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スーパーへの感謝
僕が産まれたとき、いや産まれる前からあったスーパーが18日で長い年月、色々な人を支えてきた役目を終える。僕がその事を知ったのが先月の中旬。
そのスーパーは前から「もうすぐ潰れるのでは?」という嫌な噂が少なからずあった。遠くに住んでいる親戚がうちに来たときも「あのスーパーまだあったんやね」などと上から物を言うような「お前まだおったんか」みたいな突き放す言い方をするほどなのでよほど"アブナイ"経営状態だったのかもしれない。
僕はそのスーパーが世界で一番好きなスーパーだった。少しボロい店構えで、知ってるおばあちゃんが沢山いて、お年寄りたちはそこを憩いの場的な使い方をしていた。そのスーパーには豊富な種類のお総菜が常に並んでいて、僕はそこの「酢豚」が大好きだった。おそらく、日によって作っている人が変わっているため「今日のはイマイチだな」とか「今日のはいままでで一番美味しい」だとか気まぐれな酢豚で運試し的なことも楽しみだったりした。
こんな事ももうできない。
ありがとう。僕の一番のスーパーはあのスーパーのまま。
好きな人と付き合って時間が経つと、普通の友達みたいになってしまって気持ちが離れてしまう。そんな関係になってしまっていたスーパーと僕との気持は、新たに君を好きになって、君が終わりを迎えるとともに、更に深く、強く、色濃くなって忘れることはできないのであろう。
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