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左右田のクリエイティブとはなんぞや (1)

令和元日!
という事で私も新しい事をやってみようとの事で、自分のクリエイティブ実体験を語る読み物を書き初めてみようと思います。

私は15歳の時、高校時代から美術系の高校に行き,一浪して日本の美大に入学。その後中退してイギリスの大学に進み、世界一の美大と言われるRoyal College of Art に進んで、卒業した。今現在私は35歳なので、単純計算でも20年間アート/デザインまっしぐらの人生である。仕事もデザインとアートの仕事。
デザイナーとして、アーティストとして、イギリス11年、UAE1年、日本で数年と三か国を跨いで勉強し、仕事をした。

そもそも、今のご時世のようにクリエイティブが重要だ!ウワーーー と騒ぎ立てられる前から、ずっとクリエイティブな環境に身を置いているので、今のクリエイティブ/イノベーションブームに驚いている。

クリエイティブガヤガヤブームに火がつき始めたのを、私が肌で感じたのはRCAを卒業した2014年頃かと。
私は体験的インスタレーションに近いような、ストレス発散のために悪口を言い合うという、「the mask of soul」という作品を卒業制作で作った所、BBCやThe Independent等を中心に各国の新聞雑誌などに取り上げられた。
私はいわば自分の作品として、メディアアートを発表するような気持ちで発表しただけなのだけど、この作品をキッカケにMicrosoft から面接の話をいただいたり、RCAのリサーチ機関であるHelen Hamleysの代表から興味を持ってもらったりと、自分の本質的な興味から作った作品が、商業的なインダストリーからの意外な反応があり驚いた。

Designer makes helmet to combat work stress http://www.bbc.co.uk/news/business-29086980

私は学部もイギリスで2009年に卒業していて、卒業制作を発表するのは,RCAでは2回目。
実は私はロンドン芸術大学の学部を卒業した時も、メディア映えされる機会があった。
自分の数個のメディアアート作品が、世界のクリエイティブに権威のあるイギリスの雑誌 Creative Reviewが選出する6組のイギリス大学の卒業生の一人に選ばれたのだ。しかもこの2009年8月号の裏ページの今月号の言葉は私の言葉の引用という名誉 (w)

と、まぁなぜこの自慢話を上げたかというと、要は2回にわたって私は卒業制作がメディアの注目を集める機会に恵まれているのだけど、2009年の1回目に対して,2014年の2回目はより大きな、もっと大きな枠組みからの反応を得られた印象があったのだ。
学部vs大学院、しかも一美大vs世界最高峰という違いはあれど、CRのパブリシティの際もご褒美としてMotherという有名な広告代理店の下で展示ができたりと色々特典があった。

http://www.tomomisayuda.com/portfolio-item/ibum/

とはいえ、2009年の反応は主にデザインやアート系の人脈の人。展示のお誘い等が主。
一方2014年はより大きなネットワークからの反応があった。
いわゆるデザインやアート界隈の反応だけでなく大企業でオフィスの労働環境のリサーチをしている人、テレビ番組、ゲーム会社など。自分のアイデアが色々な方面に開かれていく、思わぬ反応に驚いた。

そして今の2019年。
ビジネスの人たちがアート思考が必要と言い始めているのが当たり前になってきた!
アートというフォーマットでしか表現ができないような私のような人からしたらとしては驚きの流れである。
なぜなら、アートの持つ根本は自分のコンプレックスを解放したり、表現する事で何か社会に投げかけたり、ある種刹那的なメディアであるから。
万人に受け入れられる心地の良いものを作り上げるような、商業的なフォーマットとは真逆の流れなのだ。

その辺りの詳しいことはおいおい説明するとして、私がまとめたアートとビジネスを融合するときに感じた時の実体験をまとめたスライドはこちら〜。

https://www.slideshare.net/TomomiSayuda/design-how-to-think-tomomi-sayuda

とりあえず、これから思いついたら今のイノベーションブームや、体験デザイン、世界のデザイン/アート事情等に関して実体験を書いていこうと思います。
こういうお話は色々あれど、実体験を話すのがおもしろいと思うので〜。

私のプロジェクトのウェブサイト
http://www.tomomisayuda.com

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