見出し画像

=L=100均からHERMESまで

Lについて。

LOGOについて思うことを書こうかな。

私、買い物をするときにLOGOがはっきりとわかるものは、ほぼ買いません。

ほぼとあえて書いたのは、CHANELのマークには絶対的な尊敬の気持ちがあるから。

あんなに簡略化され、明確でスマートなマークの存在は、ファッション業界において唯一無二だと思っている。

質の良いものは、自然に伝わってしまう空気。と絶対的な着心地の良さ。があると思っていて、そういうものをさりげなく身につけられることが品の良さだと私は思う。

販売の仕事をしている時に心底そう思った。

バッグを買うときも、コートを買うときも、どこのものかは、パッと見て分からないが質の良いものを選ぶ。そういうものって美しく馴染むから、結果永く使うものになる。

22歳の時に午後の休憩時間を使って、新宿伊勢丹をよくパトロールしていた。

その年はキャメル色のシンプルなコートが欲しくて、ボーナスが出たら買おうと決めていた。

miumiuで18万円のコートに目星をつけていた。

いざ!と休憩中に伊勢丹へ。

当時の売り場は、miumiuの手前にJILSANDERがあった。当時はまだJILSANDER本人がデザイナーをしていた頃。

目に留まる、究極にシンプルなキャメル色のコート。

試しに試着してみたら、miumiuが吹き飛んでしまった。

即決でそのコートにした。値段は36万円。素材はキャメル。(今は、カシミア10%/ウール90%でこのくらいの値段。。。)

そこから、15年。未だ私のクローゼットを潤してくれている。

このコートは、いろんな友人に着ていると褒められた。さほど、服に興味の無い人もとても綺麗なコートだね。と、褒めてくれた。

36万円を15年で割ったら、2万4千円。3万円のそれなりのコートを毎年買うより、クローゼットは豊かだ。と私は思う。

私の話は極端だけれど、こうやって永くものを大事にすることこそ、サステイナブルの基本なんじゃないかな。と私は思ってる。

ってサステイナブルの話になってしまったけれど、LOGOって他の誰かの空気を纏い、下手すると自分というものを消してしまうような気がする。

平い目で色々なものを見て、LOGOに頼らず自分に合うものかで判断した方が、自然と馴染み美しいスタイルが築けるのではないかな?と思っている。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?