意外と知らない⁈左利きについてお教えします!

こんにちは、ともです!

以前、ツイッターで左利きに関するツイートがあり、左利きについて、身近にいるけど意外と知られていないということが分かりました。

今回は生粋の左利きであるぼくの体験をもとにした左利きについてのことを書きたいと思います。

左利きの不思議


左利きの人は世界のおよそ10パーセントといわれています。不思議なことにこの10パーセントという割合は今も昔も大きく変わりないそうです。

左利きとなる理由には諸説ありますが、そのうちの2つを紹介します。

1つ目は遺伝による影響です。親が左利きだった場合、通常の右利きの親と比べて左利きの子供が生まれる割合は約2倍となるそうです。僕の場合は祖父が左利きだったので、隔世遺伝の可能性があるかもしれません。

2つ目は、左利き双子説です。胎児の時に細胞分裂をした際、右利きの胎児と鏡写しに左利きの胎児が生じるという理屈らしいです。胎内での成長過程の中で左利きの子供だけが生き残ることで左利きの幼児が誕生します。もしかしたら僕は双子だったのかもしれません。笑


左利き発覚のエピソード


もちろん左利きであることは生まれてすぐに分かることではありません。
左利きの方は共感いただけると思いますが、それぞれが左利きであると発覚したエピソードをお持ちだと思います。

僕の場合は、食事の時に母親が右手にスプーンを持たせたときに、そのスプーンを使わずに左手で手づかみでご飯を食べたことが発覚したきっかけでした。
この発覚したエピソードが印象的すぎて僕の親は利き手矯正をすることを諦めたそうです。笑


左利きのパターン

左利きと一言で言ってもいろいろなパターンがあります。僕が思う左利きのパターンについていくつか紹介します。


・全て左
食事や書字、スポーツなど何をするにも全て左で行う生粋の左利きです。左利き人口の中でも稀なパターンだそうです。僕はこのパターンに属しています。左に偏っているので体のバランスが崩れて仕方ないです、、、


・部分的に右手も使う
箸は右、書字は右、箸と書字は右など、部分的に右手も使用する左利きの人々です。僕は生粋の左利きでこのようなことはできないので、ハイブリット型サウスポー呼んで尊敬しています!


・ボールを投げたりスポーツの時だけ左
後述しますが、左利きの最大のメリットとしてスポーツで重宝されることが挙げられます。
このパターンは普段右利きなのにスポーツをすると左利きを出してくる、美味しいとこどりの左利きです。僕はこのパターンをアスリート型サウスポーと呼んでいます。
このパターンにおいては、能ある鷹は爪を隠す的な感じで正直ずるいなと思っています。笑

・普段は左利きだけどスポーツは右                      このパターンも個人的には珍しいように感じます。この一因として、兄弟が右利きだった為、同じように右利き用の道具を使って練習をしていたら右利きになったということが多いようです。
先天的な要因よりも後天的な環境による要因が大きく影響しているパターンです。
ちょっと勿体無いパターンだなと思ったのですが、巨人の岩隈選手や坂本選手がこのパターンだと聞いて、やっぱり羨ましいなと思っています。


左利きのメリット


・スポーツ重宝される
左利きであることの最大のメリットだと思っています。世の中の仕組みのほとんどは右利き用に作られていますが、逆にスポーツにおいては左利きのほうが有利なことがいくつもあります。
野球においては、左バッターのほうが1塁ベースに近い、左ピッチャーに慣れていないため軌道が読みづらく打ちにくい、とにかく目立つ、なんかに上手そうに見えるといったメリットがあります。
他のスポーツでも左利きの人口が少なく、動きの特性上、左利きのほうが有利なポジションがあるので重宝されることが多いです。

・話のネタになる
突発的に「あら、あなた左利きなの?」と聞かれることが多々あります。この会話は何十回としてきているので、話の展開の仕方は慣れています。
先ほどの左利きが発覚した時のエピソードなどを話すと割と受けが良くて、会話のきっかけにもなります。また初対面の方でも左利きという特徴から覚えていてくださることがあり、強みとなっています。

・モテる要素?
世の中には稀に左利きフェチという方が存在しているようです。残念ながら僕は生まれてから今まで、そのような方にお会いしたことがありませんが、、、
筋肉フェチ、血管フェチ、匂いフェチなど様々なフェチがありますが、その中の一つとしてますます発展して欲しいと心から願っております。

・意外と器用
何度か話題に出していますが、世の中は基本的に右利き用に作られています。そのような環境の中で強制的に右手を使わざるを得ない場面も多々ある為、左利きの人は利き手ではない右手もある程度使いこなせる人が多い印象です。両手をある程度バランスよく使っている分、器用だと思われることも多いのかなと思っています。


また、右利きの人から見ると、左利きの人は自分の使いにくい側の手をあれだけ上手に使っている=器用な人 だと感じている人もいるのかなと思いますが、これに関してはみなさんが右手を使うように僕らも左手を使っているだけなので、気のせいです。笑


左利きのデメリット


・世の中は右利き用に作られている
再三お話ししましたが、この世の中は右利き用に作られています。右利きの方は「え、そうなの?」「そんなこと感じたことないよ」と思う方もいらっしゃると思います。それは完全に社会の大多数であるからです!

