡がついたのは夜になってからでしたが、
揺れの直後メールをしてくれたことで、母が無事なのがわかり気持ちが安定していたこと(実家は内陸にあります)

病院から出て、歩いている途中で主人とも連絡がとれ、息子は私が迎えに行くから大丈夫、とにかく気を付けて。そんな会話をしたような気がします。

あの時の気持ちをここで書く事は控えますが、
確実に、あの時の出来事があった事で、
子どものいる暮らしの中で、はたらく、を考える際に、
「災害時に、サイアク歩いて帰られる距離で働きたい」と強く思うきっかけになったことは確かです。
そしてその後、実際に歩いて帰れる距離で働く事になり、
多くの「働くお母さん」と接するようになり、私のように考えているお母さんはたくさんいるが、実際にそれを叶える事が出来る人も一握りであること、様々な葛藤を抱えながら働き続けている事などを目の当たりにしてきました。

そんな状況も、ここ数年でまた状況が変化し、そして2020年、著しく進化したと言えると思います。そんな中でも、課題というのは尽きないもので、では、実際に自分には何が出来るのだろう、を模索する日々だったりもします。

次回、実際に歩いて帰れる距離ではたらく事を実現した経緯なども書きたいと思います。


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