【統計情報とバイアス】ペットにかかるお金問題
まいど、タイトル詐欺です。
ちょっと気になったところを、軽く深堀するいつものヤツです。
ペット保険「アニコム損害保険」の調査によると……
平均で犬は約34万円、猫は約16万円が年間でかかる。
今回、この調査で気になる点は以下。
★ペット保険の契約者3532名を対象にした今回の調査。
・【アニコム損保のペット保険に入っている人】を対象
↑ これ最大のバイアス！
・金額は平均値
・ペットの平均年齢が若い（5歳前後の比較的若いペットが多い）
・飼い主の属性情報なし
アニコムの契約が良く分からないけど、ペットの平均年齢が若いのはちょっと気になる。高齢になれば医療費もかさむし、食事なども気にする飼い主が増えそう。猫の平均寿命が１０歳を超えることを考えると、アニコムの契約者に高齢のペットが少ないのは、アニコムの制度の問題（高齢や既往症などあると契約不可、病後の継続不可）なのかと疑ってしまう。
猫の平均寿命は何歳？寿命の長い種類、短い種類は？ギネス記録は？
2016年9月14日に発表された、東京農工大と日本小動物獣医師会が実施した大規模調査の結果によると、「日本でペットとして飼育される犬と猫の平均寿命が2014年時点で、13.2歳と11.9歳でそれぞれ過去最高」だったことが分かっています。
https://www.anicom-sompo.co.jp/nekonoshiori/604.html
飼い主の属性情報がないのも、実際にどれくらいかかるのか知りたい人には不便。単身世帯か否か、持ち家か借家か、１頭か多頭か、など。それぞれでお金のかけ方は大きく変わると思う。
今年調査をしているのであれば、在宅か否かは調査項目に入れてほしい所。同じ観点で、「光熱費（飼育に伴う追加分）」の定義を明確に。回答者の感覚で数値が変動しない様、「エアコン何度で１時間かけたらだいたい幾ら」みたいな基準を提示すべきかと。在宅が増えると減る傾向は出ているから、概ね正しいとは思うのだが、どこまで正しい金額が算出できているかは疑問。
ただ、ペットを飼うことにお金がかかるのは事実で、安易な飼育への抑制という意味では、とても良い情報だと思う。
犬で34万円、猫で16万円。
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