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「駆け出しのトレーナー時代の生き方 - 大事にしていた3つのこと-」 野田が赤裸々に過去を語るシリーズ②

私がトレーナーとして活動を始めたときは、最初に出張型のトレーナーをやりました。
東京都内には各地にレンタルスペース・レンタルジム があり、トレーニング指導するお客さんの都合に合わせて部屋を確保し、指導する、というスタイルでした。
なんの実績も店舗もなく身ひとつなのでお客さんの獲得が課題で、最初は友人・知人を頼って格安のモニター価格でやっていました。
マッチングサイトも登録していましたが、いまいち効果がなく、基本的には縁故を頼った集客やSNSを駆使してのお客さん集めでした。
時間単価は、定価5000円設定のモニター価格で半額、そこから交通費やジムのレンタル費がかかるので、ほとんど利益はないようなものでした。時給1000円もなかったんじゃないかなw
東大卒パーソナルトレーナー、というブランドがあったので、なんとかゴリ押しでやっていましたが、
そもそも集客手段がない、集客できたとしても場所や時間を抑えないといけず、さらにそれをお客さんと合わせるので労働効率が悪い。
という制約の下、働けど働けどお金は稼げない、という状況が続きました。

そもそもトレーナー独立前から、
大学生〜大学院まで、部活動に熱中しながら好きなことをやりつつ、バイトも最低限だったので、ハナッから無限に苦学生でした。
別に家庭も裕福でないし両親も比較的自立には厳しいので、特に仕送りもなく、自分の奨学金で学費や家賃を払いながら、毎日カップ麺を食べる楽しい生活を送っていたのです。
毎日カップ麺は結構マジです。カップ麺を食べない時も、毎日白米3合をジップロックで持っていって、学食で300円くらいだけおかずを買ってカロリーを摂取していました。
今思えば、授業中あんなに眠かったのは当たり前だったなと思いますw。
その頃からファスティングの良さを知っておけば…
大学院を中退してからも、無限に金ないのに無限にビジネスモデルのないふんどしの会社を起業して好き勝手やっていたので、収支はマイナスを極めるばかりでした。
そこからのトレーナー独立。最初っからマイナスのスタートなので広告費をかけたりすることもままなりません。
ってなわけでもともと金もない、でもリスクをとってやりたいようになってたので、奨学金とリボ払いと銀行の自動融資が溜まっていくばかりだったのです。

来月の家賃が払えるか不安な日々が続くと、人間生きてるだけで感謝を覚えるものです笑
曲がりなりにもいい大学に行って、五体満足で、体もしっかり動くし働けて、たまに銭湯行って風呂入れれば幸せだな、と。
そんなわけで長年のひもじい生活で、メンタルはかなり鍛えられました。
ふんどし一丁で電車に乗れるくらいの鉄壁のメンタルなのでw
人というものはある程度お金があった方が優しくなれる、とは今でも思いますが、気持ちの持ちようによっては心は豊かになれることを知りました。
最初っから裕福であればそのような経験は得られなかったので、「若いうちは苦労しなさい」という先人の教えはやっぱり身に染みます。


さてさて、貧乏な駆け出し時代だったわけですが、そんな中、大切にしていたことがあります。

それは、「本は買う」「発信し続ける」「自信を持つ」の3つです。

一つは、お金がなかった理由の一つでもあるのですが、
「欲しいと思った本は買うこと」。
へっぽこトレーナーではありましたが、根本的なバカではなかったので、「最も費用対効果の高い投資は自分への教育」ということはわかっていました。
なので、今はカップ麺で我慢してでも、リボ払いしてでも、最高の情報源である本は買おう、と心に決めていました。
わたしは借金を借金で返したりもしていたので、下手すると本当にサラ金地獄の未来もあったと思うのですが、決してそうはな利ませんでした。
それは、やはり知識に対する情熱を持ち続けた、というところがあると思います。
結局、学ぶことが未来を切り拓くと知っていたし、そういう賢さが運命を分けたと思います。
逆に、自分は借金をせずあるお金だけで食いつないでいっていたら、決して成長しなかったな、と思います。
「借金は身を助ける!」といったところでしょうか。
大袈裟でもなんでもなく、ビジネスの経験がある方は借金の重要性は知っていますよね。
借金しないと事業は始まらないし、借金することで収益構造を改善したり、事業を伸ばすことができます。
そもそも借金できることは信頼の証ですからね。
まあ私の場合、すでにクレジットカードは作れ無いくらい信用落としちゃってるわけですがw(笑えない)。

