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「トレーナーからジム開業までの道程 -無限リボ払いからの有限借金 -」野田が赤裸々に過去を語るシリーズ④

いつも長くなってすみません…長い文章書くのめっちゃ得意なんですよw
今日は短く頑張るぞ!

というわけで、最初は主に出張トレーナーとして、レンタルスペースを使いながら細々とやっていました。
都内といえども、流石にフリーのジムスペースが駅近くにあることはあまりないので、最寄駅で集合→軽〜くジョグしてジムに走って、そこから小1時間トレーニングする、という感じでした。
ちなみに、私は割と普段デカいバッグを使っているのですが、一緒に走る時にお客様のバッグを入れてあげないといけないので、その時の名残っていうのもあります。
また、基本的に私のセッションは90分以上と長いのですが、これも出張時代の名残、というのもあります。


ジムまで一緒に走ってアップする、というのは結構お客様から好評でした。
私はわりとなんでも利用できるものは利用し、逆境をチャンスに変えるのが上手な方なんですが、これもその例かもしれません。
トレーナーをやりたい、場所がない、あっても立地が悪い、となると普通なら諦めそうなものですが、
そこまでの移動時間も、一緒に走ってあげるというサービスに変えてしまうことで、逆に新しい価値にしていたのです。
同じくレンタルジムを使用していた別のトレーナーさんに、私のように一緒に駅から走る、みたいなことを
していた人は見受けられなかったので、やっぱり珍しい方なんだと思います。
アップにもなるし、ジムエリアでのトレーニングも効率よくできるし、自分自身の運動にもなって一石二鳥ですね!
何か困ったときに「うまく活用できないか?」と考えることも、困難を乗り越えるときにとても重要なので、良かったらみなさんも発想のトレーニングを心がけてくださいね。

とはいえ、やっぱりその都度レンタルジムを利用してトレーニング指導を提供する、なんて、今考えても超非効率です。
自分でジムをやられてる方なら、とても成り立つとは想像できないですよね。
そう、まあほとんど成り立ってなかったわけです。
1日詰め込むとしても時間と移動のロスはあるし、そもそもお客様の時間✖️ジムの空いてる時間をかけあわせないといけないので、サービス提供できる時間が圧倒的に限られるわけです。
その上、レンタル料金がそこそこ取られますからね。東京都渋谷区の相場は1時間3000円以上でした。

ってなわけで、1年くらい頑張って続けてみて慣れてきた頃に、「これでは食っていけない!」と確信したわけです。
そこで、どうしたか?
当然の発想ですが、自分のジムを持ちたい!そう思ったのです。
ただ、もともとひもじい生活で金もない、無限リボ払いをしていたので、そもそも借金も増やせない。

でも、このままの生活を続けていても、今の借金を返せる見込みも薄かったので、思い切った賭けに出ました。
「信頼できる個人からお金を借りよう!」と。

普通なら、こういうときに頼るべきは親だったり家族が第一選択だと思います、し、みなさんもそうした方がいいと思います。
私の父は、、飛行機の時間の2時間前には空港に到着するような人で(わたしは30分前とか結構あります)、私の4倍はしっかりした人でした。
父は「絶対人に金を貸すな、借りるな。もし借りたら10円でもすぐに自分から返せ。」と強く言っていました。
残念ながら私自身は、簡単に人にお金を貸す、借りる人間になってしまいましたが…

そんなわけなので簡単には貸してくれないだろうし、自分の中のしょーもないプライドで、家族には頼らずなんとかしたい、という想いがありました。
なので、私のことをよく知っている人が、お金を貸してくれないだろうか?と安直に思ったわけです。
んで、頼んでみたところ、わりとさくっと借り手が見つかりましたw
ちょっとだけ縁故があった会社の社長さん、それと、最初のモニターだったお客さんから、それぞれ大金をお預かりすることができたのです。
もちろん、利子付きです。
でも年利5~7%くらいの比較的好条件で、返済も後からでいいよ。という優しい待遇でした。
それまでは無限リボ払いの金利はマックス14%という信頼性のなさだったので、いきなり大金が借りられてこの利率はめちゃくちゃありがたかったです。

知り合いと金銭貸借契約書を個人的に交わし、お金を借りるって?普通であればそんなことできるとも思わないですよね。
前回の内容に通じるところがありますが、それができたのは結局、これだけズタボロでも自分に対する自信があった、ということだと思います。
今はまだ厳しいけど、さらに借金して自分の城を持って事業を最適化していけば、必ず今よりいい状況を作っていける!と確信していたからこそ、
思い切ったリスクが取れたんでしょう。
そこには、結局自分の能力や努力への自信がなければならず、「自分を信じる」ための努力を毎日し続けなければなりません。