最近になってようやく左利き用の商品も出てきていて、社会的マイノリティーの僕らにも対応してもらえていますが、昔の方はもっと強くこのことを感じていたと思います。

いくつか例を紹介します。
学生時代を思い出してもらえると分かるかと思いますが、学校の窓は黒板に向かって左側にあることが非常に多いです。これは右利きの人が字を書く際に影にならないように設計されているからだと考えられます。左利きの人が字を書くときは、ノートに影ができて意外と書きにくかったことを覚えています。


駅の改札もカードをタッチする場所は右側にありますし、自動販売機のコイン投入口も右側にあります。最近はコード付き電話自体が減りましたが、メモを取るために受話器を右手でとると体の前をコードが横切って非常に邪魔です。そのほかにも包丁やハサミ、ドライバーなども該当します。


ただ、何と言っても辛かったのは小学校の習字の時間です。習字のように作法があるものは特に左利きには不利なことが多いです。慣れない右手で字を書いていたので線はグニャグニャ、「とめ」や「はらい」も全然ダメで、本当に苦痛な時間でした。今思い出してもちょっとだけ憂鬱になるので、当時は相当しんどかったと思います。授業として組み込むなら何か特例を作って欲しいです。

全員利き手じゃない方で書くとか。。。

・寿命が短いと言われている
これまた大きなデメリットです。
研究として発表されているのですが確証はまだ得られておらす、そんなことはないという主張している研究もありますのでなんとも言えない状況です。
左利き短命説を主張する著者は左利きの人は右利きの人に比べて寿命が約9年も短いと言われています。。。

これを知った時は衝撃的すぎて、ため息が3回くらい出ました。。。
真実ではないことを願います。


原因として考察されていたのは左利きは右利き用に作られた社会に適合できずに命を落とすリスクが高いからとのことでしたが、考察としては弱いように感じます。個人的には前述したように、社会が右利き用に出来ていることから来る、知らず知らずのうちに溜まっていくストレスであったり、遺伝的な要因が原因なのではないかと考えています。

左利きあるある

・食事の席の配置に気をつける
レストランやファミレスなどで席に座る際、左利きの人は手がぶつかることを避けるために席を慎重に選びます。例えば、

スクリーンショット 2020-02-20 0.38.51

と席があった場合、AかFの席をなるべく確保しようとします。友人に左利きの方がいましたら、ぜひこの対角線のどちらかの席を譲ってあげてください。
稀にA、F以外の席でもやけに食べやすいなと思うときがあるのですが、そのようなときは左利きが両並びになっているときです。珍しいのでなんだか嬉しくなります。

・左利きの人を無意識的に探し出して仲間意識を持つ
研修会や懇親会などの大人数が集まるときに、何と無く左利きの人がいないか探してしまう癖があります。社会的マイノリティのため、同志が欲しいといつも思っているのかもしれません。。。
また、左利きの人とはすでに共通項があるため話しやすいということも探してしまう一因です。

・左利きの人を見て、食べにくそうだなと思う
レストランやカフェ、食堂などで左利きの人が食事をしているところを見ると、何となく食べにくそうに見えます。自分も側から見るとそうやって見られているのかなと時々切なくなります。

・芸術肌と言われるも自分のセンスのなさに落胆する
かの有名なダヴィンチやピカソも左利きだったそうです。
そんな世紀の芸術家たちが左利きだったことや、右脳(左利きの人が発達しているとされる)がイメージや想像力、空間認識などに優れていることが左利きは芸術肌だと言われる要因だと思います。
ただ、全ての左利きが芸術肌かと言われると決してそんなことはありません。僕も度々「左利きなの?芸術肌なんだね。」と言われることがありますが、ちょっとだけやるせない気持ちになります。

・半年越しに左利きに気づかれた時になんとも言えない気持ちになる
何度も食事の席を一緒にしていて仲のいい人から「あれ、左利きだったんだね。」と半年越しに言われることがありました。

もっと早く気づいて欲しいと感じる自分がいました。。。


左利きになるには


某芸人の奥様が、「夫が左利きだったので手がぶつからないように私も練習して左手で食べられるようになりました」とのエピソードを聞いたことがあります。

人は努力と慣れによって利き手ではない方でも食事をとったり字を書いたりすることができるようになります。


そのためにはどのような練習を、どれだけ行うといいのでしょうか?

とある研究では、非利き手による書字動作の獲得には8週〜28かかると言われています。だいぶ習得期間に幅がありますが、練習時間や習得したとみなす基準のばらつきによる影響もあるのかなと思います。


実際の書字練習の方法として,マスの塗りつぶし(4,2,1cm マス),線引き(縦、横),なぞり(□△○□☆×),書字(片仮名, 漢字,平仮名)を10週間(1日約20分,週5日)実施や、1 日 30 分,週5 日,8週間の非利き手による反復した書字動作を行うことで書字の正確性が向上するとされています。


箸操作に関しても練習時間や使用量によって習得期間は変わりますが、だいたい1週間程度の練習で操作性の向上が感じられるようです。


左利きになりたい方は是非試して見てください!笑


この記事を書いていて、改めて左利きであることに面白さを感じました!これを機に左利きについて興味を持っていただけたら嬉しいです。

以上、ともの左利きにまつわるお話でした!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?