会計士になるため         日商簿記2級合格へ ~解説あり~ Chapter2 剰余金の配当と処分

CHAPTER2 〜剰余金の配当と処分〜

ここでは、会社が獲得した利益のうち、まだ使い道が決まっていない金額(利益)の処理についてお勉強していきます。

まず、決算時の処理について

利益・損失ともに繰越利益剰余金の勘定科目を使います。

当期純利益を計上したとき
仕訳:損益/繰越利益剰余金

当期純損失を計上したとき
仕訳:繰越利益剰余金/損益

次に上記の計上した繰越利益剰余金(利益のみ)の処理について
流れを追って解説します。

① 剰余金の配当等が決定したとき
 繰越利益剰余金(その他資本剰余金)からそれぞれの勘定科目に分けます。
 仕訳:繰越利益剰余金/未払配当金
            利益準備金 
            別途積立金 
 ※株主配当金は株主総会時では金額が決定するだけで、支払いは後日なので
  未払配当金で処理します。

 ②配当金を支払ったとき
  仕訳:未払配当金/当座預金

次に準備金積み立てについて
 会社法により、剰余金を処分する際に、準備金というものを積み立てることを
 義務付けている。
 
 配当財源が繰越利益剰余金の場合は、利益準備金
 仕訳:繰越利益剰余金/未払配当金
           利益準備金
 
その他資本剰余金の場合は、資本準備金
 仕訳:その他資本剰余金/未払配当金
            資本準備金

 をつみたてなければなりません。

 どちらの処理でも積立額の計算は同じで、
 ①・②どちらか額が低い方を採用します。

 ① 配当金の10分の1
 ②が資本金の4分の1から資本準備金+利益準備金の合計を引いた額
 

以上がchapter2のお勉強となります。

#日商簿記二級

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