お金を借りるときは、「これこれこういう計画で、このような返済プランで返すつもりです」と説明をしにいったのですが、
貸してくれたお客さんは『いや、まあ野田さんはいい人だから貸すよ』と言ってくださいました。

みなさん、聞きましたか。メモ取りましたか?
お金を借りる秘訣は、「いい人である」ことだそうですよ笑
まあそうですよね、ぶっちゃけ学歴よりも実績よりも、「いい人」であることが最強の強みですよね。
ぼくも「いい人」だったらとりあえずお金貸すもん笑。


ってなわけで、まとまったお金ができた、さあジムを作ろう!となったところで、偶然にも自宅のアパートの一階のテナントが空いていたので、そこを借りることにしました。
偶然、というかもともとそこを狙ってお金を借りようと思っていたので必然なのですが。
その場所はかつてカフェ&バーだった、45平米くらいの小さなスペースなのですが、実はぼくが大学院生時代に学生バーを運営していた場所でもあるのですw
そのへんも突っ込むと面白い話ばかり出てくるのでもう触れませんが、そこを借りて、
ダンベルやバーベルやパワーラック、ベンチなどを一通り買って、営業を開始しました。

できたてのジムの感じは、こうでした!

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それまで出張で比較的遠方まで移動しつつやっていたのでお客さんのエリアはばらけていたのですが(それこそ埼玉とかまで)、新しいジムを作ったよというと、比較的大部分の人が「通い」で来てくれることになりました。
これもめっちゃありがたいことで、こちらからの出張と、お客様の通いが混ざると、効率よくジム経営をしていけなくなるので、ほとんどの人がわざわざ電車を乗り継いで通いに転向してくれたことは幸いでした。
ここらへんは、交通網が発達している東京ならではのケースかもしれませんが。

そんなわけで一部のお客さんは引き続き出張で続けつつも、比較的スムーズにジムでの運営に移行することができたわけです。


それからというものは、苦労もしつつですが、堅実に地域のお客さんを獲得していくことができました。
住宅街であまりジムがなかったことと、東大卒トレーナーである私が東大エリアで営業を開始したので、その点のキャッチーさも強みでした。
広報戦略として使ったのは、主に2つで、ポスティングと看板です(普通)。

エリアマーケティングとなるので、まずはジムから2km圏内の住民に周知させることが必須。
東大卒トレーナーでエリアもいい感じなので、知ってもらえれば体験には来るんじゃないかな〜と思ってました。
結構キャッチーなチラシを配って、ポスティング代行業者を使って、とりあえず一万戸にばら撒き。
これは速攻結構な効果があり、6万円くらい費用がかかりましたが十分なコスパでした。
栄養サロン野田生命栄養学研究所の方にはその実例サンプルを公開してますのでよかったらみてみてくださいね)

また、看板も効果ありでした。
「低炭水化物(ロカボ)で痩せる、という嘘。」
「筋トレすると姿勢が良くなる、という嘘。」
ここらへんの看板の作り方も巧妙なのでできたら解説したいのですが〜〜〜、そちらは栄養サロン限定で!w

という文字をどデカくA1で印刷し、近くの酒屋に頼んで交差点の近くに置かせてもらいました(ここらへんの泥臭さや、とりあえず頼んでみる!という姿勢は僕らしいですねw)
もうやれることは全てやらねばいけないので、恥ずかしいことは何もありません。
とにかく「東大卒」という学歴自慢、「〜〜〜〜は嘘ですよ」という煽り、を徹底的に使いました。
このあたりもいまだに使ってますよね、一貫してますw

そういう広報も駆使しつつ、体験者を増やし、着実に会員を増やしていくことができました。
やっぱり自分の城があると、指導や時間の効率が高まるばかりではなく、新規体験数や成約率も高まるので、本当にここで投資してよかったと思います。
やはり自分の成長を加速させるためには、思い切った決断も必要なものです。
今回のジムの件も含め、やはり自分が一番成長したな、と思うタイミングは、常にリスクをとってお金をかけてきた瞬間だと思い返します。
お金と時間を投資して苦労した分だけ、圧倒的な成長がある。
逆に、自分のコンフォートゾーンでのらりくらししてても、いつまでたっても生活は変わらないものです。
みなさんは、リスクをとって、自分の成長に賭け続けてますか?

私は毎年大きな決断をしてリスクを取り続けて、これまでで1番の飛躍の年!を毎年塗り替えています。
リスクとっていきましょう。自分に賭けて挑戦して行こう。その先に、道は通ず!

最後に、ある程度営業を進めた後の、店内の様子が、こうです!w

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いろいろ突っ込みどころがあると思いますが、そのへんはまた次回!
店の営業で心がけていたことや、それから先の転換などを話そうと思います!
今回も読んでくださってありがとうございました!


次回:野田が赤裸々に過去を語るシリーズ⑤ 「ジム独立からの成長戦略 -データ栄養学をどう活用したか-」

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