この中に学生さんがいれば、学生のうちにクレジットカードを作っておくことを、「強く推奨」いたします。

もう一つは、「粘り強く頑張る姿を発信し続けること」です。
結局広告をかけられ無いわけですから、恥ずかしくても、友人でも知人でもなんでも、頑張っている姿を見てもらわないことには、自分の活動を知ってもらえません。
人は、自分が思っている以上に自分のことを知りません。
自己紹介や自己アピールは、くどすぎるくらいやった方がいいのです。
私は、SNSでも、プライベートとビジネスをガンガン出す方です。
人によってはSNSをビジネスビジネスさせたくない、、という人もいると思うのですが、私はそうもいってられなかったので、自分がこんなこと勉強してるよ、とか、お客さんの声とか、自分を選ぶ理由みたいなのを、自慢っぽくなってもいいので恥ずかしがらず発信していました。
初めは影響は小さくても、繰り返していくうちに人々の認知に刷り込まれ「自分の周りでトレーナーといえばあの人」という感じで、見えないところで人に紹介してくれたりするのです。
「トレーナーやってるんだってね、ちょっと筋トレ教えてくんない?」
「〜さんから聞いたんだけど、うちの妻を痩せさせて欲しい!」
とかいう問い合わせが、時に全然知らない人からも来たりしていて、やはり地道にコンスタントに自己アピールしていくことは重要だと感じました。

ところでみなさんは「セブンヒッツ理論」を知っていますか?
人は情報に3回接する事によって、その対象を認知し、7回接する事によって、商品を手に取り、購買に結び付くといわれています。
なので、自分の思いや活動を、手を替え品を替え、何度も発信しないといけないわけです。
僕は正直そこまででもないのですが、売れているアノ人は、InstaをやったりTwitterをやったりYoutubeをやったりTiktokやnoteをやったり、様々に情報発信を展開していますよね。
また、消費者の大半は、商品の購買において「口コミ」を参考にすると言います。
多少自慢っぽくなっちゃっても人々の記憶に残るのは他者の原体験なので、SNSなどで積極的に活用すべきだと思います。


最後に、「自信を持つこと」も大事にしていました。
結局、自分に対する自信というのは、態度やオーラになって現れ、目の前の人にも伝わります。
お客さんにとっても、自信があるトレーナーの方が安心できますよね?
でも、実績も名声もないのにどうやって自信を持つのか?
それはやっぱり「勉強すること」に尽きる、と思います。
「自分はお客様のために毎日必死で勉強していて」「お客様が少ないからこそ、毎回のセッションに全力で臨んでいる」
「今はまだまだでも、努力して絶対いいトレーナーになってみせるから、ぜひ自分についてきて欲しい」
そういう想いがあると、今は不十分でも、今その時点で自信というのは生み出すことができます。
これは、みなさんもすぐに実行でき、身に付けられる自信なので、ぜひ身に付けちゃってください。

「お客さんが自分にお金を払うことが、お客さんの未来にとっていい投資になる」
そう思うことができたら、勝ちです。
逆に「こんな僕にお金払ってもらって、なんか申し訳ないな…」
そう思うようではいつまでたっても成長できません。
それは努力が足りない、あるいは努力に対して自信が持てない証拠です。

自分の努力に自信を持つためには、「その努力が正しい努力か?」にYESと答えられなければいけません。
例えば今の私でいうと、エビデンスに基づき最短で正しいことが学べる環境を用意していて、「正しい努力」を提供している確信があるからこそ、自信をもってサービスの宣伝をできる、だからそこに惹かれ来てくれる人たちがいる、という仕組みが出来上がっているのです。

自分のサービスを自信を持って提案でき、それでお客さんが来てくれて、それがまた自信に繋がる、これほどいいサイクルはありませんよね。
情報発信が下手でも、プレゼンテーションが下手でも、ホームページや資料作成が苦手でも、いいんです。
みなさんには、まずそこの自信を持って、自分に期待できる人になって欲しいと思います。

みなさんは、「正しい努力」ができていますか?


続く。

次回:野田が赤裸々に過去を語るシリーズ③ 「なぜトレーナーになったのか?」運動指導者の可能性とビジョン

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